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⑨ ”ちゃんとしてる”って素晴らしい

「国際結婚・国際離婚 これから私は”I do what I want!”」の⑨章目

①はじめに はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/nd5a330e83404
②なんでアメリカ? はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/nd5a330e83404#2uF14
③出会いのルール はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/n845408684233
④嫁姑問題問題は万国共通 はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/neabf4f5b01b1
⑤.「みんなと一緒はちょっとイヤ…」はこちら
https://note.com/caco28may/n/n6a8916bd8d2b
⑥涙ぐましい日本人妻たちの努力 はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/ndcd556e50366 
⑦ 「マウンティングマウンテンは孤高のファイター」はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/n3ff2f1b31bf7
⑧「コピーは身を助ける」はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/n36d5037d5d36

何でもそうかもしれないが、人は普段慣れ親しんだ環境から離れて初めてそれらが決して当たり前の事ではないと気付くものだ。
健康、恋愛や友情、家族の有難み。
「失ってみて初めて大事だったと分かる…」と言うヤツだ。
虎舞竜も歌っているではないか。
「♪何でもないような事が幸せだったと思う~♬」って。
https://www.youtube.com/watch?v=mGzZUMnhXf8

2022年現在、日本の政治に関しては色々と超絶残念であることには触れないが(ピーナッツのチャーリー・ブラウンも『政治と宗教の話はするな』と言っているしね https://www.snoopy.co.jp/friends/charlie-brown/
たかだかたった4年半ほど日本から離れただけでも様々な違いや改めて日本のすごいところを感じ色々と感謝できるようになった。
今回は日本のサービスに関わる良いところに注目して書いてみる。

日本のすごいところ その1:折り返し電話がちゃんとある。
例えば、あなたが職場で電話を取って担当者不在・またはすぐに回答が出せない場合『担当者が戻り次第(または回答の確認が出来次第)折り返し連絡します』と電話の相手に伝えるだろう。
その後に担当者に先方に折り返し連絡して欲しい旨を伝言するなり、質問の内容について調べるなりして電話を掛けて来た相手に折り返し連絡を取ると思う。
だって自分で『折り返し連絡する』と伝えたのだから。
新社会人になったときに電話の受け答えの仕方でも習ったと思うし私は新人たちにそう教えて来た。
アメリカの残念なところは・・・
「うん、それは私の担当じゃないから分かりません。」とピシャリと言われて電話を切られることがたまにある。
(オイ、じゃ担当に回してくれよ!)
あまりの潔さに「ぎゃふん」と声に出そう。
まぁそれは極端な例だが、電話口で(多分)にこやかに
「折り返し連絡しますね!」と言ってもらったことはもちろんある。
ところがどっこい!!
アメリカでの『 I’ll call you back.』は信じちゃいけない。
もちろんキチンと折り返し連絡があるところもなくはない。
車の事故で保険会社に電話した時とディーラーで車の修理をお願いしたときは連絡があったし、都会部に引っ越した後のケーブルテレビの配線に至っては比較的スムーズにやり取りが完了した。
が、私が居た約4年半のアメリカ生活で本当に折り返し連絡があったのは10%あるかないか。
ほとんどの場合折り返し電話はなかった。
私のパソコンが壊れ修理に出していた時「修理が終わったら連絡します」と言う言葉を信じて待ち続けた数日間。
当時、日本の企業の見積作成の仕事をオンラインで請け負って働いていた私はパソコンが故障=仕事がない状況にあり収入が減ると言う事は元夫が生活費をくれない私には死活問題だった。
返事を待つこと4日目。なんの音沙汰もない。
「大体2~3日で修理が終わると言っていたな…」とは思いつつ、いやいや案外厄介な故障で時間がかかっているのかもしれないと思い直し催促するのを我慢する私。
でも5日目になっても何も連絡がないことにしびれを切らして電話してみると「あぁ、もう出来てるよ?」と悪びれもせず言われ「修理が終わったら連絡くれるって言ってたから待ってたんですよ?」と抗議をするも「そうなの?だったらもっと早くに連絡して来たら良かったのに」と私がモタモタしていたように言われて酷く気分を害した。
これ1回なら「運が悪かったわね」で終わる話だが、日本を発つ前から元夫の新しい赴任先近辺の住まいに目星をつけ不動産の担当者と連絡を取るも途中からガン無視されて挙句連絡が取れなくなり結局赴任後に慌てて家を探すとか、元夫が日本に赴任する前にストレージに預けていた荷物の配達問合わせの時も何週間も前から連絡をしているにも関わらず、こちらから電話をしないと進捗連絡がなかった上担当者が仕事を退職していて音信不通・慌てていきさつを説明しどうなっているか確認してもらいつつ
「でも…いつ荷物が到着するか分からないです。確認しますね!私の仕事じゃないけど!」と悪びれずに言われた後にもちろん連絡はなく『今日はきっと連絡ないね』と諦めたすぐ後にいきなりどでかいトラックが到着し荷物が運び込まれるとか、数えだすとキリがない程折り返し電話に関してはすっぽかされた。

