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父ちゃんの随想録

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生活、気づき、思索、モノローグ、ダイアローグ、物語、批評、哲学、徒然なるままのみならず、少し突っ込んで考えます。
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#古事記

【『鬼滅の刃』ネタバレ注意】
竈門炭治郎と煉獄杏寿郎(改)

【『鬼滅の刃』ネタバレ注意】 竈門炭治郎と煉獄杏寿郎(改)

鬼滅の刃は当初、私の周りではファッション性、キャラクター性がどちらかといえば注目されがちで、そこまで真剣に見ようとはしていなかった(実際コロナ禍がなければ観ていなかったのかもしれない)。しかし、娘がはまったのをきっかけに、鬼滅の刃のアニメ版を一気に見てから、既刊を全巻注文。無限列車の映画も観に行った。この物語は、登場人物の誰かに自分を投影し、誰もが「私の物語」として読めるのが人気の秘密かなと思う。

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【『鬼滅の刃』ネタバレ注意】古事記から見る物語構造、あるいは、中空ではないヤンキーとしての炭治郎

【『鬼滅の刃』ネタバレ注意】古事記から見る物語構造、あるいは、中空ではないヤンキーとしての炭治郎

鬼滅の刃は古事記をモチーフにしている鬼滅の刃は、その物語の構造を古事記に由来しているという考察は、いくつか見られる。

 上記の記事のような見解に、わたしも概ね同意する。おそらく、古事記を鬼滅の刃はモチーフとし、イザナギ=産屋敷、イザナミ=鬼舞辻という構造で物語が展開されている。そして、カグツチ=竈門炭治郎、ということになる。ただし、アマテラス=縁壱、ツクヨミ=黒死牟、というのは、表面的にはそのよ

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