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今日のおうちごはん。ごきげんな自分でいる難しさと「今がいちばん幸せ」の狭間で揺れた42歳の誕生日。

おはよう、ひとつまた歳をとった私。

バキバキの体に疲れた笑顔。
ちびすけからもらった風邪を引きずり三連休は過ぎゆく。


誕生日で好きなポイントはその日取り


自分の誕生日の位置付けが人生でずっと好きだ。

過ごしやすい秋。
なぜか他にも誕生日の人が多い10月。
スポーツの日と重なりまず連休になるこの日。
学校は休みだし、大学は文化祭で盛り上がるし、仕事も休みだし、良い気分で誕生日を迎えてきた。

子どもが産まれてからは慌ただしく過ごすようになった。
去年は、上の子の小学校の受験日だった。
その前の年は、下の子が産まれたばかりだった。
シーン、と静まり返った誕生日がいつか来ると思うと、賑やかさが尊い。

うちに車が来る。大昔のキャッチコピーがいまだに健在。

今年は、夫の長年の願いが一つ叶う大きなイベントがあった。
車を迎えることになったのだ。

ずっと「うちにはそんなお金ないよ」が私の口癖だったのだが、子どもたちと出かける時間がもう僅かしか残っていない事実に気づき、腹を括った。早々に手放すかもしれないが…。

「モノより思い出」
昔そんなキャッチコピーの車のCMがあった。
キャッチコピーを作る人はすごい。
いまだに私はこの言葉に心揺さぶられる。

「未来になにを持っていく?」
某虎猫キャラクターの教育プログラムのキャッチコピー。
これもすごい。なんだかすごい。
今でも子どもの未来になにを持たせたらよいか?と頭を捻る母親は私。

限られた子どもとの時間に思い出を作り、子どもの未来に残るであろう何かをこの車に託す我が家。

車を取りに行くまで夫が寝てる。その間に事件が…

車をクルマ屋さんに取りに行く儀式に出掛ける直前まで夫が起きて来ず、私は朝から苦虫を噛み潰したような顔をしていた。誕生日なのに!

なぜなら、朝っぱらからちびすけがヤクルトを盛大にふとんに引っ掛けたので、布団とカバーを洗濯せねばならなくなったのだ。

ありそうでなかった、ヤクルト事件である。

自分の機嫌を自分で取る難しさよ。
歳を重ねた成果を試されている。
敗北寸前。

いつ布団を洗えるのか?試される主婦力。


クルマ屋さんで待ち時間もありつつ楽しい儀式を終え帰宅すると同時にうちの洗濯をしたかったが、昼の時間に食い込んでいたため昼食作りに専念した。昼食を取るとすぐにカー用品屋さんにカー生活に欲しいものを買い出しに。

夫も、初めて尽くしのカーライフ初日でお疲れだと思うが、私の頭の中は、朝から布団に染み込むヤクルトでいっぱいだった。

再び帰宅すると今度はおやつの時間。
慌ただしくおやつを子どもにあげ、敷布団パッドを含む家の洗濯を回す。時間的にギリギリ乾くか?!家事の先読み力を問われる瞬間である。主婦としての力が試されている。

上の子が大事なイベントにパパと出かけるのでその準備をしつつ、一瞬の隙をついて?!チャリでコインランドリーに布団を運び洗濯開始。

家に戻り、お米を水に浸して2人を送り、今度はベビーカーに乗りたがるちびすけをベビーカーに乗せてコインランドリーへ。乾燥機に移し替え、待ち時間は散歩と公園で時間を潰す。

ちょうど、乾燥機が終わる頃、ちびすけも遊び疲れたのでコインランドリーへ舞い戻る。ふかふかの布団をIKEAのデカ袋に取り入れて、帰宅。浴室乾燥から敷布団パッドを出してお風呂掃除をして、ちびすけと遊びながら夜ごはんの支度をする。

結婚10年。主婦力の総決算。
今日は勝利ではないだろうか?

