マガジンのカバー画像

小説まとめ

177
僕の書いた小説の類いをまとめました。
運営しているクリエイター

#短編

マリリンと僕30 〜恋にも演技力は必要か〜

「よ、よう…たさん、何してるんですか」 自分でもハッキリとした理由はわからないが、自然と…

camyu
1年前
56

夢破れたバンドマンの物語 〜嘘のような嘘の話2〜【短編】

病室の中で、寝ている父を僕は見ていた。 父はもう1か月持たないらしい。膵臓に出来た腫瘍が…

camyu
1年前
84

2人の路上ミュージシャンの夢 〜嘘みたいな嘘の物語〜 SS.

アオは幼少期から歌うことが好きで、それは小学校、中学校と成長しても変わらなかった。 周り…

camyu
1年前
88

真野さんと吉田くん 第4話〜吉田くんの休日〜【ショートショート】

七夕の後の、とある休日。 僕は本屋に行った。真野さんが「字が上手くなりますように」という…

camyu
1年前
79

真野さんと吉田くん 3話 花火大会の話。【ショートショート】

ひゅ〜〜っ ドンッ! ぱらぱらぱらぱら… 天高く昇った火の玉が弾け、夜空に大輪の花を咲か…

camyu
1年前
95

東京献血奇譚【短編小説】

時刻は午後8時を過ぎたところ。 その日僕は、営業回りを終えて、直帰で自宅に戻るところだっ…

camyu
2年前
94

マリリンと僕21 〜再会は唐突に〜

台本をもらったその日の夜から、台詞覚えを始めた。まずは全員分の台詞を通して読み、ストーリーの全体像を捉え、それから自分の役の台詞を頭に入れる。その段階では役のイメージを作らずに、一旦声に出して台詞を覚え、スムーズに言うことを心掛ける。台詞をだんだんと体に馴染ませて、それから自分なりに作った役のイメージに変換し、感情も入れて行く。 普段ならト書きを読み、相手役のイメージを膨らませながら役作りをして台本に書き込みをするのだが、今回はそれが上手く出来なかった。どうしても、一緒に時

求める女、求めない男。【短編投げっ放し小説II】

★今回もお話の最後の言葉は、読んで下さった皆様にお任せ致します…。 【本編】 とある日の…

camyu
2年前
81

Is this LOVE? 【短編投げっ放し小説】

★このお話の最後の言葉は、読んで下さった皆様にお任せ致します。 【本編】 目を覚ますと、…

camyu
2年前
64

rivise 〜マスター タケルの場合〜【短編小説・前編】

※前編だけで10000字あります..... 「手術は成功しました。順調に行けば、このまま問題無く、…

camyu
2年前
65

最高の人生の終わり方【短編小説】

「アナタの血が欲しい」 璃子はそう言った。 どういう意味だ? サブカルメンヘラ女を自称す…

camyu
2年前
68

rivise 〜美しき少年 カイリの場合〜【短編小説】

※BLです。性的な描写もあります。あと、長いです(笑) ・・・・・・・・・・・・・・・・・…

camyu
2年前
67

マリリンと僕17 ~新たなる脅威~

オーディション当日。 僕はインターホンのチャイムの音で目を覚ました。時計は既に午前10時を…

camyu
2年前
45

マリリンと僕16 〜不穏な夢〜

東京に帰る電車内で、バタバタと過ぎて行く日々を振り返っていた。 劇団の公演後、芸名をもらった。打ち上げから帰宅して、実家に帰って新しい名前の報告をした。そしてさっきまで、マリリンとその母である城山真里亜と共に昼食をとり、ロールスロイスで実家に送ってもらった。 真里亜さんはデザイナーというよりモデルや女優のような美しさとオーラを持った人で、真里亜さんの母はマリリンとそっくりな人だった。そして、真里亜さんは何らか複雑な想いを母に抱いていた。もしかしたら、真里亜さんが時折マリリ