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7年前の4月7日は、まだ誰とも出会っていなかった。#note7周年

note7周年!おめでとうございます!

わたしが今ここにいる不思議。

7年前。

わたしどんな思いで日々を過ごしていたのか

気になって日記帳を開いた。

生成りのオフホワイトがベースになっていて

ラメ色の黒のとラメ色の黒の♥が

デザインされた日記帳。

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ちょっと懐かしい。

7年前って、ほとんどどん底だった。

たぶん精神的にもつらくて、身体も不調で

たえずどこかが揺れているようなそんな

危うい日々。

それでページを開いてみたら、

4月の扉に、青いインクで言葉が書いてあった。

あの頃はとにかく言葉にすがっていて。

余白があればそこを文字で埋めていた。

二つ折りの恋文が、花の番地を捜している。

これは、ルナールの『博物誌』の中の「蝶」という名の

短文で。

蝶が羽根を開いたり閉じたりするところを

二つ折りと表現している岸田國士さんの訳が

素敵で。

蝶がどこの花にとまろうかと風に舞っている

ところを花の番地を捜してると表現されている。

これをどうして日記に書きたくなったんだろう

って。

たぶん、なにかと出会いたかったのかもしれないし。

そう、なにかをずっと探していたのかもしれない。

何も見つけられないまま人生を終わってしまうん

だろうってちょっとすねてもいた頃だった。

そしてその日から6年経ってわたしはnoteの

駅に降り立つ。

ほぼ6月1日の午前零時に近かったけど。

噂のnote駅に来てみたけれど、知らない人達に

囲まれて、そこにひとりぽつんと座らされて

いるような気分だった。

すぐ対岸には、知らないみんながいて。

そのひとたちは、みんなそれぞれに楽しそうに

わらったり食べたり喋ったり見たりしている。

わたしは、ここに座っていてもいいのかな?

座っていてもいいですか?って誰にも

聞けなくて。

note駅に降り立ったのに、親しくなれない人たちが

いる場所に上陸してしまった陸の孤島だねって

ちょっと思ってた。

駅に降りる前が、すごく楽しかったわけじゃ

ないのに戻ってしまおうかって思いながら、

一週間、二週間と過ぎて行った。

長い間ひとりだったわたしは、誰かがそこに

現れた時、

生物に一度も出逢うことのなかった砂漠でやっと

一匹のサソリに出逢えたみたいなとても、

逢いたかった思いにかられた。

はじめて書いた記事。

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はじめてのコンテスト。

はじめてのnote公式のおすすめ。

少しずつ言葉をかわす人たちがわたしの

noteに集まってきてくれて。

すこしずつゆっくりのペースでみんなと親しく

なっていった。

ひとりぼっちだったけど。

その場所で抗わずにゆだねてみることを

おぼえたら、その空間はとてもむかしから

知っていた場所のように居心地がどこよりも

よくなっていった。

noteでは出会いもあったし、別れもあって

すれ違いも、誤解を生んだことも、嫉妬も

くじけそうな気持ちも、明日はnoteに来ないって

いうふてくされた想いの日も正直あったけど。

でも出会った人とは今も出会った時の想いと

変わらないし、別れた人も想い出の中から

消えたわけじゃない。

今もありありと生きている。

そして、すれ違いも誤解もこんがらがった糸を

ひとりじゃなくて、大切なひとが一緒に解きほぐして

くれた経験をして、また以前よりもふかい場所で

つながっていることを感じてる。

そして

今日もここでわたしが書いていることの

不思議を想う。

もういちど、2014年の4月の日記のページを

めくってる。

音もなく静かに降る雨を、4月の雨と呼ぶらしい。

3月の風と4月の雨で5月の花が咲く

これは英国のことわざで。

March winds April showers bring May flowers.

この言葉には季節の移り変わりだけじゃなくて

よくないことの後にはいいことがあるっていう

意味も隠されているそうで。

4月のとあるページにはそう書き写してあった。

そうやって、人って風にさらされたり、

雨にもあたって冷たくされたり、ちょっと気弱に

なったりしながらも、またすこしだけ時間と

ともに平気そうな顔をしたりして、じぶんと出会い

人と出会っていけばいいんだなって。

noteに来てそんなことを学んだ気がする。

そしてちょっとじぶんのことが、イヤになったって

いつかまたじぶんと出会い直せばいいし。

誰かと出会ってちょっとすれ違っても、また

誰かと出会い直せるってことをわたしは

noteで知った気がする。

noteありがとう!

そしてnoteで出会ってくれたみんなありがとう!

そしてお知らせです!🥚🐣

noteの7周年記念の佳き日。

最後のたまごまる杯の審査員をたまごまるさんとご一緒させて

頂くことになりました!

noteでぽつんとしていたあの頃は、こんなこと想像したことも

なかったです。

人と人とが出会える場所がnoteなんだなって今ひしひしと

そのよろこびをかみしめています。

みなさんのご応募楽しみにしています!

ふるってご参加くださいませ✨

春って 風ですよねと あなたがいうから
じゃじゃ馬な 自転車に乗って 4月を縫って



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いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