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続・私を信じろ「ラブライブ!スーパースター!!」肯定論:その9



「分からない」は無くなったか

「分からない」を終わらせることを目標にして、ここまで続けてきました。
「ラブライブ!スーパースター!!」ついて書いているものを目にする中で自分が一番気になっていた点だったからです。
自分としては歯痒い思いでした。

なんで?
「ラブライブ!スーパースター!!」めちゃくちゃ面白いじゃん!
分からないという言葉で簡単に終わらせるなよ!

世間の反応とのあまりの乖離に驚いただけでなく、自分が作品を見て抱いた感覚を否定された気にもなりました。作品をどう楽しむかは人それぞれなのかもしれませんが、多くの反応は自分の目からみれば貧しいものに映りました。作品を見る視点がそもそも違うのではないか、本当に作品をきちんとと見ているのか。

そう思ったからこそ、作品や物語をまとめて俯瞰して見るのではなく、詳細に発言の一字一句を追うようなやり方を取りました。
「分からない」を本気で終わらせたいのなら、作品を見る解像度みたいなものを少なからず上げる必要があると思います。
場面をすぐに通り過ぎて消費することはせずに、一時停止を何度も繰り返して行ったり来たりしながら、その都度考えるようにしました。
つまり全ての場面を追うというローラー作戦を行えば、「分からない」は必然的に終わるだろうということです。

長々と書いてしまったので、言いたいことが分からなくて読みづらいものになっていたかもしれませんが、自分としては脱線したり深み読みしたりすること自体にも意味があると思っています。そういう考えもあるのかと楽しんでもらえたら嬉しいですし、自分がこの作品に向き合った証や姿勢みたいなものを少しは示して残したかったというのも大きいです。

その過程で今までになかった発見もいくつかありました。
放送後すぐに書いた記事でも十分かなと思いましたが、決してそうではなかったです。自分がこれまでの記事でやったように、考えれば考えるほど書こうとしたものは出てきます。
「分からない」で終わらせるのはもったいないです。

他人の反応を見て全てを理解したつもりになるのではなく自分の頭でしっかり考えることは、大変かもしれないですが楽しいです。
別に少々間違っても問題ないと思います。
他の人も自分と同じか、それ以上に間違っていることが多いですから。

(最近動画サイトでも「〇〇に対する反応集」をよく目にするようになりました。確かに面白い部分もあるとは思いますが、他人の感想を気軽に接種することの危うさみたいなものを同時に感じています。また、そうした感想の多くは短い文章かつネットの言葉で表現されるので、発想や考え方が狭まっているようにも感じます。)

当然ですが、こんなまどろっこしいやり方をせずに、自分が目の敵にする記事や動画を標的にして、そこで述べられている批判の言葉を一つずつ検証して、(この言葉は好きではないですが)片っ端から論破するという方法もあります。

実を言うと、本当はやりたい気持ちもないわけではないです。

もしかしたら批判の反応を黙らせるには一番効果的かもしれませんし、見ている人にも分かりやすいものになると思います。
記事を書いている一番のモチベーションはそういう輩への復讐心なので、それを簡単に満たす論破形式も最初期には考慮していました。だからこそ、批判する記事や動画を参考程度に見ていました。
ですが、それをやると作品を語ることからドンドン離れていきそうなのでやめました。

実際、批判している記事や動画の内容のほとんどは自分が話したい物語の内実から外れており、取るも足らないことを永遠と述べているからです。
そんなものに付き合うことが本当に作品を肯定することに繋がるのか信じられなくなったので、この計画はやめることにしました。
自分としてはここまで全12話を振り返ったことが、そうした批判や反応への答えになると思っています。

まぁ、それも終わった今となって見れば、最後のお遊びとしてはやってみてもいいのかもしれません。相手の名誉には十分気をつける形にはなりますが。

自分から進んでやる予定はないですが、仮にやって欲しいとか見たいと言う人が現れたら考えるかもしれません。他人から望まれると弱いです。

では結果として、「分からない」は終わったのでしょうか。
これに関しては正直分かりません。(言い方がややこしい・・・)
自分は批判のすべてに目に通したわけではないので、どの部分が分からなかったのかについて、全ての意見を把握しているわけではないです。

