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#経営

「最近の若い人は○○だから△△すべきだ」の不毛

中小企業診断士のフクダです。 これまで、市場が縮小している業界の関係者にお話を伺うと、共通してよく聞かれる言葉があったのです。今日はそのお話。 日本茶業界の悩み 狭山茶をご存知でしょうか。「色は静岡 香りは宇治よ 味は狭山でとどめさす」という有名な茶摘み唄があります。 埼玉県の狭山丘陵を中心に広がるお茶の産地で、埼玉県の地域ブランド認知度ランキングでは、深谷ねぎと並んで常にトップクラス。 ところが近年、お茶の価格が低迷し、お茶の栽培をやめてしまう茶農家さんが増えています。

経営資源が少ない中小企業は「何をやるか」よりも「何をやらないか」の方がはるかに重要かもよ、というお話

HONE Inc.の桜井(@LOCAMA_AT)さんが、こんなツイートをしてくれまして(本の紹介、ありがとうございます♡)。 「ほんこれ」なので、少し膨らませて書いてみます。 戦略はなぜ必要か「戦略が重要!」なんて言いますが、極稀に戦略なんていらないときがあります。それは、経営資源が無尽蔵にあるとき。 資源が無尽蔵にあれば、すべての施策に全張りすればいい。どれかは当たるでしょう。 でも、99.9%(以上)の会社の経営資源には限りがある。ヒトも、モノも、カネも、すべて有

【創業組が嫉妬する!?2代目専門マネジメント術①】自己紹介 小さな洋菓子店がミッション経営を始めたわけ。

初めまして! ご訪問ありがとうございます。 僕は、兵庫県西宮市夙川の老舗洋菓子店「エルベラン」二代目オーナーシェフの柿田衛二です。 簡単に僕の事を紹介いたします。 柿田 衛二 1972年生まれ 夙川生まれ夙川育ち 神戸海星マリア幼稚園卒園 私立仁川学院小学校卒業 私立甲南中学校から甲南高校を経て甲南大学法学部卒業 1995年阪神大震災の年に奈良「ドイツ菓子ゲベック」就職 1999年エルベラン入社 2000年フランスブルターニュ地方の中核都市レンヌにある

僕のジムに10年間お客さんが途切れない理由

なぜ一流があつまるジムがつくれたのか?ジムをつくるのは簡単です。 初期投資がそんなにかからないし、器具のメンテナンスもたかが知れています。ある程度スペースがあれば、器具さえ揃えればジムの「形」はつくれてしまいます。 ただ、ジムを「経営」できるかどうかは別です。 ジムの形はつくれても、継続してくださるお客さまを集め続けなければ「経営」は続きません。 僕は10年以上、パーソナルトレーニングジムを経営してきました。 場所は西麻布の路地裏。小さなジムですが、アスリートや芸能

ブランド価値を高めるSDGs時代のマーケティング|経営とマーケティングを結ぶ設計図

最近P&G APACフォーカスマーケット ヘアケアCMO・シニアディレクターを退職した、大倉佳晃です。本記事で、SDGs時代に企業・ブランド価値を高めるマーケティングの考え方について、私の13年のP&Gキャリアでの多くの成功と失敗から培った経験をベースに語りたいと思います。 本当は、キャリアの一区切りの備忘録として書籍を書き上げるつもりだったのですが、出版となると時間もかかってしまうため、あえて今の時代に合わせてnoteで一冊の本のようにまとめて公開することにしました。その

企業のnoteが10倍読まれるようになるいくつかのヒント

企業がnoteを活用するケースが増えてきました。 そこで今日は「企業のnoteをより多くの人に読んでもらうためにはどうすればいいのか?」について書いてみようと思います。 日々、企業や経営者の発信をサポートしている編集者の立場から、なにかヒントになるようなことをお伝えできればうれしいなと思っています。 キーワードは「コンテンツ化」です。 とにかく文章を書けばコンテンツになる、というわけではありません。文章をコンテンツにするためには ①役立つもの、もしくは ②心が動くもの

【3/10まで無料公開】なぜ、ぼくの仕事は「時給30万円」なのか?

ぼくの仕事は経営アドバイザーです。 時給は30万円。 週に一回1時間、経営者にアドバイスをして30万円。 多くの人は、これを「高い」と思うかもしれません。「なんでそんな高単価をつけられるんだろう……」と疑問に思う人もいるでしょう。 でも、この値段にしているのにはれっきとした理由があります。 このnoteでは「値付け」の話をとっかかりに、「価値とはなにか?」そして「いい仕事とはなにか?」について考えていきたいと思います。 少し長めですが、お付き合いください。 安く

最後まで「コモディティ化」しないもの

ビジネスの世界で「盗まれる」というのは、よくあることです。 ビジネスモデルが盗まれる。戦略をパクられる。がんばって書いたコピーをマネされる。 程度の差はあれ、模倣される、マネされる、パクられる、盗まれるというのは、ビジネスの世界ではよくあることなんだと思います。 それもそのはず。 「商品をよりよくしよう」「よりよいサービスにしよう」「効率的・生産的にしよう」と思えば、どんどんビジネスのレベルは上がっていって、最後のほうはどうしても似てきます。 掃除機だって、紙パック

Francfranc社長、高島郁夫は、 なぜコロナ後の四半期に過去最高益を出すことができたのか? (後編)

DXってもっと広範囲のことなんだ 3月の緊急事態宣言を受け、全国の商業施設は次々に休業になりました。小売業は壊滅的な打撃を受け、苦況に陥る企業が続出することになります。6月に入って緊急事態宣言が明けても、元のようには状況は戻っていません。  こんな中にあって、6月に過去最高の売上高を記録し、6月、7月、8月の四半期で過去最高の利益を出した会社があります。それが家具や家電、雑貨などのホームファニシング、Francfrancです。率いているのは、創業者の高島郁夫社長。  3