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男性の育児休業取得について vol.5

BysのNobby(2021年キャリアコンサルタント国家資格を取得)です。
妻と5歳3歳の保育園児と暮らす33歳のサラリーマン。5月に第三子が生まれ、「パパ休暇」で8週間の育休取得後、仕事復帰して1ヶ月。8週間で復帰した理由は、妻の職場復帰、長男の小学校入学&学童、次女の保育園入園が重なる一年後に再度育休取得するためです。

vol.4投稿後、どっぷり育児中心の生活を過ごしました。
8週間を終えた感想は、24時間毎日続く家事育児の大変さを痛感、掛け替えのない時間を過ごせて、心の底から良かったと思っています。

8週間を振り返ってみて、実感した大切なこと、やって良かったこと、考え方の変化をまとめました。


1. 実感した大切なこと

なぁんだ〜と思われるかもしれませんが、一番大切なこと、それは

夫婦間のコミュニケーション

です。実際、僕自身も育休前に、育休を取得した友人に話を聞いた時に言われたのが、「育休に入る前と育休に入ってからの考え方の擦り合わせ」でした。そのときは、「なるほど〜」と口では共感しつつ、頭の中は「なぁんだ〜、うちは大丈夫」でした(笑)。

なぜか。
コミュニケーションを取っているうちに、ルールができたり、共通認識が確認できます。時間の経過と共に、考え方が変わったり、改善、スキルアップして変化もあります。いくつもある変化に気付いて、お互いシェアする、これが非常に重要だと思います!

例えばこんなことがありました。
前回のvol.4の最後に、イラッとしてしまった話を書きました。この時は妻がすぐにフォローしてくれましたが、そのことをきっかけに自分の中で考え方を整理してマインドチェンジができました。

●マインドチェンジ前
なるべく効率よく動いて、少しでもやりたいことができる時間を作り、「自分」が有意義に過ごす → 主語が「自分」

○マインドチェンジ後
育休は家族のために取得したので、主語は「家族」であるべき。「赤ちゃん」が泣かないように、産後の「妻」がラクできるように、「子どもたち」が楽しめるように。

簡単にいうと、
なぜあれもこれも慌ただしくやらないといけないのか

家族のために良い汗かこう
に変わりました。

家事スキルなど他にも変化はありましたが、マインドチェンジが一番大きな変化で、これについても妻に伝えました。どうしてかというと、その一件以来、オーダーの際に気を使っているように感じたからです。気を使ってくれているのは、嬉しい反面、そこまで気を使わなくて良いと思ってしまうこともある。お互い変なストレスが残る気がしました。その時の気分によって感じ方も変わる。

結論、あまり深く考え過ぎずに、「気を使わなくて良いよ」と伝えつつ、自分もあまり気にしないようにしました。全部考えるとしんどいので、メリハリをつけることも重要だと思います。


2. 期待値

コミュニケーションといっても、内容、頻度、方法など具体的には何?ということですが、我が家の場合はざっくりとこんな感じでした。

  • 内容:期待値と考え方の共有

  • 頻度:都度(不定期、ほぼ毎日何かしら)

  • 方法:(面と向かって、お互いが落ち着いている時)

元々コミュニケーション量も少ない方ではなく(と自負している)、本音で色々な話をしている、上の2人の育児を経験、普段家事育児分担していることなどがベースになり、自然にこうなりました。家族によって、それぞれ色々なスタイルがあると思います。

さて、ここで期待値という言葉が出てきました。
「1. 実感した大切なこと」前半に登場した「育休に入る前と育休に入ってからの考え方の擦り合わせ」のことです。

この期待値に関するコミュニケーションが、物凄く重要です。
理由は2つで、知る、調整することが大切だと感じます。

  • 夫と妻それぞれが相手に対する期待値を持つ

  • 期待値は変化する

例えば、育休取得した夫に不満を持つ話は、「1時間ほど家事をして、あとは自分の趣味に時間を費やしている」、「言ったことしかやらない」、「何かをお願いしても、何がどこにあるかを把握していないから自分でやる方が早い」などが見受けられます。

