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夢を信じろ「ラブライブ!スーパースター!!」肯定論:その8


「ぼっち・ざ・ろっく!」で遊んでいたら、こちらの更新が後回しになってしまいました。案の定、しょーもない動画をこりずにセコセコ作ってました。

本当に終わらせる気があるのか、お前は・・・。
あと2回で終わらせる予定なので、頑張ります。

2期の物語 #11 part2

東京大会の結果について、マルガレーテに因縁をつけられたかのんですが、勝つのに相応しかったのはLiella!の方だったという自分の気持ちはブレませんでした。
マルガレーテに勝てたのはスクールアイドルとしてのLiella!の立ち位置を、かのんがしっかりと自覚できていたからです。μ’sでの穂乃果がA-RISEのツバサに言われてから気付いたような、天性的な無自覚さとはまた違うことは前回指摘した通りです。

マルガレーテと別れた数日後、学校ではLiella!の決勝進出を祝う集会が開かれました。ここではかのんの主張を裏付けるかのような展開が繰り広げられ、Liella!のメンバーは結ヶ丘のみんなの温かさをステージ上で確認し合います。


「みなさんのおかげで決勝に進出することができました」
「生徒会長としてLiella!のメンバーとして、あらためてお礼を言わせてください。ありがとうございます」
生徒たち
「その勢いで優勝だー!」
「今のLiella!なら夢じゃない!」
「結ヶ丘全員の力を合わせて応援しよう」

「みなさん・・・」
かのん
「優勝・・・」
千砂都
「ここまで来たんだもん。次も笑顔で終われるよう頑張ろ」
かのん
「うん」
可可
「1年生も2年生も良い人ばかりで、可可しあわせです」
かのん
「きっと引き寄せるんだよ、恋ちゃんのお母さんが」
すみれ
「そうね」
夏美
「その通りかもしれませんの」

「ラブライブ!スーパースター!!」2期 第11話

まだ決勝に進出しただけですが、すでに結ヶ丘は優勝ムードです。
Sunny Passionとマルガレーテを上回る相手はもういないので、そうなるのも当然でしょう。
μ'sやAqoursの時もそうですが、「決勝進出」=「優勝確定」の流れはLiella!でも引き継がれています。物語の途中ですでに優勝はおおかた決まっているということです。「ラブライブ!」の物語は大会に優勝することが最終テーマではないということでしょう。
つまり形式上ではスクールアイドルの大会があるというだけで、スクールアイドルや物語の本質は優勝すること自体にはないということです。
物語の最後の展開がμ’sならば3年生の卒業に伴うグループの解散であり、Aqoursならば浦女の閉校をどう受け入れるかであり、この時のラブライブ!の優勝は有終の美を飾るためにあります。決勝のライブはもはやアンコールライブであり、物語の流れに何か大きな変化が起こるわけではありません。
「ラブライブ!スーパースター!!」でも物語開始から掲げられていた優勝に関するテーマは第10話でマルガレーテに勝ったことで達成されたのも同じなので、第11話以降は「優勝」は物語の中心からは外れます。
前2作と違うのは、それがグループの中の大きな問題ではなく、かのん個人の問題に焦点が当たるということです。

ステージから降りても繰り広げられたコントが終わった後、かのんは理事長に一人呼び出されます。かのんにウィーン国立音楽学校から留学の打診が来ていたのです。しかも、その学校は指導や設備も最高峰で、世界で一番と言って良い音楽学校らしいのです。この先、かのんが歌の仕事を本気で目指すのなら損のない話です。
ですが、かのんはその場では留学を即決することはできませんでした。
メンバーから理事長室の会話について聞かれても、マルガレーテのことであると話をはぐらかしてしまいます。様子が少しおかしいことにみんな気づき、その中でも幼馴染の千砂都は余計に心配している様子です。

かのんは自分の部屋に戻ると、渡されたパンフレットを読んでいました。
卒業生が希望した音楽の仕事につき、「世界」的な音楽活動をしていると紹介する文面に目が止まります。
それもそのはずで、かのんの小さい頃からの夢は「世界に歌を響かせる」ことだからです。かのんはスクールアイドルとして活動することで「歌でみんなを笑顔にする」という夢を叶えることはできましたが、「世界に歌を響かせる」夢はまだ残っています。
かのんとしてはその夢を叶えるためには留学した方が良いと思われますが、一旦は留学はしないと決めます。

かのんが留学してしまうのではないかと心配するLiella!のメンバーに対して、かのんは胸の内を明かします。
(というか留学の噂って、どうやってバレたんですかね?)

