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物語を信じろ「ラブライブ!スーパースター!!」肯定論:その2


はじめに

何から手をつければ良いのか、少々困るわけですが、
「2期の物語とは何だったのか」
から始めたいと思います。
意外と分かっていない人が多いと感じます。残念ですが。
一番重要なテーマだと思いますし、そもそもここが分からないままだと、
キャラクターの行動理由や物語の展開がなぜこうなるのかも分かるはずがありません。
物語の柱であり、ここが分かっていないのに、そのほかの細かい批評などできるはずがありません。
いや「分からない」から批判しているとは理解しているのですが、一番大事なことすらも考えることを投げ出したり、放棄したりすることは、自分は許せません。
本気で向き合うべきです。
それが作品を語ることの最低限の礼儀というものです。

1期の物語

ということで、2期の物語の前には1期の物語まで遡ってまずは考える必要があります。
「ラブライブ!スーパースター!!」のキャッチコピーを知らない人はこれを読んでいる人にはいませんよね。
もちろん「私を叶える物語」です。
そして「ラブライブ!シリーズ」のキャッチコピーは「みんなで叶える物語」です。「みんなで」から「私を」に言葉が変わっています。
この変化こそが、「ラブライブ!スーパースター!!」の肝であることには異論は少ないでしょう。
そこから生まれた一つが一般公募オーディションの実施となるわけですが、
今はあくまでアニメ本編内に限定させて話を進めます。

1期の物語を端的に言えば、「私の夢(私を叶える物語)」を「スクールアイドル(みんなで叶える物語)」で叶える物語だということです。
私一人では叶うことができなかった夢を、みんなで作るスクールアイドルで叶えようとする物語です。
物語の開始時点でかのん、可可、千砂都、すみれ、恋の5人はそれぞれ異なる夢を持っていました。

かのん:「歌でみんなを笑顔にすること」「世界に歌を響かせる」
可可:「スクールアイドルを始めたい」
千砂都:「かのんちゃんの横に立てる人になりたい」
すみれ:「真ん中(センター)で輝きたい」
恋:「母の残した学校を街で一番の高校にしたい」

胸に秘めていたこれらの願いを、自分一人で叶えることは難しいです。
中には諦めかけていた子もいました。
それがいつしかLiella!として結ばれて集まったことで、彼女達の物語が動き始めたのです。
かのんはまた歌えるようになり(第3話、第11話)
可可はスクールアイドル活動を始められ(第2話、第3話)
千砂都はかのんと同じグループに入れて(第6話)
すみれはセンターで輝くことができて(第10話)
恋は学校の存続への道が開けるようになりました(第8話、第12話)。

「私を叶える物語」は「みんなで叶える物語」の中で叶う。

これが1期の物語のテーマです。
従来シリーズよりも「私」に焦点を当てたからこそ、描くことができた物語です。
「ラブライブ!シリーズ」のテーマから外れているように思わせて、
その内実はラブライブの世界観から全く外れていないことが分かります。

しかし、スクールアイドルをそもそも目指していない
(理由も廃校を阻止したいでもない)、
かつバラバラの夢を持ったもの同士が集まることは、スクールアイドルの立ち位置としては弱いのではないかと彼女たちは疑問を持ちます(第9話)。
もちろんこれは話の流れの中で回答はあって、

かのん
「スクールアイドルを通して、いろんな色の光で結ばれていくといいなって思ったんだ」
「赤だったり、青だったり、緑だったり。つながったり、結ばれていく中で、私たち自身想像しないような、いろんな色の光になっていく」
「それはまだ何色でもない、私たちだからできること。始まったばかりのこの学校だからできること」

「ラブライブ!スーパースター!!」1期 第9話

とLiella!を名付けた理由をかのんはみんなに語ります。
つまり、Liella!のグループとしての本質は、
いろんな人と結ばれることにある」ということです

これはそのまま「ラブライブ!スーパースター!!」の物語についても語っていると言えます。始まったばかりの新設校で様々な人の出会いがあり、それが結ばれて、いろんな色の光を放つことで、まだ誰も見たことのないスクールアイドルになっていくということです。
言うまでもなくこのことは、現実のオーディションを繰り返すことと符合しているのでしょう。
はじめから最終的なメンバーを決めずに、プロジェクトが進む中で徐々にメンバーを足していることから、現実のLiella!においても台本にない様々な出会いを経て、そこからの化学反応に期待していることが分かります。

