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最高の保育園。施設も給食も行事もいいけどやっぱり先生たちが最高!片耳難聴の次男のために先生が提案してくれたことにびっくり。


だいぶ前に、今小1のお兄ちゃんが012歳で通っていた保育園がやっぱり最高だったと書いた記事がある。ちょうど、2歳の弟もこの園に通っており入園から1年が過ぎた。

やっぱり今でも、そして、お世話になるほどに、控えめに言って最高にいい園だなぁと思う。

お兄ちゃんのときに感じた良い園の理由

お兄ちゃんは発達障害だのなんだのと今小学校でいろいろゴタゴタしている。この保育園に通っていた頃もやはり「んむ?なんだか他の子たちと違うなぁ…」思うことが多々あったけど、ここの保育園の先生たちは、そんな我が子を変わり者扱いすることもなく、良いところは褒めてくれ、いまいちなことも見守りながら、むしろ私以上に「大好きモード全開!」で大事に育ててくださった…。

おかげで息子も私も楽しく元気に保育園時代を過ごすことができた。

私たち夫婦は、お兄ちゃんは何かが異様に得意だったり拘りがあって(片眼で不同視性弱視の診断がおりたこともあり)困難なことが今後は当然にあるだろうとは感じていた。

それにも関わらず「きっと、これからも息子は人との出会いに恵まれるはず!!」と明るく将来を捉えていられたのはこの保育園のおかげだと思う。3-5歳で通った園も素晴らしく、お兄ちゃんの6年の保育園生活は保育士さんという職業への敬意と感謝に溢れる時間だった。

弟について保育園で気になるところ

話は弟のほうに移って、弟はいま1歳児クラスにいる。主担当の先生も、副担当の先生も、4年前まで通ったお兄ちゃんがお世話になった先生で信頼感抜群である。

弟は、特に大好きな先生がいて(この先生は新しい方)0歳児クラスから持ち上がりで見てくれており、心の拠り所になっている。こうした、大大大好きな先生がいるのもグッドポイントだ。

弟は、片耳の穴が塞がっていて耳の形が小さく、そちらの耳の聴力がほとんどない。世間的にわかりやすく言うと片耳難聴という状態。耳に詳しい人はご存知かもしれない小耳症。

片耳は聞こえているということで、まだ小さい子どもなのでお医者さんには特段気にすることはないですよ、なんて言われていた。

そのため、保育園にお願いしたのは、小さな声で話しかける時は聞こえる耳の方からお願いしたいということと、大人数で集まる時は聞こえる耳がみんなの方を向くようにしてほしいということくらいだった。これだって、たくさんの子どもがいる中で徹底してやるのは大変だと思う。

片耳難聴の子とのコミュニケーション

片耳難聴のまま大きくなった人たちの声を見聞きすると様々である。社会に出るまで全く苦労しなかったと言う人から、とても苦労したと言う人も。

最近は片耳難聴の認知が進み、片耳難聴特有の悩みもいろいろあるし配慮も、必要に感じる人にはしたいよね、という流れで聾学校で片耳難聴の支援をしてくれる教室がある。そこに月一で通っている。

と言っても、今は、息子にとっては聴力テストをしてもらったり先生と遊ぶところ。私にとっては耳のことを勉強したり、子育ての悩みを聞いてもらえる安心安全な場所だ。

先生は、私が手話ができなくても、息子が片耳で話を聞き取れてもいつも手話をつけてくれる。聾学校ではできる人は、話せて聞こえても手話をつけている。(聞こえない人が不安にならない環境)

様々なグループ活動や講演会があり、これまで私も少し参加してきて、手話を交えて小さな子どもとコミュニケーションするのが楽しいと感じるようになった。

身振り手振りがコミュニケーションで有効なのと同じで、伝えるツールが複数あるとコミュニケーションもしやすい気がする。息子も話し言葉と手話が一致し、通じると分かると、得意げに披露してくれてとてもかわいい。(アハ体験ってやつ?)