かのん
「心配して来てくれたんだね。ありがとう」
きな子
「かのん先輩・・・」
かのん
「心配しないで。行かないよ」
可可
「えっ」
メイ
「それってつまり」
かのん
「うん。話があったのは本当。でも留学はしない」
「結ヶ丘に入って、スクールアイドルになって、歌が大好きってまた歌えるようになった」
「だから、この学校にずっといたい。もっとたくさん歌って3年間スクールアイドルとして頑張って、この学校のみんなと一緒にもっともっとハッピーな気持ちになりたい」

「かのんさん」
かのん
「あのね、東京大会のステージでみんなで喜べた時思ったんだ」
「私の選んできた道は何にも間違ってなかった。この喜びを重ねていくことが私の目標の一つなんだって」

「ラブライブ!スーパースター!!」2期 第11話

かのんが留学しない理由は結ヶ丘でずっと歌っていたいからです。
結ヶ丘でスクールアイドルになったことで過去の事件を乗り越えることができ、また大好きな歌を歌えるようになったかのんからすれば、自分を救ってくれた結ヶ丘には恩を感じています。また留学を選べばスクールアイドルを当然やめることになるので、今の幸福な環境を捨てることになります。
自分が結ヶ丘に残れば、自分も嬉しい気持ちになれるだけでなく、他のみんなも喜んでくれます。自分だけでなくみんなで喜ぶことに価値があると思っているからこそ、かのんは学校に残ることを決めます。

ただ、かのんも最後に言っているようにあくまでスクールアイドルで歌うことは「私の目標の一つ」であって、全てではありません。
さりげないですが、見逃せない発言です。
マルガレーテにラブライブ!の価値を力説したかのんも、スクールアイドルでの活動は自分の夢の通過点であることに薄々気づいています。
マルガレーテと話した時とは違って、自分の具体的な留学の話が出たことで自分の夢に否応でも目を向けることになり、かのんは結ヶ丘を離れることを少なからず意識するようになっています。
結ヶ丘はかのんにとって大切な場所には間違いありませんが、絶対的なものではありません。

「サンシャイン」の浦女とはケースが似ていますが、少し違います。
「サンシャイン」の物語では学校という形のある物理的な場所が一番大切なのではなく、人の記憶や想いといった見えないものにも価値があるという話だと考えると、浦女という学校を否定しているわけではありません。
ただ留学となれば、μ’sのことりが最後まで迷ったように、仲間や学校を半ば見捨てる格好になってしまいます。かのんも留学をここでは否定していますが、第12話の冒頭であるようにいますぐの留学に否定的なだけで、留学それ自体には割と前向きです。
それぐらい、かのんにしてみれば結ヶ丘とLiella!を離れると決断をするは難しいのです。

Liella!の他のメンバーがかのんの言葉を聞いて安心している中、千砂都はどこか納得がいかない様子です。千砂都はLiella!の様子を陰で見ていたマルガレーテを発見すると、捕まえて事情を聞き出します。
いわく、かのんがウィーンに留学すればマルガレーテもウィーンに戻れるらしいのです。(何というか、すごい家族だな)
そのことから、千砂都はかのんがめちゃくちゃ評価されていることを知ります。マルガレーテは自分の力だけで夢を掴むと言い放ち、その場を後にします。
ここでは自分の力だけでは夢を叶えられなかったマルガレーテと、みんなといることで自分の夢が遠のいてしまうかのんとの対比が見て取れます。
物語から考えると、マルガレーテの立場もLiella!との勝敗をめぐる対立者から、かのんと同じく夢を追いかけるもの同士であることにここでは変化しています。
(今の自分ではまだよく考えられませんが、その意味ではもしかしたら大事な場面だったのかもしれません。加入は確定ではないですが、例えばマルガレーテが仲間になることの意味とか)

後日、かのんは理事長に留学の誘いを断ることを伝えます。
理事長も後悔しないか、決めるのはあなただと釘をさした後でもかのんは誘いを断りますが、帰り際に地球儀に目を向けており留学に未練があることが伺い知れます。