地区予選を突破して、その評判から入学希望者も増えることとなり、
これでLiella!は強靭!無敵!最強!につきラブライブ!を優勝できました。
とはならないわけですね。
東京大会でLiella!はSunny Passionに負けてしまいます。
不思議に思うのは、ここでSunny Passionが勝ったことには、批判がないんですよね。どう見ても2期に繋げるために、Liella!が負けるという展開を用意したことは明らかです。
ちまたでは、2期でSunny Passionが地区予選で負けたことをご都合主義と呼ぶらしいですが、それでしたら、Liella!が東京大会で負けたのも同じレベルのご都合主義ということになるでしょう。
別に1期で優勝しちゃっても設定の上では問題ないわけです。
実力はSunny Passionも認める優勝候補なのですから。
でも誰もそのことには突っ込まない、疑問すら持ちません。
つまり、それぐらい世の中に溢れている批判なんていい加減だということです。もちろん自分は両方ともご都合主義とは考えていません。

これはフィクションの物語です。現実ではありません。
もし現実なら、勝敗は純粋なパフォーマンスによって決まるでしょう。
しかし、ただ勝った負けたをフィクションの世界で描くことに意味があるのでしょうか。
フィクションだからこそ描けるドラマや感動というのがあるはずです。
つまり、現実では難しいかもしれない、勝敗の意味や理由を物語の中で描くことが可能なのです。
負けたならば、何が足りなかったのかを考えて、それを克服していく成長過程を描くことができます。勝ったならば、困難を乗り越えて成長できたことを描いたことになります。
そして、これはスクールアイドルに打ち込む彼女たちの青春ストーリーです。

勝敗は全てLiella!のあり方にかかっているのです。

練習時間とかパフォーマンスの話うんぬんではありません。
100時間の練習した場面を視聴者に見せれば、勝った理由を描いたことになるのか。違いますよね。
Liella!が成長したから勝つのです。成長した場面を描くことが、勝った理由になるのです。そして負けたならば、パフォーマンスが悪かったことが直接の理由ではなく、Liella!に何かが不足していたということです。
物語やドラマの展開には必ずそうなった理由があります。
勝敗がその時のご都合主義だけで決まると考えることは、やめた方が良いと思います。作品に対して失礼ですし、何より心の貧しさを周りに露呈することになります。

話を戻すと、ではなぜLiella!は負けたのか。
ここは2期にも繋がる重要なところです。長いですが、引用します。

摩央
「意味?」
かのん
「はい。みんなは優勝だ、勝ったら全国だ。とか言うんですけど。私は歌で勝ったり負けたりってあんまり」
悠奈
「じゃあ、私たちに負けても平気ってこと?」
かのん
「いえ!いい歌を歌いたいって気持ちはあるんです。みんなとたくさん練習して最高のライブを目指したい」
「でも私、ずっと歌えないかもって不安があったから。自由に表現できるだけでもう、本当はそれだけで幸せで」
摩央
「なるほどね。」
悠奈
「君の言うことは分かるよ。歌は競うものじゃないかもしれない。自分一人でも楽しめるしね」
かのん
「ですよね!」
悠奈
「だとしても、競い合うことでより高め合うことができる。実際、ラブライブが行われることによって、スクールアイドルのレベルは格段に上がったと言われてるんだ」
かのん
「そうですか・・・」
悠奈
「納得いかない?」
かのん
「いえ、まだそこまで気持ちが・・・」
摩央
「大丈夫。ラブライブで歌えばすぐ気づくはずよ。なぜみんな勝ちたいか、いや勝たなきゃって思うのか」
かのん
「?」