ですが、自分が見た範囲で言えば、自分の記事の中ではそういった声のほとんどはカバーしていると思います。
これだけやったので「分からない」も出てくることはないと信じたいです。
自分としては本編の中で言いたいことはほぼ全て語ったつもりなので、これ以上何か言えることは現時点ではないです。
この記事に載っていることが自分の考えの全てです。

そして、いまさら他の意見に流されて自分の考えを付け加えることはしたくないです。
批判したい人は勝手にすれば?という感じです。
自分はそういう輩を極力見たくないので、自分からどうだったのかはいちいち確認しないつもりです。
(年も明けた今になっても何か言っている人なんていないか、そもそも)
これを見てくださった人がどうだったのかを判断してもらえるのが、一番良いかなと思います。



「分からない」以外について

(ここからが、この記事のメインになります・・・)

もちろん「分からない」以外の批判もきっとおありでしょう。
今まで自分が話してきたことは、物語のテーマといった大きなものから、それに現れない細かい演出などの小さなものについてです。
「分からない」を極力減らして物語を真面目に追えば、それらはおそらく理解できる部分だと思っています。

しかし、「分からない」以外の要因の批判も世の中には当然あると思うので、よく耳にした論点については自分の考えを簡単ですがここに残しておきます。
そこそこ暴言や暴論になるかもしれませんが、こういう書き方しかできないのでお許しください。


1.「キャラクターの関係が同じようなパターンばっかり!」

もしかしたら一番目にしたかもしれません。
1年生が加入した意味とか物語のテーマに関するものは自分の記事で答えを出しているつもりなので、ここでは省きます。
そうではなくもっと根本的な、キャラクター描写の部分をここでは取り上げます。

自分としてはキャクターの関係がある程度固定されている、決まっていることは大きな問題になっていないと考えています。
実際に本編では結構いろいろあった方だと思います。
自分も確かにすみれと可可がイチャイチャしている描写が多くて他のメンバーとの絡みが少ないと決して思わないわけではないですが、第9話のシーンで普通に感動したので、そんなことは大した問題ではないと考えています。
キャラクターの関係性を楽しむことと作品自体を楽しむことは無関係である、とまでは断言しませんが主要な要素ではないと自分では捉えています。

というか、そんなにキャラクターの関係を消費したいのならアニメ以外の要素も楽しめばいいだけだと自分は思います。
例えば「2人の時間!」や「Happy Time Grande」といった書籍を読んだり、リエラジ!の冒頭の寸劇を聞くといった具合です。
それらはそういったアニメ本編には現れなかったキャラクターの内面や関係性も消費したいという欲望を解消するためにあるのではないでしょうか。
「2人の時間!」は1期生の5人の全てのペアを見れますし、リエラジ!では1年生と2年生の組み合わせも毎回違います。

TVアニメとは違うからこそ、組み合わせの制約も比較的自由です。
本編では見られなかった会話が多く見れるから楽しいのであって、それら全部を本編に取り入れるのは無謀というか不可能に近いです。

自分が作品を楽しむスタンスとしては足りなかったものに目を向けるのではなく、まずは現にここに存在している完成した作品を素直に受け止めたいです。
あれもなかった、これも悪かったと短絡的かつ受動的に反応するのではなく、こういう風に考えると面白いかもといった開放的で能動的なポジティブな要素をまずは大切にしたいです。

こう言うと、キャラクターを消費するのは今すぐやめろと聞こえるかもしれませんが決してそう言う意味ではありません。
それ以外の要素にも目を向けて、共感を誘うような気分のいい物言い(拡散されることを目的とした大喜利的なウケ狙い)をせずに、自分の頭で考えたあなただけの世界観というものを示して欲しいということです。


2.「作品を肯定すれば閉じコンになる!」

これもなぜかよく目にしましたね。
正直に言えば、自分はその意味がよく分かりません。
何を言ってるんだコイツらはって感じです。

つまりは作品を妄信的に肯定するのではなく、ダメな時はダメと言えなければ、そのシリーズは一向に改善されずに衰退するしかないという意味でしょう。
これだけ聞けば確かにうなづける部分もあります。
どんな作品だったとしても褒めてくれる狭いコミュニティだけを見ていれば、どんどん人は離れていくかもしれません。
だからこそ、時には厳しいことを言わなければ作品やシリーズのためにならないということでしょう。