今日のおうちごはん。

夜ごはんは、ごはんに、人参とコーンと小松菜で中華スープだ。おかずは冷凍餃子を焼いて、きゅうりとかぶの浅漬けを作った。そして、ちょっと残った挽肉でドライカレーを、ちょっと残った冷凍牛肉で牛丼を作った。

週末の空っぽに近い冷蔵庫がますます寂しくなった。

そもそも、朝ごはんは、卵がないのに、牛乳だけでホットケーキを作ったことを思い出す。

冷蔵庫が寂しくなってからが、力の見せ所よ!と、主婦を名乗るほどの実力もない私が粘りを見せる。

やっぱり、「あたたかなふとん」と我が子の組み合わせは幸せの象徴。

上の子の帰りを待ちつつ、一向に来ないのでちびすけとご飯を食べる。

ちびすけにドライカレーを、私に牛丼を盛り付けたのに、ちびすけに牛肉だけを掻っ攫われた。玉ねぎ丼を味のりで平らげる。こんなことの繰り返し。美味しいほかほかのご飯をめいっぱい食べたい。

お風呂に入ろうとちびすけの服を脱がしシャワーをスタンバイした途端、発見されるうん○。
こんなことで驚くわけにはいかない。

そんなこんなで、風呂上がり、布団をしいて洗い立ての手触りに心安らぐ。

納車や上の子の大事なイベントの中、諦めずにコインランドリーへ行った自分を褒めたい!

子どもがのさばる笑いの食卓。

上の子とパパが帰ってきて、ちびすけが上の子に飛びつく。「だっこ!」いやいや、6歳児に2歳児抱っこは厳しいよ、と笑う。離れててさみしかったんだな。

パパは牛丼、上の子はドライカレーを選択し、我が家の晩ごはんは平和裏に締めくくられた。上の子のイベントの話に花が咲く。

そして、4人で4種のケーキ、それぞれ好きなモノをほおばった。パパ曰く、好みのうるさい息子が「オペラ」を所望し、オペラにホールがないためアラカルトになったとのこと。息子のそういうところが私はめっぽう好きである。

下の子は、食い意地が張っており真っ先にチョコケーキを選択!誕生日の歌の手拍子をしてくれて、我先にとケーキに食いつく。そして、八割方食べたところで私のケーキの上にある生クリームとキイチゴに着手。結局、私のケーキの半分を平らげた。下の子のこういうところが私はめっぽう好きである。

私の幼い頃、食卓は重苦しかった。
躾の場、だったからだろうか?
うちの食卓はゆるくて、当時の両親が見たらツッコミどころばかりだ。(現に、よそ様に進んで見せられない)
けれど、くだらない話で盛り上がり、子どもたちが欲望丸出しで、こんな食卓が私は好きだ。

一日を振り返って。幸せは、泥臭い、暮らしの中に。

書くだけで疲れてしまうマルチタスクな1日に…。実は、布団を運んだ時のチャリを出しっぱなしにしており、駐輪場に入れていない(取り入れるときは、ベビーカーだった)。そして、今晩の洗濯をまた浴室乾燥にいれないと。

しかし、まあ、幸せな1日であったことは間違いないのだろう。

夫が長年欲しがっていた車を迎えたことも大きい。なにせ、結婚式で私は夫の笑顔を守っていきたいと両家家族の前で宣言している。恥ずかし過ぎるし、その場にいた全員がその発言をキレイに忘れていることを全身全霊を傾けて願っている。

上の子のイベントも象徴的な出来事だったし(これは、いつか記事にしたい)、下の子が上の子ラブなのもよいし、クルマ屋さんに居た時兄弟が2人揃うとマジで可愛くて鼻血ブーだったし、2人とも違った方向に自分の欲望を剥き出して生きているのも微笑ましい。

朝からヤクルトを布団にこぼされ冷蔵庫の中身も乏しかったのに、布団を洗い3度の食卓を完遂した私も褒めたい。

どんなに危うい態勢でも、いかに平和な家族団欒を創出するか?という新たなテーマを42歳は深めたい、訳はないがそんなスキルがあってもいい。

🚗

何より、平凡な主婦のとほほな1日の様子にお付き合いくださった慈悲深い皆々様に、健やかなあたたかい1日がおとずれることを願っている。

好きなことしか書いていないけど…。

お読みいただき、ありがとうございました。

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