屋上にコタツを持ち込んでみんなが温まっていると、かのんは留学を断ってスッキリしたのか勢いよくコタツを吹き飛ばします。
(あんな強引に飛ばさなくても・・・)
ややダラけていたみんなの元に、険しい表情の千砂都が遅れてやって来ます。そして、千砂都はかのんに留学して欲しいと正直な気持ちを伝えます。


個人的には第11話が2期の中では一番惹き込まれました。
(ここから作品を離れた個人語りが始まります)
好きや好みという意味でなら1期の第11話になるかもしれませんが、展開に振り回されたとか続きが気になったという意味では2期の第11話でした。
前半でマルガレーテとの決着を描いたと思ったら、後半に留学の話が突然降ってかかるというジェットコースター展開に心がぐらぐら揺れました。
「そっか、かのんちゃんもいなくなるんだ・・・」といった寂しい気持ちになりました。自分も最後に千砂都が言ったように、かのんちゃんのためには留学した方がいいと思うけど、できるなら留学して欲しくないと思ってしまいました。物語が終わる寂しさを味わったのは久しぶりでした。

大抵の場合はキレイに終わって欲しいから続きはなくても満足します。
話を追っていく中で先の展開がある程度読めたり、前半と後半で話の内容があまり変化しなかったり、そもそもテーマが一貫していないこともあるので、すぐに終わっても良いと思ってしまいます。
ですけど、この作品の場合はなぜか続いて欲しいと思ってしまうんですよね。上手く言えないですけど、この作品が持つライブ感であったり、現在進行形でプロジェクトが進んでいるからこその先の見えない不安感やワクワク感に要因がある気がします。
自分が好きなアニメって、やっぱり原作のないオリジナル作品なんですよね。漫画原作の作品でも、原作をある意味超えることも多々ありますけど、オリジナル作品特有の魅力や魔力みたいなものはどこか欠いているように思えます。

(今のTVアニメのトレンドって、人気漫画の物語やキャラクターを忠実に再現しつつも、絵や音響では原作を超えるものに仕上げるという、万人向けの完成度の高いエンターティメントの方向により進んでいると感じます。
デジタル化による撮影やCG技術の向上によって画面のクオリティの質を高いレベルで保っていることは素直に嬉しいことですが、TVアニメが一番力を発揮できる所ってそこじゃないとも心の中では思います。
もちろんTVですから、誰が見ても良い作品に仕上げることは性質上必要なことかもしれませんが、オリジナルである部分をもっと見たいということです。)

ですから「ラブライブ!スーパースター!!」をまず自分が肯定できるのはオリジナル作品であるという部分です。
原作のない物語をまだ世に出ていないキャラクターと声で紡いでいることに一番心を動かされます。それが一番表現されていたのが2期の第11話だったと思います。登場人物が動いているという実感を強く得ました。
かのんが留学したら、本当に会えなくなるんじゃないかとあの時に思ったほどです。この気持ちは第11話から第12話までの1週間限定だったので、今思い出そうと思っても難しいです。
だからこそ貴重だと思いますし、この作品が持つ、そういう部分を大切にしたいです。

・・・もはや感想とは言えないですね、これは。

2期の物語 #12

いよいよ第12話「私を叶える物語」ですが、正直なところ話すことってあまりないです。
最終話では、みんなの説得もあって結局はかのんが留学を決意して、Liella!もラブライブ!に優勝して、最後に留学が否定されて第3期へと繋がるといった内容です。流れだけ見れば、第11話と同様のジェットコースターですが、それまでの物語から考えれば必然的な結末でもあり、この第12話は実質3期の第0話といえます。
ですから放送が終わってしばらく経った今では、2期の中で最も話すことが少ないエピソードになると思います。

第11話の最後で時空のどこかに飛ばされていたメイちゃんも第12話では何事もなく屋上に戻ってきており、物語は前回の千砂都の告白シーンから始まります。

千砂都
「かのんちゃんは世界に歌を響かせるんでしょ。小さい頃かの夢だったよね」
「今こそ、夢を叶えるチャンスなんだよ」
かのん
「・・・」
千砂都
「私はかのんちゃんに夢を叶えてほしい。かのんちゃんにしか叶えられない夢を」
きな子
「そう思うのは、きな子も同じっす」
メイ
「でもさ、今じゃないとダメなのか」
千砂都
「もし断って、その話が無くなっちゃったら?」
かのん
「しょうがないよ。その時はその時・・・」
千砂都
「みんなもそれでいいの」
みんな
「・・・」
千砂都
「もしそうなったら、私たちがかのんちゃんの夢を叶えるチャンスを奪ったんじゃないかって、みんな後悔するんじゃない」
かのん
「でも決めたのは私。私はこの学校に」
千砂都
「世界に歌を響かせるんでしょ!」
かのん
「う・・・」
千砂都
「今しかないチャンスなんだよ」