ただ自分は彼らの本音はそこではなくて、心の中ではこう言っているようにしか聞こえません。

「ファンの意見を無視するな!私の気持ちも考えろ!」

言葉は正しく適切に使って欲しいものです。誤魔化してはいけません。
「オレは、ワタシは作品のためを思ってこんなことを言っているんだ〜」とか言っているつもりなんでしょうが、その判断基準は自分が気に入ったどうかだけでしょう。
なんで自分が気に入るかどうかで作品の未来が決まると思えるのでしょうか。自分から見れば傲慢以外の何者でもありません。

彼らは作品のためを思ってこう言っているのではなく、自分が見たかった理想の作品ではなかったことに憤っているだけにしか思えません。
本当にシリーズや作品のことを思っているのかは疑わしいです。

それは彼らの撒き散らした文章などを見れば誰でも分かります。
自分に都合の良い解釈を連発し、果てには「分からない」で誤魔化して強引に自分を正当化しているからです。
彼らがどういう態度で作品に向き合ったのか、どこまで真剣に考えているのか手に取るように分かります。
自分からしたら、よくそんな貧相な考えを人様に見せれるなといった感じです。

だってそうでしょう。
最も拡散されて共感を集めている記事や動画になればなるほど、
「作品のためを思って非難しているんだ」と言われてもないのに自ら豪語し、その実情はと言えば、別段考えたわけでもない作品の不満点をどれだけ面白く強い言葉で言っているかを競っているだけだからです。

そんなものに何か価値があると本気で思いますか?
それを見た人が作品や物事を深く理解することはできますか?
(そもそもする気もないか)

ただ、自分の気持ちを発散させるために安全圏から石を投げることで、気持ち良くなった気がして、その快楽を悪用して共感といいねを稼いでいるだけじゃありませんか。
共感といいねを集めることが本当の目的となっているのに、作品のためとかいう言葉を軽々しく使うな!

実を言うと、「ラブライブ!シリーズ」については自分はそこまで熱心に見ていたわけではないです。
(と言いつつも、初代ラブライブ!のBlu-ray Boxは手にしており、何度も繰り返し見ているのですが・・・)
ですから、ラブライブの愛と言われても自分はいまいちピンと来ていない部分も正直あります。

いや、この世界にラブライブを本気で愛している人がいることは当然認めますが、少なくともネット上で適当な発信を繰り返すコイツらではないと自分は勝手ながら思ってしまいます。
そう言う人は熱量が足りないか、もしくは歪んでいるかのどちらかです。

本当にラブライブが好きなら、もっと豊かな考えや誰にも負けない熱量を駆使して、その人だけのラブライブの世界観というものをきちんと見せてくれるはずです。
(自分も微力ながらTVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」に関しては誰にも負けないように考えて、これまでの記事という形で示してきたつもりです)

作品のことをダシにした意味のない自分の語りではなく、あなたの視点からみた作品世界の奥行きを見せて欲しいです。
つまり、他人に共感を得るために作品の良い点や悪い点についてあれこれ感想を述べるだけで終わらずに、作品から考えたことを自分の言葉で語って欲しいです。

そして作品を肯定することと、閉じコンになることは関係あると思いません。自分が思うに閉じコンになる時は、ファンが見たいものを懲りずに生産して供給した時です。そういうファンのために作品を作り続けることが、逆に閉じコンになっていくと思います。

「スーパースター!!」は確かに従来作品の流れを受けている部分も多々ありますが、それだけではなく新しい試みも多いです。
新しい作品を否定するファンが増えれば増えるほど、作品は過去作からは何も変化がないものになります。
自分はその作品だけが持っている部分や価値を大切にしたいです。

「スーパースター!!」にはそれがあると思いますし、「過去作と比べてあそこの部分が悪かった」なんて言うのはナンセンス極まりないです。
作品を否定する時の目線をずっと持ってば、その作品が持っている良い部分は決して見えてきません。

自分にとって、ある作品を語りたいと思ったならば、その作品だけが持つ価値や新しい試みを探すことから始めます。
決して、過去作や別作品の良い部分とどれだけ近いかではありません。それはまた別の時に考えたいです。
ですから、自分が何か書こうと思えば、どんな作品でもきっと肯定することになると思います。

