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子どもの成長記録。小1息子が自分のことを外面から捉える様になるのはいつ?

小学生にもなると他人の目を気にするようになると聞いていた。

期待に応えようとしたり、比べられて嫌だと思ったり、友達の前で親に甘えるのを恥ずかしがったり。

うちの子は幼くてまだまだ…とのんびりしていた。

朝も昇降口まで送って欲しがるし、そこでぎゅーっとしてタッチを10回くらいするのを欠かさない。

かわいいっちゃかわいいけど、そろそろ、「もういい」と言わないだろうか、言われても泣くまいと心積りはしている。

「まま」と呼ばれなくなり「かーちゃん」とかテキトーな呼ばれ方をされる日も覚悟している。

そんな折、将棋好きの息子が突然言う。
「ぼくは将棋のプロ棋士にはならないと思う。」

いやいや、以前、藤井聡太竜王名人に勝ちたいと言っていたけどまさか本気だったのか。

「どうして、プロ棋士にはならないの?」
聞いてみた。すると意外な答えが。

「もしプロ棋士になるのなら今の時点でもっと強くないといけないから」

むむっ、、気づいてしまったか、現実の厳しさに、、夢を見られるのが子どもの特権だけど、もう夢から覚めたのか、、、

と稲妻が走った。
そりゃ、素人の私でもわかる。
藤井聡太竜王名人は幼い頃から、きっともっと強かっただろうし、何より、もっと熱心に打ち込んでいたに違いない。

息子の将棋アプリ、「ぴよ将棋」が前回いつピヨピヨ鳴いていたか思い出せないし、詰将棋の本は埃をかぶっている。

いくら親バカでも「息子はプロ棋士になります!」とは言い難い。

しかし、夢と現実の乖離をまだ子どもの本人が語るのはいかさか、こたえた。きっと、後から始めた子に負けたり、自分より強い同世代の子を横目に見る機会があったのだろう。

都会の子どもたちは、小学生のうちから、いや、幼稚園保育園のうちから偏差値で自分の位置を知っている。

それは、田舎者の私には想像を絶する世界だ。
幼いうちから「身の程」をわかっている。
残酷な気もするけど、ゆるくて長いスロープで大人へと歩みを進められるのはよさそうだ。
私は逆に大人のなり方が分からなかったから。

息子に、他にやりたいことが出てきたらまた大いにほめて可能性を広げてあげたい。
もちろん、将棋だって、もし今後本人に火が付いたら横断幕を持ってどこへでも応援しに行こうと思う。

こうして、少しずつ子どもの階段をのぼる息子を、頼もしくも寂しくも感じる今日この頃である。

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