「ラブライブ!スーパースター!!」1期 第12話

ここで、かのんとSunny Passionがそれぞれ考えるスクールアイドルの価値観には隔たりがあることが分かります。
かのんは再び歌えるようになったので現状には満足しており、そこから勝つことを目指して歌うことには抵抗がありました。しかし、Sunny Passionは競い合うことには疑問を持たず、勝つことにこだわっています。
結局、この時の会話にかのんがついていけなかったことが、Liella!が負けた原因といえます。そして、かのんは東京大会でLiella!が2位になったことで、この差に気づきます。
結果を受けて残念な気持ちになる学校のみんなを見たことで、かのんは負けたことが悔しく感じます。
自分達がパフォーマンスを楽しむだけでは足りなかったのです。
ここまで一生懸命に応援してくれた学校のみんなを笑顔にしなければいけないと気づいたのでした。

Sunny Passionとの違いはそこにありました。
彼女たちは、島とその学校のために勝つことを目指していました。
この時のかのんは自分の夢が叶ったことに十分満足しており、ステージ上で自分達のパフォーマンスを表現することに精一杯で、みんなに喜んでもらうことへの意識はSunny Passionの方が高かったのでした。
Liella!が負けたことよりも、みんなの期待に応えられなかったことが、かのんの気持ちを動かします。
かのんとLiella!はラブライブ!優勝を最後に誓います。

かのん
「私、勝ちたい!」
「勝って、ここにいるみんなを笑顔にしたい!」
「やったって、みんなで喜びたい!」
「私たちの歌で、Liella!の歌で、結ヶ丘の歌で優勝したい!」
「いや、優勝しよう!」

「ラブライブ!スーパースター!!」1期 第12話

かのんは入学した時、「終わった」がこのままも続くと思っていましたが、スクールアイドルを始めたことで、「次の私」を始めることができました。
そして最後には「次の私」を超えて、「みんな」を笑顔にしたいと思うまで成長しました。私を叶えた少女が、今度はみんなの夢を叶えたいと思うようになったのです。
「私の夢」がきっかけで集まったLiella!でしたが、東京大会での敗退によって、「私達の夢」を明確に持つようになりました。
1期の物語で見てきた「私を叶える物語」は第11話までで、十分に描かれていましたが、第12話を経ることで、その印象は一時的なものに過ぎず、さらにその先があることが示唆されたのです。
つまり、Liella!はまだ成長の途中。
これが、物語が1期で終わらずに2期に続いていく理由になります。

改めて整理しますと、
2期ではLiella!はみんなが笑顔になれるよう、本気でラブライブ!優勝を目指すことになります。
そのことがLiella!にどのような困難を与えることとなり、それをどのように乗り越えていくのかが2期の物語の焦点になります。
話を先回りすれば、次の2点が新しく問われます。

  1. 勝つことだけにこだわるのは、Liella!にとって正しいことなのか

  2. Liella!のテーマである、いろんな人と結ばれることと優勝を目指すことは矛盾しないか

前者は引き続き登場するSunny Passionと新たに登場するウィーン・マルガレーテとの関わりを通して、後者は2期生の加入を通して描かれます。
より具体的に言い換えれば、こうなります。

  1. Liella!よりも勝ちにこだわっているスクールアイドルに
    勝つにはどうしら良いのか

  2. 2年生と差がある1年生を加入させることが優勝にどう繋がるのか

2期の物語 #1, 2

それでは2期の物語を追っていきたいと思います。
前回大会がSunny Passionの優勝で終わり、Liella!は次のラブライブ!に向けて春休みの間も練習を続けていました。Liella!はSunny Passionに認められたことで、一躍優勝候補として見られるようになりました。
屋上で練習していたLiella!の声に惹かれて、街で迷子になっていたきな子は、つい練習を覗いてしまいます。
そのことがバレたことで、きな子は入部希望と勘違いされます。
ここでのLiella!の面々の嬉しそうな反応を見ると、新入生をとても歓迎していたことが分かります。新設校ですから新入生が入るだけでも嬉しいのは当然だと思いますが、それだけではなくLiella!の加入に対しても前向きです。
きな子の自宅までかのんは送り届けると、5人は集まってあることを話し合います。