自分が思うにそれ以外の書き方や姿勢というのは、作品を語っているのではなく、作品の点数をつけているだけだからです。
よく見る採点式の作品のレビューサイトなんて、その作品が人気かどうかを判断する基準にしかならないと思います。
本質的な作品の価値とは無関係だと考えています。ただの人気投票です。

自分が問題にしたいのは他でもない、あなたがどう思ったかであって、決して作品の点数ではありません。
その部分がなければ、どんなに立派なことを言っても無意味だと思います。

だからこそ、自分が思ったことついて、どう考えて表現すれば良いのか分からない人からすれば、作品を過激に叩いたりもしくは自己陶酔的に持ち上げることが最も自分を出せるやり方になるのでしょう。
自分はそういう条件反射的な人が衆目に晒されば晒されるほど、作品は閉じコンの道を歩むと思います。

本当に作品を支えている人たちは、そういう声の大きい人たちではなく、
声は小さくても自分と作品の関係を適切に保って、誰に言われるのでもなく作品を心から愛している、そこのあなただと自分は信じてます。

(作品の点数なんてどうでもいいです。自分の作品を作る人は、確かにその視点は必要でしょう。改善点を見つけてより良い作品を目指すべきだからです。ですが、作品を見る人の多くはそうではないでしょう。
また自分の経験から言えば、どんな作品でも100回以上見てしまえば少しづつ飽きてきます。(回数は例えです)
それが分かってきてから、自分は作品の面白さというのは時と場合によって、いくらでも変わるものだと考えており、上下を無理に決める必要なんてないと思います。)


3.「声優が可哀想!」

「ワタシは作品のためを思って~」の亜種というか、今風に言えば変異株ですね、コレも。

作品を悪い方向に誘導しているのは自分自身なのに、なぜか声優には気を遣っているこの偽善性にもうんざりします。

作品というのは、一人で作るものではありません。特にTVアニメは多くの人が関わる共同作業です。
その中でキャラクターに声を吹き込む役割が声優です。
自分としては、声優は作品を作っている内の1人だと考えているので、作品と声優を切り離すことは虫が良すぎると感じます。
作品を否定するということは、作品に情熱を注いだ声優も一緒に否定することだと思います。

そもそも、上記の論法が成り立つのは、声優が作品のことを非難した場合でしょう。
自分はTVアニメ本編を見る限りですと、9人は熱意を持って真剣に演技に取り組んでいると思ったので、声優が作品のことを迷惑に思っているとか蔑ろにしているとは到底思えません。
(自分の想像なので、本当のところは誰も分かりませんが・・・)

むしろ、作品を否定するということは、声優を庇っているのではなく、その努力や頑張りを真っ向から否定するだと思います。
自分たちの分身とも言えるキャラクターを非難されて、嬉しい人なんかそうそういますかね。

自分のテキトーな発言を垂れ流して、声優の味方のふりをするのはやめていただきたいです。どうみても敵にしか見えません。



おまけ:各キャラクターの印象

とまぁ、ここで終われば、自分の黒い感情をお見せしただけになってしまうので、この記事の最後は少しは楽しい話題で終わりたいです。
そこで、自分が思う各キャラクターの印象をつらつら書いていきたいです。

今までは作品の物語を追っていくのに終始して、かのん以外のキャラクターについては触れる機会が少なかったように思います。
ですから、ここでまとめて2期が終了した時点での各キャラクターの印象を残しておきたいです。
各キャラクターに関する自分の好みによって、文量と内容に多様差があるかもしれませんが、ご了承ください。


