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【ハイブラの世界探訪(後編)】Cartier展/Valextra展【7月のエモ活】

カルティエ、ヴァレクストラが現代アートと交わった世界を覗いてきた。ハイブラと現代アートって親和性が高いな…!と学びがたくさんの展示だったので紹介するね🫶

↓のハイブラの世界探訪前編のシャネル、ミスディオール展に続いて後編はカルティエ、ヴァラクストラ。


「やりたいことやったもの勝ち!エモ消費」を今年の抱負に掲げているので、毎月「エモ活」と称して楽しかったことを記録しているよ。

エモーションをガンガン揺さぶって楽しい人生にしていくぞ…!

というわけで、ここ最近のエモ活を振り返っていくね😌

(エモを)求めよ、さらば与えられん🤞
Ask, and EMO will be given to you.  


▼今月観た展示

▶︎カルティエ展@トーハク

開催情報をキャッチしてからカルティエの世界を覗き見るのを心待ちにしていたこちら🥹

カルティエは五大ジュエラーの一角。古くから時計も手がけていて、当時時計メーカーが目指していた「精密で高精度な時計」ではなく、ジュエラーとして「芸術的で美しい時計」を目指す。実用的な腕時計を初めて作ったのはカルティエといわれているよ。労働10周年記念に腕時計を考えている私にとって要チェックのブランドやッッ!(スラダンのあの子)

今回の展示はカルティエが日本に上陸してから50周年を記念して、半世紀の日本とのあゆみに焦点を当てたもの。


・表慶館がカッコいい

会場はトーハクの表慶館。

トーハクの平成館や本館には何度も行ったけど、いつも表慶館はカッコいい建物だな〜と思いつつ通り過ぎていた。初めて入れるの嬉しい!

表慶館の屋根は内側から見るとこんな感じ。かっこよ!

カルティエのジュエリーだけではなく、そこかしこにアート作品が散りばめられていて、それが表慶館の建築と合わさった空間展示にもなっているというなんとも贅沢な構成。ジュエリーもアートも大好きな私は大喜びである。

過去の私ではこの構成の美味しさに気づけなかったので、アートを見て勉強したり、ハイブラのことを調べたりしてきて本当に良かった🥹経験や知識を重ねておくとその後の経験をより深く味わえるようになるな…!

こんな感じでそこかしこにアートが現れて楽しいし、表慶館の建築はカッコいい。


・ジャポニズムの影響

カルティエが創設期の19世紀後半といえば日本の芸術がヨーロッパの芸術に影響を与えまくった「ジャポニズム」の時代。カルティエも例に漏れず影響をばっちり受けていた。

当時のカルティエの招待状やカタログはガッツリ浮世絵風。

絵だけ見ると「おー本物の浮世絵やないかい」に見えるけど、文字は全部英語なので「ほな本物の浮世絵ちゃうか…」と気づくクオリティ(ミルクボーイ風)

時計の上にビリケンさんが鎮座している
日本の家紋風のダイアモンドのブローチ
和柄をモチーフにしたパンテール。美しい〜🥹
これは最近の作品で、今もなお日本芸術はカルティエにとって一つのインスピレーションなんだろうな。


・自然のモチーフ

こちらの部屋に入ると目の前に広がるのが藤の花の屏風。

表慶館のシックな雰囲気とも相まって素敵すぎる空間だった…!
藤の花の屏風のお部屋には花鳥風月からインスピレーションを受けたジュエリーたちが並ぶ。
藤の花のダイアモンドのブローチ。キラッキラだった🥹
この部屋の目玉展示はお花のケース。周りの飾りは外してブレスレットにもなるんだって。
自然からインスピレーションを受けたジュエリーウォッチも素敵だった…!


・ラグジュアリージュエリーの世界

2階に上がると歴代カルティエのラグジュアリージュエリーのアーカイブがこれでもかっ!と並んでいて圧倒された。

蛇のネックレス。普通、ジュエリーの輝きってスマホカメラくらいだと映らないんだけど、これは実物の輝きがつよつよすぎてスマホでも撮れる。

インドのマハラジャのネックレスも凄かったので見て欲しい。

色石たっぷりのティアラ。均等な色味とインクルージョンのない大きな石の上質さ。


・カルティエの定番

カルティエのお馴染みのデザインの展示も。

カルティエの象徴的デザインの一つ、ヒョウ(パンテール)
イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドの3色の地金が引き立て合うカルティエの定番、トリニティシリーズ。つるりとした地金が美しい🥹
こちらもカルティエの定番、日常にありふれた釘をあえてジュエリーにしたジュスト。写真で見ると大きさが分からないけどクソデカで、鍵の細い部分は1センチくらいの太さがある。
タンクウォッチ。黒と金色の組み合わせに心惹かれる🥹



・カルティエと日本の現代アート

カルティエは現代美術を支援するクソデカスポンサーでもあり、現代アートを大量に所蔵する財団を持っているんだって。知らなかった…!