日本のすごいところ その2:約束した時間に物や人が到着する
日本は小さな国だからと言われると身も蓋もないが、日本の時間管理の正確さは目を見張る。
交通機関の遅れは殆どなく緊急事態を除いては到着時間の遅れはあっても数分単位だし、配送される荷物も〇時~△時と言うように縛りはあるもののその指定された時間内にきちんと配達される。
人の到着も(個人による場合はあるものの)「〇時に伺います」と言われると本当にその時間・またはその時間の少し前には到着しているし万が一遅れる場合は事前連絡があるのも素晴らしい。
アメリカ?私が住んでいた地域がド田舎だったことも多少は関係するのかもしれないが、あの地域の辞書に「on time」と言う言葉はないのかもしれない。
のんびりした気候のハワイや日本の沖縄もゆったりした時間設定だから似ているのでその辺りの出身の方には別段面食らう事ではないのかもしれないが、時は金なり!Time is Money!!時間はキッチリ守るモノ!!!で生活してきた私は最初のうち度肝を抜かれた。
水道管の修理を頼んで担当者が到着するのは「朝9時から午後18時の間に伺います」とシレっと言うコールセンター。
オイ!!丸1日じゃねぇかよ!!と突っ込むも実際に到着するのは平気で19時半だったりする。
最初のうちは本当にこの時間のルーズさにイライラしてストレスを溜めていたが、英語がおぼつかない1アジア人の私がギャンギャン騒いでもどうなるものではなく、最終的にはその文化を受け入れて慣れた。
慣れとは恐ろしいもので「10時から16時の間に伺います」と言われれば『あ、実際来るのは17時過ぎね?了解!!』とさほど腹も立たなくなる。でも慣れてしまう事に対して周りのルーズさに慣れて自分も同じように時間や約束を守らないことが普通になってしまうのでは?と心配で恐々としていたが、そこは自分を戒めて染まらないよう心掛けたし、元配偶者が軍人だったので仕事や時間に関しては比較的キッチリとしていた為ダラダラと流されずに済んだように思う。
そうは言っても日本に帰って来て、受けるサービスの細やかなことや折り返し電話がちゃんとあること、時間に正確なことには感動した。
感動するあまり今も何度も御礼を言う。

あとは…これはニューヨークのマンハッタンなど『The 都会!』で多かったが、お店の人がお喋りに夢中で接客してくれないとか、ものすごく面倒くさそうに応対されるとかね。
NYPDはタイムズスクエアのど真ん中で地図を手に1人困っている私を見て見ぬふりをしつつホットパンツ姿のピチピチの若いお姉ちゃん達に「Hey, Beautiful!一緒に写真を撮ってやろうか?」等とナンパまがいの事をしているのを見て「お前ら働けよ!」と思わず日本語で悪態をついたものだ。人種の坩堝で自由と言われる国は、むしろ全然自由じゃないなとも感じた。
空港でフライトが何時間も遅れた時に、日本人は慌てて落ち着かずに『何時に飛べるのか?』としつこく何度も確認し搭乗口から離れないが、他の国の人たちは「ビールを飲む時間が出来た!」とか「ゆっくり食事を楽しむ時間が出来てラッキー」とその同じ時間を有意義に使うと言うのも良く聞く話である。そう言ったおおらかさも持ちたいものだ。
従って一度そう言った日本以外の常識を受け入れると、他国・他社への要求のハードルが下がるので怒りの沸点もだいぶ高くなったように感じる。
一度外に出てみるのは自分自身の変化を感じられて面白いものだ。
 
でもね、やっぱりちゃんとしているって素晴らしい。
接客で舌打ちされないし、折り返し電話だってちゃんと来る。
物を落としたら誰かが拾って手渡してくれるし、そもそも外を歩いていて誘拐されないし銃で撃たれる事もない。
『行ってみたい国1位』に選ばれるだけある国に生まれて良かった!と思いつつ今日もAmazonの間もなく到着予定の荷物を待とう。

教訓:自分の言葉に責任を。On Timeって当たり前の事じゃないの。
ありがたい事なの。感謝の気持ちも忘れずに。

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