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高校卒業してすぐにインターン挑戦|地域みらい留学365 1期生

 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム(以下、CPF)にて、この4月からインターンに挑戦してくれる中村紗花さん(以下、紗花さん)。3月に大阪の追手門学院高等学校を卒業し、浪人の道を選んだという紗花さんが、なぜCPFでのインターンに挑戦してみようと思ったのでしょうか。地域みらい留学365の1期生として、島根県雲南市の三刀屋高等学校に単年留学も経験した紗花さんの今の思いを聞いてみました。


島根が私にとっての第二のふるさとになった

 高校2年生の時、地域みらい留学365の1期生として大阪府の追手門学院高校から島根県の三刀屋高校に1年間国内留学をしていました。そこでの経験を通して、「社会問題の解決」に興味を持ち始めたのです。そして、地域みらい留学365でお世話になった島根が私にとっての第二のふるさととなり、ずっと島根に関わりたいと思うようになりました。
 現役の大学進学は思うようにいかず、行きたい大学への思いを捨てきれない自分がいて、もう1年かけて再挑戦する道を選びました。その際、自分の研究テーマをしっかり持って、もう一度島根に訪れることで、また違った視点で島根を感じられるのではと考えました。具体的には、そのテーマが現実的であるかどうかを深堀りし、現地の人の価値観を感じながら、実践的な取り組みを行いたいと考え、CPFでインターンさせてもらえるようお願いをしました。

留学していた雲南市の大東町エリアの風景

テーマは“都会(場末、下町)の人と人との繋がり方やその媒体となるコミュニティ”

 私は「都会(場末、下町)の人と人との繋がり方やその媒体となるコミュニティ」について研究中です。研究中と言っても、まだまだ研究者の卵段階にも及びませんが…。
 このテーマを掲げ、島根のCPFにインターンするという時に、「都会のことを研究したいのに、なんで島根に?」と思う方も沢山いると思います。
 地域みらい留学365で感じたのは、「地方創生」や「地域活性化」とは都市部に追いつくための活動ではないということです。もしくは、追いつく必要なんてないと考えています。確かに、都会はモノと人の流動も活発で、流行を生み出し、私たちのような若者にとって憧れもあります。また、都会はデジタルも最先端を走っており、それに比べ地域はやはり劣ってしまう部分が多々あるかもしれません。だから、地域側は都市部について行こうとする意識があるように感じます。

 ですが、私はその意識が間違いではないかと考えます。地域は地域でいいと思うのです。都市部は発展することを過度に追求し、そのことが原因となり失ったものがあると考えてます。SNSやバーチャル空間の媒体を通した人との繋がり方もひとつの形ではあると思います。しかし、対面で対話することでの“繋がっている感覚”であったり、“幸福感”が味わえることの重要性を留学中に肌で感じ、コミュニティにおけるリアルな場が大事なのではないかというのが自論です。
 CPFでのインターンを通して、改めて島根のコミュニティ形成に携わる方々と対話し、この自論を深めていける機会になればと考えています。

改めて振り返る地域みらい留学365での経験

地域みらい留学365での経験を一言で表現すれば、価値観と人格がガラリと変化させてくれたということです。あの1年があったからこそ、今の自分が形成されたと言っても過言じゃないくらい、大きな影響を受け、人として成長できたと感じています。
 環境にも恵まれ、沢山の人と縁を結ぶことができ、365日で終わってしまう関係ではなく、ご縁は繋がり続けており、今も沢山の人に支えていただいています。
 地域みらい留学365で島根という地域に行ったことで、地域と都市の両面の視点を持つことができ、自分なりの問題定義をすることができたと思います。その上で自ら遠くに出て調査しに行ったりなど、積極的にアプローチする力が培われました。

挑戦する人を応援する雲南スペシャルチャレンジという雲南市の取組

いよいよ始まるインターン

 約1ヶ月のインターンを終える日、「本当に行って良かった」と言って終えられる日々にしたいと思っています。そして、「やっぱり島根っていいな」と体感することも。
 ここでの実践や様々な人との対話を通して自分の研究テーマの探究を深めるのはもちろん、現段階の自分には足りないスキルを得て帰ることができるよう、日々活動できればと思っています。

CPF新オフィスで業務に励む紗花さん


■地域みらい留学365オフィシャルサイト

■地域みらい留学365公式note

■地域・教育魅力化プラットフォームが描く未来


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