後半はそんなカルティエ現代美術財団と日本のアーティストの繋がりの展示。

香取慎吾のアート。新しい窓のしんごちゃんこんな活動してるのか…!
横尾忠則がカルティエ財団にゆかりのあるアーティストを描いた肖像画シリーズ。お馴染みの北野武もいた
三宅一生のインスタレーション。撒かれている布からドレスが亡霊のように浮き上がる。ハリーポッターのディメンターを思い出してちょっとダークな感じにも見えた。
こちらも三宅一生。プリーツの生地が、さらに蛇腹に折りたたまれ(プリーズ)て、二重にプリーツされている…ってコト…!?(ちいかわ顔)

面白かったのが階段のところにあった映像作品。

一見、普通の街の風景を丸い窓から覗くように映し出されているだけに見える。が、私が見始める前に何やら不穏な音が聞こえていたのでじっくり見ることにした。
あ、人がいる
人がデカくなった…?透けてるから幻覚ってコト…?
だんだんきな臭くなってきた。
倒壊する家々。不穏である。
この後、私が聞いた例の音がして終わる。
オチは是非現地で見てほしい…!

この作品と、他の階段にあったお花の作品はアーティストの束芋さんのもの。楽しいインスタレーションだったのでもっと見たい。

全然映らなかった暗闇の空間展示。ぼんやり眺めている時間は至福。
顔面がドン!と描かれた大きな絵画。が、よく見るとディテールに可愛いが詰まっている
わぁ!おもちゃのペンギンちゃん。
なんだか懐かしい。電池で動いて太鼓を叩くやつね
ま、いるのは口の中なんですがね
北野武作品。生で見るの初めて!
こちらも北野武のもの。お花と動物のキメラ。
キメラはキメラでも綺麗なものと可愛いもののキメラなので愛らしくある。もし動くとするならゆっくり動いてほしい。早く動いたら泣いちゃう。
カラーリングといいオメメの感じといい、村上隆顔だな、と思ったらやっぱり村上隆作品だった。作者を分からせるパワーがあるよね。今や巨匠の村上隆をいち早く世界に紹介したのはカルティエ財団だとか。

ジュエリー展だと思ってたのにアート展も見れて2度美味しいとは…!どちらも満喫できて大満足🥰

百聞は一見にしかず!と思ってるので展示を見に行く時は内容は調べずに行く。ので、結構思ってた内容と違って現地で驚きがある。内容が想定と違うギャップもまた楽しんでるよ🤞
ハイブランドが現代アートを支援するのは文化や社会への貢献によってイメージを良くしたり、革新的な新しいものを支援することでブランド自体の創造性をアピールしたり、今回みたいに顧客との接点を作ったりできる優秀な戦略ツールだからなんだと思う。観に行くのは楽しいからこういうムーブには乗っかっていきたい❤️‍🔥

展示会の名前の通り、日本とカルティエの結びつきや、日本の現代アートとカルティエ財団の結びつきがよく分かって楽しめるサイコーの展示だったよ🤞

カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展― 美と芸術をめぐる対話
東京国立博物館 表慶館(まだギリギリやってるはず)


▶︎ヴァレクストラ展

待ち合わせついでに六本木をウロウロしていたら見つけてフラッと入ったヴァレクストラ展。

財布探しをしている時にポップアップに立ち寄ったくらいであまり知らないブランドだったけど、例によってこの現代アートとコラボした展示が知るきっかけになったよ。

展示はfumiko imanoとコラボしたもの。

写真には双子がいるように見えるけど、実は左の人のすぐ右側に切れ目がある。双子がいるのではなく、1人の人を2箇所で撮った写真を貼り合わせて存在しない双子を作り出しているというアート。説明してもらうまで気づかなかったよ…!
この存在しない双子フォトがヴァレクストラのお仕事を工程ごとに撮られていて、我々観覧者もイジィデの作り方を追っていける展示になっていたよ。わかりやすい〜!

レザーから切り取られたイジィデの組み立てパーツたち。
ちっちゃいパーツもこんなにたくさんあるのね。
紙で模型的に作ったイジィデと、本物のイジィデ。遠目で見ると見分けがつかないくらいにはリアル。
「箔押しってこうやるんだ!へぇぇ!」と学んだ箔押し機。本気の金型を熱をかけながら金箔テープに押し当ててスタンプ的にギュッとやるのね。
実際に工房で使っていた機械なのでめちゃめちゃ使用感がある。
ここからヴァレクストラ店舗に移動。

イジィデバッグやお財布たちが押収品のようにブルーシートの上に並ぶドキッとする展示。
日本のニュースだとブルーシートの上に押収品が並んでいる姿を目にするけど、海外からすると「なんでそんなに綺麗に並べてるん??」な面白文化らしい。そのオモシロ文化を模した作品。
普段美しい店舗の棚に恭しくディスプレイされているハイブラのバッグたちが、ブルーシートの上にあるのって何だかザワザワする。

お水をもらってしまった

ブランドにとってはアートとのコラボをするとPRになるし、アーティストにとっては貴重なスポンサーになるし、観る側もそのコラボを楽しむことができる。アートとハイブラって親和性が高いなぁ。去年からアートを強化してきて良かった…!

Inside of the Edges and Lines_fumiko imanoの双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ展
21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(会期は短くて終わっていた。たまたま行けてよかったなぁ)


まとめ

最近のエモ活を振り返ったよ。

今月のエモは
・カルティエジュエリーとアートで2度美味しい
・現代アートコラボで知るヴァレクストラ
・現代アートとハイブラって親和性が高いのね

でしたっ!

これまで見る経験を積んできたアートとハイブラが繋がって嬉しい。世界の解像度に奥行きが出た感じ。これからも好奇心に従って色んなものを見て経験していきたい。是、エモ活也。

エモ活記録マガジンはこちら。

エモーショナルで豊かな人生にしていくぞっ🥰



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