でぶりん

でぶりんです。文章を書く機会が減ったので、日々感じたことやこれまでの人生で起こった出来…

でぶりん

でぶりんです。文章を書く機会が減ったので、日々感じたことやこれまでの人生で起こった出来事、読んだ本や観た映画の感想などをつれづれなるままに。いちおう編集会社に勤務していますが、もっぱら雑用。

最近の記事

EVE

明日、第一子が生まれる。 あっという間だった。 数ヶ月前の検診で「逆子」が判明した。 いろんな手段を使って体位が戻るように努めたが、子どもは今のままが居心地がよいのか、最後まで何も変わらなかった。 ある意味、意志が強いのかもしれない。 オペラ音楽を流すと大きく反応したから、CDをたくさん買って、家でも車の中でも聴かせた。僕と妻のように楽器をするかな。 実家や義実家で話をしている時にも反応していた。お話が好きなのかな。 最近はご飯を食べている時にもいろんな動き方をしているら

    • 絶望と、決意の『交響曲第三番』

      中学高校の吹奏楽部生活で一番印象に残っているのは、高校2年のコンクールだ。 結果が良かったとか、いい演奏ができたとかより、とにかく練習かキツかった記憶が色濃く残っている。 私が高校2年生の時、同級生は30人以上いた。 1つ上の先輩は20人もいなかった。各パートに3年生は1-2人だ。 私のトランペットパートは2年生5人、3年生1人の6人で、8人分の楽譜を手分けして演奏した。 当時の顧問は、この年のコンクールに懸けているように感じた。 私が高1のときが、顧問が赴任したタイミン

      • 喜びのカタチ

        妻の妊娠がわかる前から「子どもが産まれるまでに感じたことや伝えたいことを残しておこう」と思っていたのに、気がつけがもう妊娠6ヶ月が過ぎた。今年中には産まれる。不思議な気持ちだ。 産まれてくる我が子へ。 妊娠検査薬でお母さんのお腹に君ができたかもってわかったとき、まずはお母さん側のおばあちゃんに伝えたよ。おばあちゃんは若い頃、なかなか子どもができなかったり、できたけど育たなかったりしたことがあるから、病院に行って安定するまで心配していたよ。おじいちゃんも「よかったやないか」

        • 不思議な気持ち

          妻が妊娠した。 まだ超初期で、週数でいうと6週目。妊娠2ヶ月になるらしい。 正直、めちゃくちゃ嬉しい。 デリケートな話題なので、妊活や不妊治療で悩んでいる人は個人の責任でこれ以降を読むかを決めてください。私の正直な今の気持ちを残しておこうと思っております。 4月が来たら不妊治療を意識しよう、病院探そうと話し合っていた。 だから検査薬で陽性が出た時は本当に温かい気持ちになった。 夫にできることは少ないかもしれないが、できる限り妻を支えて、大切に育んでいきたい。 先週産婦人

          復讐する人間だと知らせる

          争いは、できるならない方がいいと思っている。 少々の我慢と協力、相手を慮る心があればなんとかそれなりに生きていけると思っている。 ただ、それも我慢の限界点を超えると話は変わってくる。 今から5−6年前のある日、突然私の業務の半分が無くなった。 私の所属する会社は、A社からミニコミ紙の編集業務を請け負っている。 少々ややこしい話になるが、弊社の人間と、A社の人間2名で作っている。 ある日。 上司とA社の社長で折り合いが悪くなることがあった。 A社の社長はA社の仕事の一部を弊

          復讐する人間だと知らせる

          人見知り=傲慢な人間

          最近、ツイッターのDMで「○さんとなんかあったの?」ときた。 DMの主とも、○さんとも会ったことはない。 共通の趣味があり、よくリプライをしたりラインのオープンチャットで交流するくらいの関係だった。 「なんかあったの?」 何もないといえば、違う。 でも、なにかあったというほどのことでもない。 私の心、気持ちの変化だから。 ひょんなことから、○さんとは地元が同じということがわかった。 しかも、年齢も1個違い。相手が年下だ。 といっても、特別気にしない。誰でもいいし、興味もな

          人見知り=傲慢な人間

          2017年と2020年の6月7日

          利用しているSNSが「○年前のきょうの投稿です」という類の内容を通知してくれる。 それをみて気づいた。 2017年の6月7日、私は、顔面神経麻痺になった。 理由はおそらく、激務からの過労とストレス。 そのとき、仕事で新しい業務を引き継いだ。 前任者が突然退職し、詳しい説明もないままで、初めてのことを社会でおこなうものだった。 ざっくりいうと、2日連続で同じ日にいくつもの競技が行われるスポーツ大会の写真撮影だ。 1人で複数の会場をまわるため、事前に先方と約束することが難しく「

          2017年と2020年の6月7日

          ふと思い出してしまうこと。

          大学時代の友人の話。 学校以外で連絡するときの手段といえば主にメールだったが、SNSが身近になったことで、メッセージやリプライでやりとりすることが増えた。 ある日の夜。 その友人(以後、N)とツイッターのリプライで会話をしていた。 いつものように返信1分以内という今おもうと気持ちの悪い早さでリプを飛ばしていたが、夜も深かったこともありNからの返事は途絶えた。 「寝落ちかな」と思い、私もそれ以降はアクションをしなかった。 翌朝、知らないアカウントからリプライが届いた。 知ら