弟が産まれて出会う手話の世界

手話は言語として、頭で覚えたり書いたりしなくても、体で覚えられるのもいいなと思う。それに、騒がしい場所や遠いところから大きな声を出さなくてもメッセージを届けられるのはとても便利!(待っててね、行くよ、など)

まだ何も知らないに等しいけど、そこには豊かな世界が広がっている気がする。

保育園の先生からの提案

保育園の日誌に「最近、息子とかんたんな手話を交えて会話をするのが楽しい」と書いたら、主任の先生が「私たちもやってみたいので教えて欲しい」と言ってくださった。

えぇー!!!先生、優しすぎる!

片耳で聴き取れる息子は、まず言葉を耳で覚えて、そこに手話が乗っけることが多い気がする。もともと知らないであろう言葉を手話で伝えてもキョトンとしている。逆に、保育園で0歳から自然にしてくれていた「おいしい」「ちょうだい」などのベビーサインは手話のそれと同じだったので、順番的に手話を先に教えることもできるのだろう。

そんなんで、息子は手話はあくまで「付加価値」的存在な気がする。

なので、手話を保育園でしてくれることは、必ずしも息子の言語獲得を促すかはわからないけど、手話をつけて「コミュニケーションが進む」「コミュニケーションを楽しむ」助けになりそう。

とてもありがたいことだと思う。

しかし、そのためにわざわざ先生方に手話を覚えていただくのも恐縮かな?と思いもした。

保育園の先生にお伝えした手話

ありがたい提案に少し動揺しつつも、とにかく、息子のためにやってみたいという先生の気持ちを受け取り、家でもつけている簡単な手話をお伝えした。

たくさんは大変なのでまずこんな感じ。

待ってね
おむつ、変える
はじまりー
おしまい
いっしょ(togetherのほう)
もう一回
寝る
おうち

ちょうだい、と美味しいは保育園で覚えた。

子どもをよく見ているさすがの先生

ちなみに息子がいまハマってる手話は「綺麗」。

指をうまく立てたり動かしたりできないので、指先を動かす言葉はまだまだで、手を大きく動かすものからできるようになっていくようだ。

同じ、とか、違うとか、遊ぶ、とか、おはよう、とか。指の形を作る必要がある手話でいろいろ便利なもなのがある気がするという話を先生にしてみた。

そしたら、「確かに、じゃんけんの形もチョキは微妙だけど、指一本立てるのは今もしてるから、指一本だけ使うものならだんだんできるようになるかも?」とのこと。さすが、保育園の先生!目から鱗である。

先生はしかも、「いろんなところでみんなが同じ手の形でお話していれば、◯◯くんもより自然にやるようになると思います」と言ってくださった。やってみようと思える環境を作りたいなんて…。

子どもたちと向き合おうとする意欲が高い保育園の先生たち

私は全くもって息子に手話を覚えさせよう!とかは考えていないけど、ママと息子がやっているコミュニケーションの楽しみが保育園にも広がったら素敵だなぁと思うし、息子に興味を持ってくださっていることがありがたい。

というか、凄くないだろうか?この、先生たちの子どもと向き合おうとする心の余裕が!!

保育園で手話を取り入れることについて

保育園ではベビーサインを取り入れていたりするし、視覚的にメッセージが伝わりやすくなるから012歳児の園で手話をちょこっと取り入れるのはよいことがありそうだなと思う。

ちなみに、聾学校の先生に「保育園の先生に、かんたんな手話を教えて欲しいと言われた」と話をしたらいい事ですね!とおっしゃっていた。

まだ話せない言葉を仮に手話で覚えてもそのせいで発語が遅れることはないそう。口の周りの筋肉のほうが手や指の筋肉より発達が遅いので、どんどん手や指を動かせばお話も上手くなりますよとのこと。

保育園の先生たち、いつもありがとうございます

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保育園の先生たちに、相変わらずの敬意と感謝をいだき、膨らませ、今日も私は仕事に励みます。

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日本では、保育園の先生を取り巻く労務環境に課題があるとよく聞くし、人手不足ゆえに起ってしまう悲しいニュースも目にする。

こんなにも素晴らしい仕事をしてくださっている先生たちが、心身健康にお仕事を続けられますようにと願うばかりである。

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