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御守

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心がしんどくなった時、落ち着かせてくれる魔法のような記事
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#毎日更新

第1195回「生きているだけで意味がある」

先日は、円覚寺で、近藤瞳さんの地球を生きるワークショップを開催しました。

今回で三回目であります。

僧堂の雲水達と、普段僧堂にご縁の深い数名の方も参加してくれました。

遠く、松本市から神宮寺の谷川和尚もお越しくださいました。

「地球46億年を感じる旅」というものです。

前の二回とも、円覚寺周辺の山を近藤瞳さんと一緒に歩きながら、地球四十六億年の歴史を辿る旅をするのです。

四十六億年を約
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第962回「聖書に学ぶ」

円覚寺の釈宗演老師は、シカゴの万国宗教会議に出て帰国の後には、自ら聖書を学んでおられました。

また恩師の松原泰道先生からは、聖書を読むように薦められたことも思い起こします。

聖心女子大学の鈴木秀子先生から、新しく出版された『心がラクになる 新約聖書の教え』という本を送っていただきました。

これまた有り難いことであります。

鈴木秀子先生とは懇意にさせてもらっていて、円覚寺で講演していただいた
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第779回「あたりまえの尊さ」

人間学塾中之島で、臨済禅師の教えに学ぶとして講義をしたときには、自己の素晴しさに目覚め、どんなところでも主体性を持って、いきいきと生きるということを主題にして話をしました。

自己の素晴らしさに目覚めるというのは、昨日ご紹介したパンダの喩えの通りなのです。

高楠順次郎先生が「人間の尊さは可能性の広大無辺なることである。その尊さを発揮した完全位が仏である」と仰せになっていますように、お互いには無限
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第764回「神父様との対談」

先日、PHP研究所の企画で、片柳弘史神父と対談をさせていただくというご縁に恵まれました。

片柳神父様は、現在山口県宇部市で教会の神父様をなさっています。

もともと慶応義塾大学を出て、インドのマザー・テレサのもとでボランティア活動をなさっていたそうなのです。

一度昨年末に、円覚寺にお越しいただいてお話させていただいたのでした。

お目にかかって、とても話しやすい方だと感じましたので、対談という
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第753回「生き方、死に方」

静岡市の宝泰寺住職藤原東演和尚は、臨済宗妙心寺派の教学部長も務められた、ベテランの布教師でいらっしゃいます。

私からすれば、この道の大先輩でいらっしゃいますが、どういうわけか目をかけていただいて、何度か宝泰寺さまへ法話にお招きいただいています。

そんな東演和尚から新刊本を頂戴しました。

『自分らしい死に方』という題であります。

「死に方」などというと、驚くかもしれません。

サブタイトルに
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第380回「なにがあってもだいじょうぶ 今日一日笑顔でいよう」

一月十二日に私は大阪の梅田で講演をしていました。
その日は私にとって特別の日であります。

懇意にしてもらっていた和尚の命日なのであります。

講演でも追悼とご供養の気持ちでその和尚の話をさせてもらいました。

今から二年前の一月十二日、まだ還暦を前にしてお亡くなりになったのでした。

いい和尚さんでした。

五年前の2017年の夏に一緒に愛媛に行って坂村真民記念館などにも行ったことがありました。
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第742回「三つの力を持っている」

『いろはにほへと』という拙著があります。

一から三まで三冊出されているものです。

私が法話会や坐禅会などで話したことをまとめてくれたものであります。

まだ管長に就任して間もないの頃の本です。

その『いろはにほへと 二』を調べることがあって、久しぶりに開いてみると、「三つの力」という章が目につきました。

そこには次のように書かれています。

「…お釈迦様は、何をお悟りになったのでしょうか?
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