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私を「自殺願望」から救ってくれた曲

トイレに行くことさえ億劫だった。
バッテリーは0%。
とにかく楽になりたかった。
24時間ずっと布団に横になりっぱなしで。
音楽だけが私のつらい気持ちを少し和らげてくれたから、
大好きなMr.childrenのアルバムを、エンドレスで流しっぱなしにしていた。
すると、ものすごく暗~い感じの曲が耳に入ってきて。
鬱なときって、明るい曲調のものより、暗い感じの曲のほうが、
かえって心にフィットして、癒されたりする。
あとで確認したら「ALIVE」という曲だということがわかったのだが、
その曲が私を心地よい気分にしてくれた。
そして、少し余裕がでてくると、今度は歌詞もちゃんと拾えるようになってきて…。
ものすごく励まされた気分だった。
目の前は真っ暗で、夢も希望もみえなくて、絶望感に支配されていた私に、
生きる力を与えてくれた。
この曲が、私の心に「光」を届けてくれた。
私は、この「魂は燃え」という詞から「命の炎」をイメージした。
死にたいくらい辛い時、命の炎は、マッチ棒のように、
フッと息を吹きかけただけで簡単に消えてしまうくらい
儚く弱々しいかもしれない。
でも。そんな炎だって、ろうそくに移せば少し力強くなるし、
さらには、キャンプファイヤーだってできちゃう可能性も秘めている。

この日から数年後、私は、とある講演会で「リカバリーストーリー」を
発表させてもらい、最後に、この曲を紹介させてもらった。
「キャンプファイヤーどころか、花火まで!と思ったけど、花火はちょっと
『躁状態』っぽくてあまり良くない気がするから、火の周りで穏やかに語り合うキャンプファイヤーくらいがちょうどいいのかな、って思います」と
会場の皆さんを笑わせて講演を締めくくった。

ファンの間で「聴く抗うつ剤」といわれているこの曲。
そこらへんのお薬よりよっぽど効く気がします。おすすめです!

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