見出し画像

⑬心のバランスって大事(その1)

「国際結婚・国際離婚 これから私は”I do what I want!”」の⑪章目
①はじめに はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/nd5a330e83404
②なんでアメリカ? はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/nd5a330e83404#2uF14
③出会いのルール はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/n845408684233
④嫁姑問題問題は万国共通 はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/neabf4f5b01b1
⑤.「みんなと一緒はちょっとイヤ…」はこちら
https://note.com/caco28may/n/n6a8916bd8d2b
⑥涙ぐましい日本人妻たちの努力 はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/ndcd556e50366 
⑦ 「マウンティングマウンテンは孤高のファイター」はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/n3ff2f1b31bf7
⑧「コピーは身を助ける」はこちら↓↓↓

⑨”ちゃんとしてる”って素晴らしい

⑩「Don't Be Shy!」はこちら↓↓↓

⑪「仲が良すぎるのもいかがなものか?」はこちら↓↓↓

⑫「信じるも信じないも」はこちら↓↓↓

今回は2部構成です。

アメリカから帰国した直後は本当はすぐにアメリカに戻ろうと考えていた。戻るつもりだった。
だってさー、ものすごく苦労して時間もお金も掛けてやっと手に入れた10年のグリーンカードを手放すなんて勿体ないと思っていたんですよ。
「アメリカに住む」と言うことにものすごく執着して手放したくなかったんですよ!
だからリモートでアメリカの企業の面接を受けて本土やハワイでの仕事の内定ももらっていたのに・・・
ある日突然自分が何が好きなのか・何がしたいのか・食べたいものすら分からなくなってベッドから起き上がれなくなって眠れなくなって。
何の感情も働かないのに怖かったことがフラッシュバックで蘇って所かまわず動悸がしたり涙が止まらなくなったり。。。
とにかく全く身動きが取れなくなって「これはおかしい」と訪ねた病院でPTSDと鬱病同時発症と診断されたときは目の前が真っ暗になった。
「今のこの状況(PTSD)では再渡米は危険だし医師としては全力で止める」とメンタルクリニックの先生に言われ、それでも諦めきれずに悶々としているうちにコロナ突入&内定取り消し。
離婚して良かったと心の底から思っていたのに、なぜかお門違いに
「キーーーーーーーーーーッ、あのハゲ(元夫はM字にはげかけていた)のせいでなんで私がこんな目に合わなくちゃならんのだ?!」とまたまた元夫を恨んで憎んだものだ。
不思議ですよね、散々酷い目にあわされたのに
彼が必要だったのかも?離婚していなければまだアメリカに住めていたのに!!なんて考えたりもしてしまっていた。
でもそれって彼のことが好きだったとかそう言う未練じゃなくて「アメリカに住むためのツールとして」元夫のことを見ていたのかな、ただのグリーンカードへの執着だったんだなと後になって気付いたけど。
そんな風に(ビザ目当てで結婚する人と同じような思考が)一瞬でもよぎった自分が恥ずかしくて、そんな考えが浮かんだ自分を許せなくて余計に苦しくて動けなかった。

あ、今はもう大丈夫ですよ?
自分のために自分のことも彼のことも許しました。
恨んだり憎んだり自分を責めたり後悔したり色々したけど、勇気を持って「許す」と決めたら自分も楽になれると分かったので。
だってこんなに自分が苦しんでいるのにあのハゲは今頃ビールを飲んでオナラしてるかも?と思ったらバカバカしくなったんですよ。
怒ってる労力が無駄だなって。
いやはやそれでもPTSDや鬱がまさか自分の身に降りかかってくるなんて予想すらしていなかったので本当に驚いた。
離婚と言うビッグイベントが自分の人生に用意されているなんて思ってもみなかったのでそれにもビックリ。
こうやって人はいとも簡単に心を病んでしまうものなんだと言うことを学んだ期間でもありました。

日本人は真面目で何より我慢強いので鬱の発症率や自殺者の数が多い。
だからこそ心の辛さはなめちゃいけない。
ここ10数年でだいぶ日本にもメンタルケアが広がってきたとは思うけどまだまだ遅れているなと感じる。
何かと言えばすぐカウンセリングを受ける習慣があるアメリカを含む欧米諸国のように、日本もカウンセリングのハードルをもっと下げて気軽に受けられる環境になって欲しいものだ。
でもね、カウンセリングや人の励まし方もやっぱりお国柄ってあるんだなって。
私もお決まりコース(?)のように心理カウンセラーの勉強をしてディプロマを取ったけど、学んでみて気が付いたカウンセリングや人の励まし方の日本とアメリカの違いを今回は振り返ってみようと思う。
カウンセリングはロジャースの三原則と言われる基本条件から始めていくものらしい。
それって何?と言うと…↓↓↓
1) 共感的理解 (empathy, empathic understanding)
相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。
2)  無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)
相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れずに聴く。相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心を持って聴く。そのことによって、話し手は安心して話ができる。
3)  自己一致 (congruence)
聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認する。分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。

ようは、とにかくすぐにジャッジしないで相手に寄り添って遮らずに話を聞いて理解しようとする姿勢が基本の基ですよ…という話。
だから初めてのカウンセリングでは励ましたり、やたらにどんな状況だったのか?これからどうしたいのか?の質問はしないで(例え反対意見を持っていて「それはどうよ?」と思っても)態度には出さず客観的に『あなたのことを受け入れてますよ~』と言う姿勢を保ちましょうねと言うこと。
もちろん大学や学校でキチンと勉強して沢山実践もしているプロのカウンセラーであれば当然この基本にのっとって国内外問わずカウンセリングが実施されるんだろうと思う。
このロジャースの三原則、私はとても日本人的だと思うんですよね。
日本はKYと言う言葉もあるくらい空気を読む、察する、顔色をうかがう文化だから、まずはうんうんと話を聞いてシンパシーを感じてるよと寄り添う感じが日本的な感じがする。
日本でやっとこさ見つけたカウンセリングでは概ねこの三原則にのっとって最初のカウンセリングをしてもらえたなと思う。
ではアメリカでは?バッタバタの中1度だけ受けた相談ではやっぱりちょっと違っていた。その違いは…?

今回、記事が長くなったので2回に分けてみようと思います。
ではまた次回に続きます!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?