「ラブライブ!スーパースター!!」2期 第12話

千砂都は夢を叶えるチャンスは今しかないと言います。
留学は今ではなくて、後からでもできるじゃないかという考えも出ますが、千砂都はそれを否定します。結ヶ丘でスクールアイドルとして活動することと、留学してかのんの夢を叶えることのどちらかは諦める必要があることを千砂都は突きつけます。かのんが結ヶ丘に残ることは小さい頃からの夢を諦めることと同じだということです。
例えそういう結果になったとしてもかのんは自分で決めたことだから、それで構わないと食い下がりますが、千砂都に強く言われるとそれ以上は言い返せません。前回でかのんは留学をしないと決断しましたが、それは自分の夢を決して諦めたわけではなく、結ヶ丘を離れたくない一心からでした。
ですが、千砂都にそれでは夢を叶えることはできないと、ここではっきりと言われてしまったのでした。

また、この展開が少し興味深いのは、アイドルとファンの関係性を暗に示していることだと思います。ファンの心理としてはいつまでも応援したいのでアイドルをずっと続けて欲しいと思いますが、それがアイドルの本当の幸せにつながるとは限りません。アイドルたちも次のステップや本当にやりたいことが他にあるかもしれないからです。
アイドルになることは自分の夢に近づくことではあっても、自分の夢そのものとは限らないからです。
Liella!の中ではかのんがアイドルで他のメンバーがかのんのファンという構図が図らずも浮かび上がっていると思います。
(その意味でこの展開は「澁谷かのん=伊達さゆり」を上手く扱って、メタフィクションの要素を含ませていると言えるかもしれません)
ただ千砂都だけはかのんの幼馴染なので、他のメンバーとは少し違う関係を持っています。かのんにあそこまで言えたのは、ある種のファンの視点を超えた親友としての目線があったからなのかもしれません

かのんの留学をめぐって、改めてLiella!は個別に話し合います。
可可とすみれは、かのんが好きだからこそ、いて欲しいけどいて欲しくない、そんな複雑な心境を語ります。
恋と千砂都は、かのんに正直にぶつかっていける関係性であることは、親友として大切なことだと実感します。
そして1年生の4人は、Liella!の今後について心配しますが、まずは自分たちにできることして目の前の練習に力を入れます。
短いシーンですが、好きな人がいなくなること、親友であること、Liella!と自分たちについてと三者三様の反応を見せているのは面白いですよね。

一人でたこ焼き屋に来ていたかのんですが、今日のバイトには千砂都はいません。千砂都に連絡することをためらい、可可の部屋の前を通ろうと思ってもつい物陰に隠れてしまいます。
そんな孤独感を抱えて家に帰ったかのんも、家族の前では感情が溢れてしまいます。そして母親から自分にしかできないことを考えてどんな道でも後悔だけはしないようにと励まされます。

家族で話しているとマルガレーテが訪ねてきます。
(Liella!のメンバーには話せないけどマルガレーテには話せるという展開は、2人だけの特別なものを感じてなんか好きです。)

かのん
「やっぱり自分の話じゃないみたい」
マルガレーテ
「あなたに来た話よ」
かのん
「・・・」
マルガレーテ
「あなただけに来た話」
かのん
「・・・」
マルガレーテ
「自分の力だけでウィーンに戻ってみせる、私てば口先ばっかり」
「あなたに連れられて戻るのは正直嫌だけど、自分の夢のためだからどんな方法でも条件でも私は構わない」
かのん
「私にとってLiella!や学校のことが自分の夢ぐらい大切な存在なの」
「私、結ヶ丘に入学してなければ歌をやめていたと思う。そんな大切な場所と仲間を失ってしまうのが正直怖いんだ」
マルガレーテ
「贅沢な悩みね」
かのん
「ごめん」