          ふと思い出してしまうこと。

          1年に一度だけの連絡。

          先日、31歳の誕生日を迎えた。 誕生日はいくつになっても嬉しくて、その日は気分があがる。 学生時代は学校へ行くと「おめでとう」のお祝いの言葉や、プレゼントを用意してくれたこともあった。 誕生日当日になった深夜0時ちょうどにお祝いメールが届くこともあった。 いまは友達も結婚したり仕事が忙しかったりでお祝いメールが届くこともなく、SNSで誕生日設定をしていたら丁寧に「きょうは○○さんのお誕生日です!」とフォロワーやフレンドに通知してくれるので、それをきっかけにコメントが届くくらい

          1年に一度だけの連絡。

          自分のことなのに、どうでもよくなっている

          延期した結婚式。 今後についてプランナーと打ち合わせをしたときのこと。 私たちは挙式と披露宴を別会場でやる。 プランナーは披露宴会場の人ではなく、結婚式のプロデュース企業のような仲介をする会社の人。 延期先の日程について相談していると、「披露宴会場はガラガラなんで、挙式先の予定に合わせた方がいいと思います。挙式先は、ご両親と交流のある人と聞いていますので、そちらから連絡をお願いします」ということになった。 私たちは披露宴を結婚式場ではなくホテルでおこなう。 ホテルの人が「

          自分のことなのに、どうでもよくなっている

          逆に、申し訳ない

          今月予定していた結婚式を延期することにした。 理由は一つ。新型コロナウイルスの影響だ。 私の住むところは感染者が片手以内の数だが、東京都で暮らす親戚や関西で暮らす大学時代の友人を招待していること、彼らが「感染者かもしれない」と出席を悩んでいることなどを受けて判断した。 しょうがない。 この言葉、好きではないけど、しょうがない。こればっかりは。 だから私たち夫婦は落ち込んでいない。仕方ないから。 そんな落ち着いている我々とは真逆で、延期を伝えた友人たちから最も多かったのは

          逆に、申し訳ない

          ずっとそこにあったもの

          私が生まれ育ったところは、かつて商店街で賑わっていたらしい。 それは父が子どものころのこと。 私が幼いころはお店の数もまばらで、そのほとんどがおじいちゃんやおばあちゃんが商いをする店だった。 商店街だったということで、生活するには便利な場所だった。 歩いて行ける範囲に八百屋、小さなスーパー、駄菓子屋、たばこ屋、米屋、文房具屋、本屋、床屋、市役所、公民館、保育所、小学校、図書館・・・ 中学になるとコンビニもできた。 都会に憧れて大学では関西に出たが、不自由なく暮らせる地元が好き

          ずっとそこにあったもの

          いま、ものすごく腹が立っている

          むしゃくしゃする。 怒りが収まらない。 文字にすることでまぎらわしたい。 2020年3月24日現在、世界中でCOVID- 19が猛威をふるっている。 日本で感染が確認されていない都道府県は、片手で数えられるだけ。 私の住むところでも、数日前に感染者が確認された。 そんななか、2月中旬から予定されていた出張が、明日明後日にある。 この出張には一人同行者(仕事を回してくれた人)がいて、その人がいつも移動の手配をしてくれる。 明日の出張の交通手段が少し変わっている。 大阪府にあ

          いま、ものすごく腹が立っている

          ひよっこ

          実家に、95歳のおじいちゃんがいる。 私はおじいちゃんが嫌いじゃない。 年寄り特有の「めんどくさい」部分もあるが、基本的に許せる。 でも、年を取るにつれ、少しずつ距離を置くようになった。 嫌いになったわけではない。 おじいちゃんはいろんな人から疎まれている。 息子である父や伯父さん、その配偶者、弟や親戚、近所・・・ 昔からけっこう無茶苦茶だったらしい。 実の母親が「こんなやつとは生活できん!」と家を出て行ったとか。 車検の切れた車に乗っていて捕まったときは「車屋が手続きして

          小腹が空いたとき用のパン

          大学時代、コンビニエンスストアでアルバイトをしていた。 人生初のアルバイトだった。 コンビニ=楽、というイメージがあるかもしれないが、レジや補充以外にもなにかとやることが多い。在庫との兼ね合いをみながらの発注や掃除、クイックフード調理などがあり、けっこうバタバタして時間が過ぎる。 私は几帳面なタイプなので、教わったことをメモして、家でも読み返して復習していた。 私がバイトを始めたころ、付きっきりで指導してくれた先輩(年齢は同じ)がいた。ちょっと性格も悪い&キツい人だった。

          小腹が空いたとき用のパン

          その「特別」は、勘違いで思い込み

          新型ウイルスは猛威をふるっている。 政府からイベントの開催自粛期間を、当初の予定からさらに10日ほど延期するよう要請があった。 多くのスポーツ、文化活動が取りやめを決めたなか、センバツ高校野球大会は無観客での実施を3月4日、発表した。記者会見をした毎日新聞社や高野連の発言で印象に残り、同時に違和感を覚えた言葉は「球児たちの夢を叶えてやりたい」だった。 高校野球。 夏にある選手権大会は夏の風物詩で、多くの人がテレビに釘付けになっているだろう。野球に詳しくない私も、試合結果で点

          その「特別」は、勘違いで思い込み