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お豆腐メンタルと名乗ることを、辞めようと思った。

先日、とある場所でワークショップに参加していた。

そこにいる人たちは4人いらっしゃった。

自分達で、自分のことを初めての人に紹介する

ためにキャッチフレーズを持っていたほうが、

コミュニケーションに役に立ちますよって

いうアプローチがあって。

現役の第一線のコピーライターの方の

レクチャーを受けていた。

去年あたりから、わたしもnoteで肩書や

キャッチフレーズを作らせて頂いているので。

学びたい気持ちもあって、参加した。

隣り合った人と二人一組になって、

自分のキャッチフレーズを作る。

シンキングタイムが設けられて、じぶんの

ことを端的に説明する言葉などを、ノートに

書き出していた。

わたしはまず性格的なことや、見た目の特徴を

ノートに書いていた。

割とひとこと単語や形容詞だけなどで。

ネガティブとか、

どんくさいとか

くよくよしがちとか

方向音痴とか

猫舌とか。

そして、仕事的なもの。

コピーをやめてもういちどウェブ上で

コピーを書いていることや。

子どもたちの詩と出会ってきたことなど。

お隣の方は、ノートにちゃんと文章に

して綴られていた。

空調など、空気を清浄にする

お仕事をされている研究者の方だった。

南の島に憧れているとか、陸サーファーで

あるとか。

犬を飼いたいと思っているなど。

太陽の光を感じる明るさがそのワードの

中に散りばめられていた。

それはちゃんと相手に自分をわかって

もらえるというところを押さえている

証だった。

わたしは性格のところに「お豆腐メンタル」って

書いていた。

この言葉は、ある人に言ってもらって

そうか、わたしはお豆腐なのかって

思いながらも、その言葉を得たことで

とても楽になったことがあってから

ジブンでも名乗るようになっていた。

去年の終わりぐらいから自称していた

かと思う。

かなりこのネーミングにはお世話になった。

相方の隣の男性が、わたしのノートを

覗きながらこの言葉をご存じなくて

お豆腐メンタルの説明をわたしが、おちゃらけ

ながらしていた。

お豆腐のように心がすぐぐしゃっとなる

みたいなことですね。

って言ったら、ちょっと微笑みながらも

リアクションに困ったみたいに、はぁって

仰った。

ちょっとスルーに近かったのだけど、

それよりゼロさん、明るいワードを選んだ

方がいいような気がするんですって、すごい

笑みでアドバイスして頂いた。

なにかがその時、崩れた。

いい意味で崩れ落ちた。

そりゃそうだ。

だって、このキャッチフレーズはなんの

ためにあるかというと、初対面の人に

自分をわかってもらうための言葉

なのだから、ネガティブだとか、

ましてお豆腐だとか、相手もお豆腐なら

いいけれど。

お豆腐じゃなかったときには、混乱する

わけだし。

コミュニケーションしようとしたら、

あ、そうすかって終わっちゃうことだって

あるわけだ。

そして、わたしの中のキーワードからお隣の

方が3つ、選んでくれてなんとか自分の

キャッチフレーズが出来上がったのだけど。

この時、わたしは目が覚めるような思いに

なった。

あの時、お豆腐メンタルについての説明を

自分でしながら、飽きている自分に

気が付いた。

いつまでそんなこと言ってんだって。

そう思うとあんなにお守りのように

思っていたあのネーミングが、

わたしにとってはもういらないものに

みえてきて、今日この日から名乗るの

やめよって思った。

たったそれだけのことだったけど。

勇気を出してそのワークショップに

出掛けたことで、わたしのぶあつい

殻を、ぬけがらのように脱いでいた。

彼とは一期一会だった。

noteもやっていらっしゃらないので

お礼申し上げる機会を失って

しまったけど、あの時のこと

あの方と言葉を交わしていなければ

まだわたしは豆腐だったと思うと

なんかわたしの気持ちに心に直に

触れてくれた機会だったなって思う。

こういうふうに、脱皮するチャンスって

思いがけないところに転がっている

そんな気がしている。




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