かのん
「でも、ちょっと不思議な感じ。私、この5人で優勝を目指すのかと思っていたから」

「わたくしもです。大会は終わった直後は、この5人で今度は勝ちたいって」
千砂都
「じゃあ、二人は入ってきてほしくないの。1年生」

「いえ」
かのん
「私、きな子ちゃんと話しているうちに思ったんだ。新入生と一緒に頑張りたいって」

「ええ。そうやって、ひとつの紐と紐が結ばれてつながっていく。それが母の願いでもあると思いますから」
かのん
「じゃあ、明日から新しい仲間を見つけられるよう、改めて頑張っていこう!」
5人「おー!」

「ラブライブ!スーパースター!!」2期 第1話

ここでの会話から分かる通り、新入生を見つけることは、恋が言った「結ばれてつながっていく」という学校の願いに一致しています。
もちろん、これは1期第9話で言われたLiella!のあり方そのものです。
新入生を加入させる動機というのは、優勝のためだからではなく、Liella!がいろんな人と繋がることを目指しているからです。
しかし、新入部員はなかなか集まりません。
Liella!は優勝候補として周囲から見られているので、簡単に入部することができないのです。

かのん
「”レベルが高そう”か・・・」

「とはいえ、”練習キツくないです”と勧誘するのも・・・」
千砂都
「優勝目指してるんだもんね」
可可
「ですが、それでは新入部員は・・・」
千砂都
「いっそのこと、5人で頑張る?」
かのん
「えっ?」

「新入部員を諦めるってことですか?」
千砂都
「寂しいけど、ラブライブ!優勝を目指すなら、そういう考え方も・・・」
すみれ
「でも、それって自己満足になっちゃうんじゃないの?私、スクールアイドルってそういうんじゃないって、聞いてたけど」

「ラブライブ!スーパースター!!」2期 第1話

つまり、2期の目標である優勝とLiella!のあり方が完全に衝突してしまってます。それでも、すみれが言うようにLiella!の目指すスクールアイドルは自己満足になってはいけないのです。
どちらかを諦めるしかないように思われる状況で、かのんはきな子に声をかけます。
きな子は東京大会のLiella!のステージを楽しそうに見ており、明らかに興味を持っているわけです。その前にも、自宅のシーンでもきな子はスマホでその映像を見ていました。
かのんとしては、きな子のその気持ちを感じとったことで、一緒にスクールアイドルをしたいと伝えて、きな子の背中を押すことができました。
そして、きな子は屋上でLiella!のライブに感激して、次回から練習に参加することになります。
この第1話ではLiella!が優勝を目指していることが、新入部員を遠ざけることになりましたが、Liella!に憧れを持っているきな子の気持ちがその重い扉を開きます。
挑戦する気持ちを大事にする、実に「ラブライブ!シリーズ」らしい話の展開だと思います。ですが、Liella!にのしかかった「優勝」の問題はこれで終わったわけではなく、次回も続いていきます。

第2話で一緒に練習を始めたきな子でしたが、昔から運動が苦手なこともあって、練習についていけません。
2年生の5人はきな子を励まして前向きにさせますが、恋や千砂都は他の1年生が入らないことで、きな子に負担が大きくなってしまうことを心配します。

朝5時に起きて練習をしようとしたかのんは、可可からもらった練習メニューをこなしていたきな子を見つけて、一緒に走ることにします。
自分のペースを無視して力を入れてしまうきな子にかのんは優しく声をかけますが、きな子は優勝を目指すLiella!の足を引っ張りたくないと話します。

かのん
「分かるよ」
「でもラブライブ!で優勝したい、それは大事な目標なんだ」
「それと同時に、みんなに”スクールアイドルは楽しい”って知ってもらいたい」
きな子
「かのん先輩・・・」
かのん
「きな子ちゃん以外の1年生にも、楽しいなって思ってもらえて一緒にやれたら最高だなって」
「でもそれにはどうしたらいいんだろう」
きな子
「すいません・・・」
かのん
「いやいや!きな子ちゃんを責めてるわけじゃないの」
「むしろ謝るのは私のほう。負担かけちゃって、ごめんね」
「もうちょっと考えてみる」

