松﨑 淳子

「淳子」は「あつこ」と読みます。「淳」という字には「まじりけがない。ありのままでかざり…

松﨑 淳子

「淳子」は「あつこ」と読みます。「淳」という字には「まじりけがない。ありのままでかざりがない。すなお」という意味があります。父がつけてくれたこの名前、とっても気に入ってます。かけがえのない「今」を大切に生き「あつこism」を楽しく綴っていこうと思います。よろしくお願いいたします。

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「親切ごっこ」

 病気をして、働けなくなって、時間にゆとりができた頃、私は「親切ごっこ」という遊びを思いついた。  例えば、乗り物で席を譲ったり、道に迷ってそうな人とかを見かけたら「お困りですか?」と声をかけたり、そういう普通ならちょっと勇気がいることも「ごっこ」にすると楽しくできる、ということを発見した。  この遊びは、いつもうまくいくとは限らなくて、思いがけず「よけいなお世話よ!」的な態度をとられてしまったりすることもある。そういうときは、「あぁ、今回のゲームは負けちゃった。てへ」って思

    • 主治医との対談記事

      「公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会」が毎月発行している『みんなねっと』という冊子の2月号に、私と私の主治医の対談記事が掲載されました。 26歳のときに初めて閉鎖病院に入院し、その後12年間で10回以上入退院を繰り返した私。 「公益財団法人 井之頭病院」という、精神科単科の大きな病院にお世話になっていたのだけれど、そこでの入院生活で、私は本当にたくさんのことを学びました。 なので、私は、「井之頭病院」ではなく、「井之頭大学」と思っています。 とっても大切なことをたくさん

      • 「幸せ」

        22年前の春のはじめ、閉鎖病棟に入院した。 最初の2週間は、外に出させてもらえず、ずっと病棟の中で過ごさなければならなかった。 入院して初めての院内散歩。 看護師さんに付き添われて、病院の中庭に出ると……。 陽の光のあたたかさ。 そよ風に吹かれることの心地よさ。 そして、それがどんなに幸せなことなのか。 2~3日に1度の入浴なども、 それまで当たり前だと思っていたことほど、 実はすごく幸せなことなのだと、 初めて知った。 最近、幸せについて考える。 「こういうこと、忘

        • 少し好き。

          基本、自分のことがあんまり好きじゃない私。 だけど。 友達とか家族とか、自分以外の大切な人の喜びや悲しみに共感し、自分のことのようにうれしくなったり悲しくなったりして涙がこぼれちゃったりするところは……、 少し好き☺️ ❇️写真は、小学生の姪が送ってくれたものです。

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        「親切ごっこ」

          名刺を作ってみた!

          名刺を作ってみた!

          “ティアサポートワーカー”

          2022年も後半にさしかかろうとしています。 新たな活動を開始すべく、そのスタートとして、「履歴書」ならぬ 「履歴ショー」という資料をパワポで作ってみました。 写真はその表紙。中身はまだ秘密です。 6月中は助走期間。 7月から本格的に「ティアサポートワーカー」として活動しようと思っています。 「ティアサポートワーカー」っていうのは、「ピアサポートワーカー」を モジった私オリジナルの職業。 といっても、名づけ親が別にいて、私が尊敬するその方(コピーライターをされています)が考

          “ティアサポートワーカー”

          小鳥グッズ

          小鳥の可愛らしさにハマっている私。 街で見かけるスズメやムクドリのたまらない可愛さでは飽き足らず、YouTubeで文鳥の動画を観賞して癒されている。 そんな中、親友から、誕生日プレゼントとして、小鳥グッズをいただいた。 靴下、ノート、マスキングテープ、お茶碗、小皿、お箸。 とっても嬉しいです。

          小鳥グッズ

          大切な「同志」のこと。

          「ひまわり娘」。 黄色のアンサンブルニットを着ていた私を、 初めて会ったとき、彼はそう呼んだ。 20年前の春の初めのことだった。 彼は、才能あふれるコピーライターだったから、 言葉のセンスが、それはそれは素敵だった。 私も、言葉にはすごくこだわりがあったし、 文章を書くのが子どもの頃から好きだったというのもあって、 私達はものすごく気が合った。 特に、私が彼に書く手紙を、彼は絶賛してくれた。 のちに、 「あっこが書く手紙は相手の心を打つから、 手紙を書きたい人にアドバイスをし

          大切な「同志」のこと。

          いろんな思いをすればするほど、心は、魂は、感性は、磨かれてゆく。 by あつこ

          いろんな思いをすればするほど、心は、魂は、感性は、磨かれてゆく。 by あつこ

          今日のひとこと。

          悲しい涙も、いつかきっと、最高の笑顔の素になる。

          今日のひとこと。

          診察の、おススメの受け方(精神科)

          毎回の精神科受診で心がけていることがある。 「短い診察時間を、いかに有意義なものにするか」 それを模索している中、アップした写真の「気持ちシール」というのを 見つけた。近所の文房具屋さんで。(見づらくて申し訳ありません!) 毎日、その日の気分に合った色のシールを、スケジュール帳か何かに貼っていく。 私は、最初、そのシールを貼っていたスケジュール帳ごと先生に見せて いたのだが、そうすると、私のプライベートが丸見えで恥ずかしくなり、 貼っていって残ったシートを見せることにした。

          診察の、おススメの受け方(精神科)

          私を「自殺願望」から救ってくれた曲

          トイレに行くことさえ億劫だった。 バッテリーは0%。 とにかく楽になりたかった。 24時間ずっと布団に横になりっぱなしで。 音楽だけが私のつらい気持ちを少し和らげてくれたから、 大好きなMr.childrenのアルバムを、エンドレスで流しっぱなしにしていた。 すると、ものすごく暗~い感じの曲が耳に入ってきて。 鬱なときって、明るい曲調のものより、暗い感じの曲のほうが、 かえって心にフィットして、癒されたりする。 あとで確認したら「ALIVE」という曲だということがわかったのだ

          私を「自殺願望」から救ってくれた曲

          母が流した「最期の涙」

           この写真は、私が6歳、次女4歳、三女1歳のときに、父が撮ってくれたものです。  そして、私達三姉妹の大好きだった母。この、とっても優しい表情をしている母は、49歳という若さでこの世を去りました。  母との想い出でいちばん古い記憶。それは、私が3~4歳くらいのとき。  ある夕方、母が「あっちゃん、今日の晩ごはん、カレーとハンバーグとどっちがいい?」「んー、あっちゃんねぇ、カレーがいい!」すると母は、「自分のことは、あっちゃん、じゃなくて、わ・た・し、っていうのよ」と優しく優し

          母が流した「最期の涙」

          ピアノの話。

           コロナ禍による「自粛」「ステイホーム」が始まった去年の春、給付された10万円のうちの一部を使って、電子ピアノを買った。  子どもの頃から楽器を演奏するのが好きで、特にピアノを弾くのは大好きで、といっても、私の家にはピアノもなかったし、もちろん習うこともできなかったから、友達の家で自己流で弾かせてもらったりしていた。  その憧れのピアノが手に入り、もううれしくてうれしくて、さっそく楽譜集も買って、夢中で練習した。練習しているとどんどん時間がたってゆく。  私は、楽譜を見ながら

          ピアノの話。