妻「せっかく育休取ってるんだから、色々やってもらいたい」
夫「急にあれやってこれやってと求められてもできないし、やり方が違うとか言われるとやる気が無くなる」

こんな声が聞こえてくるのは当然だと思いますし、実際、我が家もありました。

特に、1人目のお子さんの時は初めてのことだらけで、生活しながら分かることがたくさんあるはずです。産後1,2ヶ月くらいのお母さんは、「立つ」、「歩く」ことが結構大変なようです。
それを知っていれば、「ちょっと取ってきてほしい」と言われた時、「自分で取ってよ」ではなく、「ついでに他にいるものないかな」という発想になるのではないでしょうか。


期待値の変化については、料理のスキルアップを例にすると、
まずは、簡単だけど頻度が高いことができるようになってほしい。それができるようになれば、献立を増やす、美味しく作るなどがあるかもしれません。

我が家でいうと、頻度が高いのは、味噌汁作り、ストック料理作り(ひじき、切り干し大根など)などです。

次に、子どもたちが好きで、妻がよく作ってくれる夕食のメイン料理に数種類チャレンジしました。
これを覚えておけば、育休が終わった後も料理で貢献できます。

最後にこれはおまけですが、料理番組で見たものや、子どもに食べてみたい国を言ってもらって、週に1回海外料理を作りました。
もちろんレシピを見たり、妻にアドバイスをもらいながらで、結構時間がかかりましたが(笑)、ベトナムのフォー、トルコのサバサンド、メキシコのタコス、ナンで食べるカレーなどそれぞれ喜んでもらえました。


3. とるだけ育休にならないために

期待値は、夫と妻がそれぞれ相手に持っていて、時間の経過と共に変化すると書きました。
現状で夫は何ができるか、それに対して妻は夫に何をしてほしくて、何ができるようになってほしいのか。
これらを考えるとき、産後いつ育休を取るか、育休期間はどれくらいかによるところも大きいと考えます。

参考になりそうな記事を見つけました。
「とるだけ育休」を改善し、育休の「質」を考えるきっかけとなる診断チャートがあるみたいです。

私の場合は、選んでいくとF「バトン育休」でしたが、1年後にもう一回取得することも見越して8週間だったのでD「信頼育休」でした。
実際は、家庭環境、収入面など色々な条件も並べて、検討していく必要があります。
期間が長くなるほど、やはり期待値も高くなりそうですし、夫の覚悟、やる気が重要になる印象を受けました。


4. 育児企画書

記事の後半では企画書を書いたという方の紹介もありました。
私は育休を通して感じた、「夫婦間のコミュニケーション」の大切さ、「期待値」について、完成形がこれだと思いました。

育休前、育休中に、企画書を作成して話し合えば、お互いの認識をすり合わせることができ、気付きも得られ、成長も楽しめそうです。
心が折れそうな時は、これが支えになってくれるかもしれませんし、途中で軌道修正したって良いと思います。

簡単なものでも良いので、参考にしながら出来る範囲でやってみるのも良いと思います。
私はここまでのことは思い付きもしませんでしたが、夫の覚悟、やる気を周りの方も理解してサポートしてくれるきっかけになると思います。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220714/k10013715371000.html

NHKビジネス特集 どう解消?男性の“とるだけ育休”より


4. まとめ

初めての育休8週間を通して実感したことは、「夫婦間のコミュニケーション」と「期待値」理解の大切さでした。

来年春は、妻の職場復帰、長男の小学校入学&学童、長女は保育園年中、次女は保育園入園とイベントが盛り沢山です。
再度育休を取得する際には、企画書にチャレンジしてみようと思います。


そうこうしているうちに、朝6時から、長女の元気な声が2階から聞こえてきました。

「おとうさ〜ん、今日は家でプールするって言ってたの、覚えてる〜?」

さあ、今日も楽しい1日の始まりです(^^)

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