「ラブライブ!スーパースター!!」2期 第1話

この会話は何気ないシーンですが、大事なシーンです。
かのんは確かに優勝を目指していますが、それだけではありません。
ラブライブ!に勝ってみんなに喜んでもらいたいとは別に、スクールアイドルが楽しいことを1年生をはじめとしたみんなに知ってほしいのです。
ただ優勝を目指しているわけではなく、一緒に楽しくスクールアイドルをやりたいのです。
きな子はまだスクールアイドルを心から楽しめているわけではないので、ここではかのんの想いを素直に受け取れず、かのんに謝ってしまいます。
対するかのんもきな子を誘ったことに、負い目があることが分かります。
そして、Liella!に1年生を加えて本当に楽しくできるのか、この時のかのんはその答えを見つけられていないのです。
不安な顔のきな子がかのんに差し伸べられた手を握って、このシーンは終わります。まだ先は不透明ですが、二人が握る手を最後にアップで映すことで、二人の気持ちが上手く結ばれそうなことが、さりげなく暗示されています。

他の1年生を誘う。
実はきな子には心当たりがあって、以前に四季からメイをスクールアイドルに誘ってほしいと頼まれていたのでした。ですが、素直になれないメイは断ってしまいます。
朝練を張り切ったからか、きな子は体育の授業でバテてしまい、周りの子にスクールアイドル部の練習が厳しいと誤解されます。そして、スクールアイドル部を志望する1年生はいないことが明らかになります。
きな子は自分のせいで練習が厳しい印象が伝わったことで、他の1年生が入部してこないと思ってしまいます。
当然きな子は「先輩達が悪いんじゃない」と言いますが、きな子が練習に慣れた頃に入部しても間に合わないので、即効性のある案として練習メニューを少し簡単にすることを千砂都は提案します。
そして、スクールアイドルの活動を学校につないでいきたい恋も、これに賛同します。
かのんも実際何かを変えた方がいいと、一旦は受け入れますが、本心では複雑な想いを抱えていました。

きな子も自分のせいで先輩に迷惑をかけたことを引きずっていました。
そんな中、きな子はメイからやってみたい気持ちを信じてみろっと発破をかけられます。周りの声を気にして練習を妥協することは、結局は自分の気持ちに嘘をつくことになるからです。

きな子
「きな子が憧れたのは、こんなふうになりたいって思ったのは、優勝を目指して必死に頑張っている先輩たちなんです!」
「大変でも前向きに頑張っている先輩たちなんです!」

「きっと伝わると思うんです。」
「大変でも、やりたいことを続けていれば、その先にある楽しさは大きくなるって。」
「みんなが一緒にやってみたいって思うものが、作れるんじゃないかって、そう思うんす!」

「ラブライブ!スーパースター!!」2期 第2話

5人の前で自分の気持ちを吐露するきな子。
5人も朝練を同じ時間に行なっていたことから、本音はきな子と同じであることが分かります。きな子の覚悟を受け止めたことで、Liella!は優勝を目指すことを再度誓います。
ですが、自分は第2話できな子が本当の意味で加入したとは思っていません。なぜならかのんが語った「スクールアイドルは楽しい」ことの意味を、きな子はまだ知らないからです。
というわけで、Liella!と「優勝」の問題は第3話にも引き継がれます。

この第1話と第2話を振り返ると、
Liella!の困難を最後にはきな子が解決していることが分かります。
これだけでも、きな子がLiella!にかける想いの強さが分かるというものです。


今回はここまでにしたいと思います。
1期について書いているところでは、いろいろと脱線をしながら、
自分が思う「ラブライブ!スーパースター!!」の概要を述べたつもりです。
逆に2期のところでは、一話づつ話を丁寧に振り返ることにしました。
さっさと書いても良いのですが、どうせやるなら、徹底的にと思って物語を追っていきました。
物語には大きな流れがあって、前の話との文脈を理解する必要があります。
ある一場面を切り取って、あれやこれやは言えないと思います。
また、ここではセリフをそのまま引用しましたが、それだけではなく、
シーンごとの起承転結を意識して画面を追っていかないとも思います。

多分、いつかその3へ続きます。


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