きな子

柔らかそうな性格とは裏腹に、実はなかなかなアクティブな印象。
北海道から結ヶ丘に1人で来るだけではなく、なんとスクールアイドルまで始めてしまう女の子。
第1話を見る限りだとLiella!を知らなかったみたいなので、進学先に結ヶ丘を選んだのは偶然か。
結ヶ丘はその時点でかなり魅力的に映っているようだ。
でもそこまで深くまでは考えてなさそう。
最初は都会の暮らしについていけるか不安なところもあったが、スクールアイドル部に入ったことで青春を満喫することに。
かのんにもうプッシュされる形でLiella!に入ったが、練習を精力的にこなし、物語の序盤はきな子の熱意が引っ張っていた部分も大きかった。
個人的に過去のアルバムを部屋で見返しているシーンが気になった。
本編では語られなかった過去でもあるのだろうか。
ペンションを経営していて、ヤギを飼っているところを見ると、実家は裕福そう。でないとわざわざ東京に1人で進学させないか。
1年生の中で誰よりも、かのんのことを慕っている模様。
序盤によく見られた先輩後輩の関係が微笑ましい。

メイ

屋上で練習するLiella!を見ていたシーンで初登場。
顔がふにゃふにゃでかわいい。
事前の情報とのギャップが一番大きくて、いい意味で裏切られて良かった。
他の1年生は2年生には敬語だが、メイだけは使っていない。
だが、〇〇先輩と必ず言うところがまたかわいい。
強い言葉も多いが、その分素直な表情が多く、コロコロ顔が変わる。
意外にも身長が155cmと千砂都と同じで、Liella!の中では夏美に続いて低い。
四季ときな子と一緒に並ぶと、より小柄に見えて余計にかわいい。
ピアノを習っていたこともあり、2年生の中では恋と絡むことも多かった。
またスクールアイドルへの愛情に関して可可と分かりあっており、2人だけの世界に入るところも面白かった。
Liella!のことが好きで結ヶ丘に入り、結果としてスクールアイドル部に入ってしまう猛者。
好きな気持ちは、はっきりと伝えた方が良いと言うことか。

四季

メイが大好き。
最初はメイへの気持ちは胸に秘めている様子だったが、公式の紹介文では自分から好きと言う積極性を見せる。
理科と数学が得意とあって、ときおり謎のメカや薬品を登場させる。
メカはともかく薬品は大丈夫なのか。
入部する前の様子からソロプレイや単独行動が好みかと思われていたが、1年生の3人との仲はとても良好で練習終わりは一緒に楽しそうに帰っている。
そして体験入部を自分から頼んだりといった事から、コミュ力だけでなく行動力もなかなか高い。
勉強が得意なだけではなく、動画で練習していたからかダンスも得意というハイスペックぶりを見せる。
2年生のことは尊敬しており、マイペースを貫き通すわけではなく、きちんとLiella!のために行動する。
ダンスが得意なことから千砂都と絡む場面もあるが、全般的に1年生の3人と絡むシーンが多かった印象。
顔芸が多いラブライブ!のアニメにおいて珍しく、表情が崩れることはほとんどない(ただしメイには弱い)。
Liella!に入って最も世界が変わったのが四季だと、勝手に思っている。

夏美

大方の予想通り、1年生の中では最後に加入することに。
行動力が高くて挑戦心は強い方であり、動画配信を頑張っている。
だからこそ、Liella!にもスピード感よく加入を決意したのだろう。
ただその性格が災いしてか、学校ではやや浮いていて孤立しているようにも見えた。
過去に夢を次々と諦める描写があり、自分のことを自虐的に見ている節があったが、Liella!に入ったことで1人ではなく「みんなで叶える」夢を見つける。
Liella!に入ったことで、(1年生全員に共通するが)友人や先輩にも恵まれて、最も救われた想いをしたのは夏美なのかもしれない。
物語のテーマ的に見ても、これ以上ない動機で加入したのは間違いない。
夏美の家に鬼塚商店の看板があったことから家は自営業であることが想像でき、実家の経営が厳しいからお金に執着したのかと勝手に思ったが、全然そういうわけではなかった。
Liella!の中では一番無邪気な印象が強く、作中で見せた過激なアイディアはことごとく却下されてしまう目に遭い、可哀想ではあるがかわいい。

可可

新入生の勧誘やステージ探しに奔走したりと、1期と変わらないスクールアイドルの愛から活発に動く。
中盤で上海に帰国することがまたもや問題に上がるが、2期では優勝したので回避することに成功。
3期では果たして、可可と上海の家族との関係はどうなるのだろうか。
それともこのままフェードアウトするのか。
マルガレーテにも姉がいたが、可可にも姉がいるらしいので、何かの伏線なのか気になるところ。
また2期でも千砂都と一緒にかのんに対する好意が見れて、かわいかった。
「スバラシイセキジュンデスコト」

