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PERSOLからCPFへの出向・越境体験~半年過ぎた今、何を語る~

2023年4月より地域・教育魅力化プラットフォーム(以下、CPF)のビジョンパートナーであるパーソルホールディングスから2年間の出向・越境体験をしている出濱義人さん(以下、でっちさん)。「地域は人生の在り方を見つめる舞台として最適」と話すでっちさんは、これまでのキャリアで培った人材開発や研修プログラム設計のノウハウを生かし、CPFで中高生向け短期越境プログラムの設計や地域・学校を越えた生徒同士の学びのプラットフォームの構築を行っています。そんなでっちさんにCPFに来てから半年間の気付きや変化についてお話を伺いました。(インタビュアー 樋野奈々彩)


▼「PERSOLからCPFへの出向・越境体験」【過去・現在】


―はじめに、でっちさんのこれまでのキャリアについて教えてください。

ものづくりに携わりたかったので新卒でメーカーに入社し8年間、主に人事職を経験しました。新卒採用で面接をしていた時、ふと「自分の判断が目の前にいる学生の人生を左右するかもしれない」と感じたことがあり、その重要性やある種の怖さを感じたことで、「その人自身のよりよいキャリアや、はたらく、生きるとはどういうことなのか」を考えるようになり、より誠実に採用に向き合おうと心がけていました。そこからさらに「人が成長・能力発揮するには」といった人材開発や育成分野に関心が高まり、社会人向けのリーダーシップ養成を行うNPO法人に転職しました。そしてインテリジェンス(現:パーソルキャリア)に転職してからはマネージャー研修や階層別メンバー研修など様々な研修を企画しました。入社して2~3年経った頃に、より本質的に自分のキャリアや将来の在りたい姿を見つめ直す場づくりができないかを考え、「地域」を舞台にした社員研修プログラムをつくりました。その経験を通して、越境体験や豊かな自然は「自身の在り方」を見つめ直すためには非常に重要な要素だと気付き始めました。その取り組みを始めて約10年、はじめは社内向けの研修プログラムだったものを外販する経験もしました。

―どんな経緯でCPFに来ることになりましたか?

越境学習プログラムの事業化・外販を手がけていたのですが、組織の周辺環境が変わり、実質的に実働が自分1人になってしまったことで、拡大が難しくなってきました。色んなジレンマを感じながら日々を過ごしていたのですが、元々在籍していたパーソルホールディングスの人事本部長に思うところを話したところ、今回のCPFへの出向の話をもらいました。これまで自身のキャリアの中で生まれた「地域」「越境」というキーワードとCPFの目指す世界観にとても親和性や共感を感じ、これはまさにご縁だと思い、島根への移住も含めて出向を承諾しました。

―CPFでは今、実際にどんな取り組みをしていますか?

現在は2つのプロジェクトに携わっています。1つは中高生向け短期越境プログラム『地域みらい旅』の設計、もう1つは地域・学校を越えた生徒同士の学びのプラットフォーム『みらいハイスクール』の構築です。いずれも「自由越境圏を構築し、多様な越境機会(地域⇔地域・都会・海外・ギャップイヤー、短期越境等)を実現する」というビジョンのもと動いているプロジェクトであり、今後の社会・教育環境に大きなインパクトを与えられると信じています。

▼「ゆるやかに仲間と繋がりながらつくっていく」【変化】


―CPFに来て半年、日々の中で考え方などに変化はありましたか?

自分の中での関心の対象の広さが変わってきた気がします。以前は人の内面に向き合いながら「人が変容するとき、どうすれば本来の良さが出せるのか」という、ある種、自分自身の探究を深めているイメージでしたが、CPFに来てからは「いろんな人が生きやすい環境・社会をつくりたい」という発想が花開き、人の内面からだけではなく環境から変化を生み出したい、という思考に変化してきました。社会に向かって事業や活動を行っている皆さんと共に仕事することで、自然と外に意識が開かれていく感じでしょうか。

―そういう変化は、どうしてCPFで生まれたと思いますか?

自分でもまだ曖昧なのですが、大きくは2つの要素があるのかなと思います。1つは一般財団法人のビジョンを考えたとき、広く参加できる機会を世の中に提供したいという思いが根底にあるため、やはり社会性や公益性の担保を意識するようになったんだと思います。そしてもう1つは、ものづくりを共にする仲間との繋がり方がCPFと以前とでは変わったことです。パーソルでは実働1人でプログラム設計~営業までを行っていたため「自分だけでの探究的ものづくり」は一定やり切った感覚がありました。一方CPFでは「ゆるやかに仲間たちと繋がりながらのものづくり」ができている感覚があります。松江事務所にいる方を中心にすごくサポーティブな方たちが多くいるのがCPFの特徴だなと感じていて、そういう環境だからこそ世の中のより多くの人に共感してもらい巻き込んでいくにはどうしたらいいのか、そういう観点での発想が生まれやすくなったんだと思います。

PERSOLとCPFメンバーの集合写真

▼「変化を楽しむ環境・CPF」【未来】


―でっちさんのように、ご自身の成長と変化を楽しんで一緒に働ける仲間が今後も増えるといいなと思います。最後に、どんな人にならCPFの仲間になってほしいですか?

変化していくことを楽しめる人はCPFにすごく合うと思います。また島根に拠点を持ちながら全国のいろんな人と繋がりを持てることがCPFの特徴なので、そういう環境での協業の中で、思いやりを持ちながら働ける人が合うと思います。あと、今の社会や仕事に対して「違和感」を持っている人にとってもやりがいを感じる環境かと思いますね。僕が現在取り組んでいる『地域みらい旅』や『みらいハイスクール』をはじめ、様々な事業が変化や試行錯誤を繰り返しながら走り続けています。みなさんの抱える「なんとなく」の違和感を形にしながら一緒に世の中を良くしていける仲間を、これからも待っています。

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<過去の記事紹介>


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