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【年末特別企画】島根から、いよいよ全国へ。リーダーが語る、創りたい未来とは?

 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム(以下、PF)は2017年の設立以来、多くの方の共感やご支援を頂きながら、「地域みらい留学」を中心に、「意志ある若者にあふれる持続可能な地域・社会をつくる」というビジョンを掲げ、事業を推進しています。

 2022年現在、参画するのは約100校100地域にのぼり、年間500名を超える留学生が越境するまでになりました。今回は、代表理事岩本悠と常務理事尾田洋平が、PFの描くみらいを語ります。

Episode 1 【高校魅力化1.0 地域公立高校のこれまでと現在】

 これまで地域の公立高校は、ひとつの学校の中で学びの環境を創ってきました。これにより起きていることは、人口減に伴う生徒数減、教員リソースも縮小されていくことで、魅力的な教育環境からは遠くなり、地元の中学生から選ばれなくなり、高校・地域の持続性が失われてきました。

 そこで今私たちが仕掛けていることは、地域と学校をつなぐコーディネーターを配置し、地域をひとつの学校ととらえ、地域リソースを最大限学びに活かそうという動きです。地域全体を学びのフィールドとし、「学校を地域に開く」ということを行ったわけです。そこに「地域みらい留学」を掛け合わせ、外からの生徒の流れを創出、地元生・地域外生・地域の大人達という多様性を受け入れるという環境も整えてきました。それが今現在、100校100地域にまで広がってきたということです。 

 高校と地域の協働により、学校を“地域”に開くことを推し進めた、その結果、魅力ある教育環境が全国に構築され始め、意志ある若者たちが少しずつ育まれてきました。この動きを仮に「高校魅力化1.0」とここではしましょう。但し、この時に留意しておかないといけないことがあります。「地域みらい留学」により、都市部から地域へ生徒が流れが生まれ、意志ある若者が育まれたとしても、地域の中の生徒数自体は減っていくことが続きます。それが長期的に続けば、やはり地域の公立高校は消滅し、持続可能な地域・社会が実現できないことが十分に予測されます。現在の「高校魅力化1.0」において、地域みらい留学による多様性の受け入れ環境と、コーディネート機能による地域に開かれた学びの環境の整備はある程度見えてきましたが、PFが「意志ある若者にあふれる持続可能な地域・社会をつくる」ために目指さないといけないのは、次のステップにあるのです。

Episode 2 【高校魅力化2.0 社会に開かれた学び】

 これからPFが創っていきたいこと。それは、小さな学校(地域)が集まり、大きなひとつの学校となっていく構想です。ひとつひとつの高校・地域の教育資源は限界があります。だからこそ、ひとつの「地域+高校」ではでき得ないような学びを創るべく、社会により開いた環境の創出をするのです。今現在は、ひとつの「地域」と「高校」の繋がりができてきている段階でしかありません。

 これらの「地域+高校」群を横で繋げあい、更に共感して下さる企業や大学、大人個人とも繋がりあうことで、本当の意味での社会に開かれた学びを実現するのです。ある探究テーマに対しとある地域ではリソース不在であったとしても、繋がりの中にある別の地域に資源があれば、そのリソースを活用しあうことができるのです。100校100地域が繋がりあうことで、100校100地域がひとつの学校となります。それにより、100倍の多様な選択肢が生まれ、100倍のひと・もの・こととの出会いの可能性があるのです。

 この時に鍵となるのが、「越境的機能」と「オンライン機能」の掛け合わせと考えます。「越境」という観点でいえば、3年間の地域進学や地域単年留学というだけでなく、もっと自由に地域を行き来できる“自由越境圏”のような形がとれれば、より生徒一人ひとりがやりたいことに挑戦ができるのではと捉えています。自分の興味がわいたことに応じて、それができるフィールドに自由に越境するのです。そこに「オンライン機能」が重なることで、企業や大学、専門的知識を持つ個人とも繋がることができ、またオンラインでの出会いからリアルな越境に繋がるという循環も生まれると考えています。 

