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ホルモンはお好きですか?

今回推したい作品はこちらです。


住野よるさんの現時点の代表作。
『君の膵臓をたべたい』です。
2016年の本屋大賞に選ばれ、映画化&アニメ化もされた作品です。読まれた方も多いことでしょう。

僕はそもそもラブストーリーが苦手です。
なんかもう、読む前に構えてしまう。
だって泣かされるんでしょ?ヒロイン死んじゃうんでしょ?みたいな感じで、お腹に「んっ」と力を入れないと読み始められません。
なので、このキミスイも買ってからしばらくはベンチウォーマーでした。

読み終えて、まぁボロ泣きです。思うつぼですよ、はい。
特に終盤の、主人公とヒロイン桜良の母のくだりはもうダメですね。昔はこんなに泣かなかったのになぁと思いながら、電車内でオッサンが独りで泣いているという、それはシュールな状態でした。

一方で、アンチさんがいろいろ言いたがりそうだな、とも思いました。お堅い硬派な小説が好きな人…、要するに、「あんなもん漫才じゃねぇ」とか「あんなもんロックじゃねぇ」とか言いたい類いの方々の格好の餌食かなと。まぁ、それも個人の趣向なので、別に否定はしませんが。

ヒロイン難病系ラブストーリー(セカチューとか、1リットルの涙とか、無数にある)は、ある意味読者を泣かせるのに鉄板な設定です。基本死ぬしね。そして強引なヒロインにどんどん引っ張られる、コミュ障&童貞感溢れる主人公のラノベ感。さらには主人公の名前を感情で表現するアイデア小説感などなど、アンチ心をくすぐるポイントが盛りだくさんです。

でもね、もしアンチさんがこの記事を読んでいたとしたら、僕は言いたい。
「素直になれよ!」と。
アンチ心が邪魔をして読まないでいた人にも言いたい。
「とりあえず食べてみて!」と。
もう、それだけですね。

ちなみに“アイデア小説”という表現をしましたが、本当によく思いつくなぁと感心してしまいました。発明ですね。しかも二度と使えない発明。純粋に、すごいと思う。

僕は映画もアニメも観てないのですが、この小説の核とも言える発明部分はどう活かしたのだろう?と思ってます。

観れば良いじゃんって?
まぁ、ラブストーリーは苦手なので、覚悟が出来たらいずれ観ることにします。はい。お腹に「んっ」と力を入れて。

住野よるさんもnoteされてるので、記事、読んでくれてたら良いなぁと妄想を巡らせながら、終了とさせて頂きます。

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