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【語学】英語力を上げたいなら国語力を上げよ!

昨今のニュースを見ると、早期英語教育が多く取り上げられていますよね。小学校の外国語活動の時間が増えたりや開始時期が早まったり、、、

私の考えでは、文化を知る・興味を持つことを目的として早期に英語に触れるのは良いと思いますが、英語運用能力を上げることを目的とするのは良いかどうか考える余地があると思います。

そう考える理由が1つあります。今回はこれについて話していきたいです。

2言語共有仮説

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     (https://nihongonosensei.net/?p=26023より引用)

1991年にカミンズという言語学者が提唱した仮説で、L1(母語)とL2(第2言語・外国語)は表面上では文法や音声面で異なるが、深層部分にある認知面は共有している、というものです。

この認知面というのが、思考力に近いもので、文章をまとめる力や言語を読み解く力を指すと考えます。

日本はインドやシンガポールとは違い、日常生活で頻繁に英語を使うことは圧倒的に少ないのです。だから、中途半端な時間で英語を勉強せずに、日本語レベルを高度にして、難易度の高い文章を読み解く力、まとめる力、そしてそれをわかりやすく相手に伝える力を養った人のほうが、早期英語教育を受けた人よりも英語を運用できる可能性が高いです。

中途半端に2つの言語に触れた結果、認知能力が鍛えられず両言語とも運用ができないセミリンガルになってしまいます。相手の言っていることが理解できず、また言いたいことが伝えられず、自らコミュニケーションすることを辞めてしまうことにもつながります。

日本がグローバル化を目指して、どんどん英語教育に力を入れています。それよりも、国語教育に力を入れて小説や詩を読み、高度な言語運用能力を身に着けるほうが、日本が目指している理想像に近づきそうだと考えます。

ありがとうございます!