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例えば…
100校100地域のネットワークの中で「温泉」に関して探究したい高1の生徒が3人いたとします。
A校のaさん:地域に温泉の探究リソースがない
B校のbさん:地域に温泉の探究リソースはあるが、衰退している
C校のcさん:地域に温泉の探究リソースはあり、かつ成長している
 
①    みんなでB校の地域へ10日間行ってみる
aさん:自地域では得られなかった学びを得られる
bさん:外からの新しい視点で、自地域への意見や考えを聞くことができる
cさん:自地域がなぜ、うまくいっているのか理解でき、より自地域の成熟に繋げることができる
 
②    その後、みんなでC校の地域へ1週間行ってみる
aさん:自地域では得られなかった2つの素材を比較し、学びを深められる
bさん:自地域とは違う、成長要因を見出すことで、自地域へ持ち帰ることができる
cさん:外から、自地域がなぜ成長しているか、新しい視点を得られる
 
③    そのうえで、大学の専門の先生にオンラインで相談する
aさん、bさん、cさんともに、自分にはない専門的知識が得られ、探究がより深まる
 →aさんは①~③の経験より、更なる探究の深化を求め、C校へ1年間地域留学を継続
 →bさんはこの大学へ進学するなど

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 このように、「越境的機能」と「オンライン機能」の掛け合わせによる、社会に開かれた学びの環境の実現により、自身の興味関心に基づき自由に学びを得られるようになります。結果として、地域の未来を担う意志ある若者が都市部や他地域のことを知りながら、地域で育まれていくのです。明確な定義はまだ模索中ですが、上述した“現在”が「高校魅力化1.0」とするならば、次に目指しているみらいのステップは「高校魅力化2.0」とも言えるでしょう。PF内ではこれを「みらいハイスクール構想」とも呼んでいます。

Episode 3 【なぜ今、社会から共感・応援が集まっているのか】

 こうしたPFの取組に多くの方からの、ご寄付等による共感・応援を頂いています。その中でも多くの方から、共感の声を頂けるポイントがあります。
 
 そのポイントは、都心部からは離れた中山間・離島“地域”から日本の教育環境を魅力的にし、意志ある若者を育むチャレンジに対してです。

そして、実際に地域の教育環境に変化が起き、意志ある若者が育まれ、地域が元気なっていることが大きいと言えます。 

 こうした動きから、未来に期待を寄せて、共感や応援のご寄付を頂けていると感じており、私たち自身、しっかりとこれを成し遂げていかねばと、日々事業を前に進めています。また、共感頂けている方々にも、将来的には「高校魅力化2.0」構想の中に入っていただき、地域の生徒たちと繋がりあい、学びあうことに参加いただけるようなしくみを創っていきたいと思っています。
 
 今後も、地域・教育魅力化プラットフォームの活動にご理解を頂き、応援を続けて頂けると励みになります。ぜひ、みんなで「意志ある若者にあふれる持続可能な地域・社会をつくる」ことを実現したいですね。

終わりに 【ふるさと納税で、PFを支援できます!】

 新しい時代に向けた教育改革と地域創生の動きを、より多勢の皆さんと共に創っていけるようにするために、その第一歩として今年度より、美味しい地域の特産品を食べて、全国の中学生・高校生と未来への教育を応援できる
『ふるさと納税』の仕組みをつくりました。

 今回ご案内する佐賀県のふるさと納税では、「非営利団体へ指定寄付できる制度」の対象として、地域・教育魅力化プラットフォームを指定していただきました。下記URLより、ふるさと納税(寄附)をすることで、寄附額の90%が弊財団の活動に活用されます。

 そして、今年度は佐賀県内の生産者様の多大なるご協力もあり、お礼の品のバリエーションも豊かになっております。是非これを機にご検討下さい。

Fin.


取材:地域・教育魅力化プラットフォーム 坂内佑太朗・森山寛菜
編集:地域・教育魅力化プラットフォーム 小谷祐介


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