【研修】先が読めない時代こそ使える数学的思考〜 エグゼクティブ向け:実践編〜
株式会社ビジネス・フォーラム事務局様の企画、最終回です。
先が読めない時代こそ使える数学的思考〜 エグゼクティブ向け〜
今回は実践編と題し、計3回の講座のまとめを。
実践編ですから、私の提唱する数学的思考を身につけると何が起こるのか、どんなアウトプットが出てくるのか、様々な研修事例から(おそらく)わかりやすく解説。
例えばある企業研修で行った「いい会社であることを数値で証明せよ」というお題。
「うちの会社、いい会社なんです」と言うだけなら誰でもできます。
もちろん実際にいい会社なのでしょう。
しかしそれをどう説明するかというテーマになった途端、これがとてつもなく難しい課題になります。
多くの方がそこで止まってしまう。
だからとりあえず「いい会社です」と言ってその場を収めます。
しかしその「いい会社です」というメッセージは間違いなく相手には伝わっていない。
もったいない。
そう思うわけです。
数学的思考はなんの役に立つか。
ビジネスにおけるコミュニケーションに役立ちます。
それは世の中に多くの「納得」と「伝わる」を生み出します。
これが学問の数学との大きな違い。
私がビジネスでの活用にこだわる理由です。
多くのビジネスエグゼクティブと学びあえた貴重な機会に、心から感謝申し上げます。
最後に、この日の講座でもお話ししたことを少しだけご紹介します。
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ビジネスパーソンの研修や学びの場において「難しい」には2種類あります。
①理解するのが難しい
②理解はできるが実際にやるのは難しい
例えば統計学の知識を使った分析。これはまず理論を理解することが難しいかもしれません。①に当たります。
一方、「定量化して説明しましょう」という教え。言っていることはその通りと思うし、講師の説明を聞けばなるほど確かにと思う。しかしいざ自分がやろうとすると、これが思った以上に難しい。そういうものではないでしょうか。②にあたります。
今回の講座でご紹介した数学的思考は、②にあたるものです。だから、実際にできるようになるためには時間が必要です。そしてそこには、習慣にしていただくものが必要です。思考習慣。数学的思考は文字通り「思考」ですから、思考習慣。思考習慣が、思考力を高めます。
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難しいには2種類あります。
いまあなたが学びたいこと、身につけたいことは、難しいものでしょうか。
だとしたら、①と②どちらの「難しい」でしょうか。
もし②であれば、いくらセミナーや書籍でインプットしても、それだけでは決して身に付くことはありません。
「わかる」と「できる」は天地ほど違います。
どうか「できる」までご自身を導く術も持ち帰って欲しい。
私が思考の研修でする仕事の半分は、そのことを伝えることなのかもしれません。
いろいろやっています。あなたのお役に立てるものがあれば幸いです。
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