「ラブライブ!スーパースター!!」2期 12話

選択肢がなく自分の夢のためにはかのんに頼るしかないマルガレーテに対して、かのんは自分で選べる立場にいます。そんな状況がかのん自身は苦しく思えても、マルガレーテからしてみれば贅沢な悩みにしか映りません。
留学することで結ヶ丘やLiella!の仲間を失うことが怖いかのんに、マルガレーテは留学することが学校の恩返しになることを伝えます。いわくかのんが留学をすれば学校の評判が上がって、生徒も世界から集まるというのです。
(マルガレーテの発言も深読みすれば、3期以降では結ヶ丘が世界中とつながって結ばれる学校になるということでしょう。)
マルガレーテからも留学の後押しを受けて、いよいよかのんの決意も固まります。
余談ですが、この時のかのんがベッドで横になっているカットが1期第1話での「未来予報ハレルヤ」のカットと構図が全く同じです。
第1話では歌えないことで悩んでいたかのんが、ここでは自分の夢を掴みかけているという風に変化していることを演出していると推測します。

千砂都から連絡を受けて、かのんは夜の学校に足を運びます。
学校には他のメンバーも来ており、かのんを待っていました。
そこで、かのんは自分の成長と結ヶ丘を有名にするためにも留学に挑戦することを伝えます。みんなを置いていくことに後ろめたさを感じてしまいますが、みんなも自分の夢を叶えようとするかのんのことを応援すると決めていました。
また自分がいなくなってもLiella!を続けて欲しいというかのんの考えからは、必ずしも9人であることがLiella!ではないということだと思います。
1期生の5人の時でもLiella!ですし、これからメンバーが増えて10人以上になったとしても、それもまたLiella!なのです。

ただ9人のLiella!は次の決勝が最後です。
3期が発表された今になっては、物語の中だけではなく現実においても9人のLiella!は今この瞬間だけです。
従来のシリーズと同じように、ラブライブ!に優勝することがグループの終わりに相応しい最高の思い出になっていきます。「ラブライブ!シリーズ」にとって、優勝で何かしらの目的やテーマを達成するといった意味合いは薄く(決勝にライバルや敵がいないのもそのため)、物語のフィナーレを飾るライブシーンとして演出されています。

この後ダイジェストに手早くシーンを見せつつ、夜の学校のシーンから3分ちょっとで決勝のライブシーンへとつながっていきます。
(途中で流れる「未来の音が聴こえる」のピアノverが好きです)
Liella!は決勝で「未来の音が聴こえる」を披露します。
ちぃちゃんの髪もお団子が解除されたレア仕様になっていました。
個人的には2期の中ではこの曲が一番好きです。ゆっくりなテンポから徐々に盛り上がっていくのが楽しいです。また終わりを意識させる、少し寂しげなメロディーも好きです。
そして、かのんの「これが私たちのラブライブ!」という言葉を残して、9人のLiella!のラブライブ!は幕を閉じます。

時間が少し経って、結ヶ丘のスクールアイドル部室でLiella!は集まっており、優勝を何回目か分からないぐらい祝っていました。
しかしなぜか、かのんはまだウィーンに旅立っていませんでした。
この時点で何かおかしいと気づき始めました。
普通ならばかのんのいない部室を見せて視聴者に寂しさを強調させた後に、ウィーンで頑張っているかのんを映してエンディング、とかになりそうです。
みんなが優勝の余韻に浸っている中で、かのんはまだ部室にいることをみんなから心配されます。どうやら感動的なシーンで終わりにするつもりはないようだと、薄々わかってきました。
そして、かのんはあっさりと部室から退場させられます。なんか可哀想。

学校の外には結ヶ丘の制服を着たマルガレーテが待っており、留学が中止になったことがかのんに告げられます。
驚くかのんの顔をどアップにして、2期の物語は終わります。
あのまま留学するものかと、当時はすっかり信じていたので終わった後はTVに叫びました。
そして3期がその後の生放送で発表されました。


疲れたので今回はこの辺りでストップさせたいと思います。
やっと第12話まで終わりましたね。終わってみれば時間はあっという間に過ぎましたが、いかんせん時間をかけ過ぎました。
次回は3期の展望や各キャラクターの印象を含めた、2期の総括をするつもりです。
それが終われば、ようやく完結編に着手させられそうです。

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