千砂都

2期から部長を務める。
1期と同様に2期でも練習メニューに容赦がない体育会系ぶりを見せつけた。
かのんに同調する場面が多いと思われているが、「練習メニューの簡易化」「1年生だけの合宿を許可」「地区大会は2年生だけで作曲」「1年生と2年生の差を指摘」など、自分からアイディアを出す場面の方が多く、時にはかのんの考えとは反対の立場をとることもあった。
EDでは髪を下ろしている姿があったので、本編のどこで使うか期待していたが最終話で無事に見れて良かった。
3期ではかのんの留学キャンセルをどう受け止めるのか、気になってしょうがない。

すみれ

序盤では、新入生の加入の難しさやフェスの結果でみんなが落ち込んでいる中、印象的なセリフを発して存在感を示す。
自分からは何かを提案してLiella!を引っ張るというよりかは、誰よりも周りをよく見て陰ながら支えている印象が強かった。
1期の頃と比較して自分が目立つために騒ぐといったシーンは減って、周りのメンバーにツッコミを入れていくシーンが増えたように思った。
Liella!が5人から9人になったことで、より俯瞰的に対応する場面が増えたからかもしれない。
損な役割を引き受けてしまうことも中にはあったが、それも心配性のすみれらしい一面と言える。

1期と変わらずに結ヶ丘のために、生徒会長として奮闘する。
2期ではゲームにも手を出し、結果として放課後に生徒会、部活、ゲームをこなすという超人的なマンパワーを発揮する。
1期の中盤までは厳しい一面もあったが、それ以降はそんなシーンは一度もなく、新入生にも優しく接する。
個人的には、曲のメロディーをピアノで演奏しているシーンがお気に入り。
Liella!はラブライブ!に優勝してしまったが、結ヶ丘をこの町で一番の学校にするという目標は達成できたのだろうか。
3期では生徒会長として何を目指すのか注目。

かのん

2年生になり後輩ができたからか、一段と頼もしさが増す。
過去作同様に、主人公として他のメンバーから絶大な信頼を得る。
それでもカメラを向けられると逃げてしまうこともあり、シャイな部分はまだあるのかもしれない。かわいい。
センターとしてLiella!を優勝に導き、優勝旗をピースしながら3本指で支えるという余裕のあるイラストもあった。
2期ではLiella!をスクールアイドルとして成長させるだけでなく、改めて自分の将来にも目を向けることに。
3期ではLiella!と自分の夢にどう折り合いをつけるのか、興味がつきない。



おわりに

もし、最後まで見てくれる人がいましたら、ここまで本当にありがとうございました。
途中から誰のためにやっているのか分からなくなることもありましたが、きっと誰か見てくれる人はいるだろうと思って頑張りました。
自分からは何も見えませんが、恐らくこれを見ているあなたのために書いていたと思います。

ようやく、ひと段落つけるところまで来ました。
時間はかかりましたが、その意味も少しあったかなと思います。

ここにきて、初めの頃にあったような攻撃的な文言が多いですが、自分の正直な気持ちをそのまま出した結果です。
文章を見せるなんて、誰かを傷つけることは避けられないのですから、今さらどうこう言うつもりはないです。
誰のためとか何のためは一体置いておいて、ストレートに見てもらえたら嬉しいです。



・・・さて、もうここで一連の記事を終わっても良いのですが、自分の中ではもう一つだけ考えていることがあります。
前にも言った通り、自分の考えている問題意識というのは「スーパースター!!」だけではなく、シリーズ全体まで含まれているからです。
「スーパースター!!」を肯定したい理由には、シリーズの中での文脈によるものが大きいからです。
ですから、他作品との比較論みたいになって、余計に人を傷つけることになる恐れがあります。
自分としては、他作品を楽しんでいる人に水をぶっかけることが本意ではないですが、結果としてそうなってしまう可能性があるので、そうなれば大変申し訳ないと思います。

もしかしたら少し時間が空くかもしれませんが、長文にすることはないと思うので、また気楽に見てもらえたら嬉しいです。

(一番長くなりました。)


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