ジェンダー課題をもっと身近に。
こんにちは!ビジネスレザーファクトリー大学生ユースメンバーのゆうといいます!
ビジネスレザーファクトリー(以下、ビジレザ)とは、ソーシャルビジネスしかしない企業「ボーダレスジャパン」のグループ会社。日本のビジネスパーソンへ牛本革製品を届けることで、バングラデシュの貧困解決に挑んでいます。
私達ビジレザユースメンバーは、社会問題に対してアクションを起こしている大学生の集まりです。このブログページを通して、社会問題の解決に一歩でも近づきたい、と活動しています!
今回はビジレザの枠を超えて、日本中の熱い、輝く大学生にスポットを当ててみたいと思います!取材したのは、ジェンダー課題に取り組む広江さん!
彼女のパッションを届けられたらうれしいです!
1まずは自己紹介から
ゆう:今日はよろしくお願いします!まずは自己紹介をお願いします!
るか:大阪出身、金沢大学4年の広江琉花(ひろえるか)です!国際学類に所属していて、国際関係のこととか学んでいます!
また、 金沢大学生のためのLGBTQ+サポート団体、SELF(せるふ)の理事メンバーとして活動しています。
L=レズビアン、「女性同性愛者」
G=ゲイ、「同性愛者である男性」
B=バイセクシャル。恋愛対象が男女のどちらも含む人のこと。
T=トランスジェンダー。生まれ持った身体、つまり戸籍上に性と心の性が異なる人を表すワード。
Q=2つの意味を持つ。自分のセクシャリティが定まっていない、または定めていない人を表す「クエスチョニング」。または「オカマ」や「変態」といった差別的な意味を含んだ用語として使われていた「クィア」。この言葉は当事者が「私たちは異常なんかじゃない!」と自らに誇りをもち、この用語に肯定的な意味をもたせようとしたことから、あえてこの言葉が使われるようになった。 詳しくはこちら
(TRP2019に参加したときの写真。右の男性2人はゲイカップルのSeigoさんとBrenさん)
2SELFって?
ゆう:理事メンバーとして活動中ということは、SELFでは運営もされているんですね!
るか:そうですね!立ち上げの時から関わっています!
SELFは、性やジェンダーに関する誤解や偏見を見つけ、その正しい理解を一緒に考え広めることを目的にした学生団体です。
LGBTQの人たちが交流する場所っていうよりも(もちろんそういう場も大切!)
誤解や偏見があるし、当事者は遠くの存在、身近にはいないと思われてるけど、そうじゃないんだよっていうことを楽しく伝える活動をしてます!
ピザをシェアしながら映画観賞会をしたり、LGBTQに関する音楽を楽しむ会を開いたり…
ジェンダーとかLGBTQって難しい人権問題だって嫌煙されがちだけど、もっと誰にでも関係してる問題だから、難しくしすぎず、触れやすく、楽しく活動することを意識してます!
(過去の音楽イベントでの1枚。この時の参加者はなんと50人!)
今はこのご時世なのでオンラインですが、LGBTQってなに?ていうディスカッションイベントとか、就活におけるLGBTQのイベントを企画してます!
ゆう:ジェンダーって人間みんなに関係することですもんね。
るか:そうなんです!!だからみんなに考えてほしい。それに13人に1人はLGBTQだとも言われてます。遠い存在じゃないんですよ。
ゆう:そんなに?!
るか:ゆうちゃんの周りにも、カミングアウトできてない人がいたり、自分自身でも気づけてない人がいたりするのかもしれないですね。
3無意識に作っている「言えない」環境
ゆう:まだまだ知らないことだらけですね…ところで、るかちゃんはなぜこの活動をしてるんですか?
るか:元々ジェンダーに興味があって、大学に入ってから独学で勉強していたんです。
フェミニズム運動とかも勉強してたんですけど、SELFとの始まりは私の身近な人がLGBTQだったということが関係してます。
その人とはとても親しくしてたんだけど、私にずっとLGBTQであることを言えずにいたんです。それを知ったとき、言えない環境を作ってる自分のことも社会のことも、悲しく思えちゃって…
そうして「私がなにかしないといけない!」と思ってたときにちょうどSELF立ち上げの話をもらって、ぜひ!!という感じで(笑)
(SELFの運営メンバーと。)
ゆう:原体験とSELFがちょうど重なったんですね!出会うべくして出会ってる感じ…!
るか:私も当時はLGBTQについて何も分かってなかったけど、知るにつれて生きるのが楽になったんです。セクシュアリティっていうのが自由だって分かったからかな。私は今、ヘテロセクシュアルだけど、これからどうなるかもわからないし!!
※ヘテロセクシュアル…異性愛のこと。
4心に訴えたい
ゆう:るかちゃんの話は聞いててとても勉強になります!るかちゃんの活動の先にはどんな未来を描いてますか?
るか:まずSELFとしては、いつかSELFがなくなることが理想ですよね!
まだまだ今は必要だけど「まだLGBTQとか言ってるの??」ていう(笑)
ゆう:そのくらい多様性が当たり前になってる感じ?
るか:そう!その通りです!
それと私個人で言えば、エンターテインメントを広めて、その中で社会問題に関する活動をしていきたいと思ってます。昔から演劇をしていて、今もオーディションを受けたりしていて。
アートやエンターテインメントって人の心に訴えかけるものがありますよね。アートやエンターテインメントに直結するわけではないんですけど、UNESCO憲章の前文の言葉をすごく大切にしているんです。
戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。(UNESCO憲章前文より引用)
SELFでも私個人の活動でもこの言葉を大切にしています。
誰かの心から考えてほしい思っているんです。
(演技中の様子。)
ゆう:劇や映画を見たり、音楽を聞いたりすると、心に直接訴えられるものがありますよね…
るか:そのアートやエンターテインメントの力を信じて活動しているって感じです!
心って数値化できないから、現実的じゃないって批判されることもよくあるんですけど、色々な方法があるんだし、私はこのやり方でいくって思ってやってます!
5学生に伝えたいこと~違うことを恐れない~
ゆう:他者の意見も受け入れながら、自分の信じた道を進むるかちゃん、超カッコイイです!最後になりますが、同じ大学生に伝えたいメッセージがあればお願いします!
るか:私が伝えたいのは、みんなと違うということを恐れないでほしいということ!人と違うことって、すごくキレイなことだと思います。
日本には「出る杭は打たれる」って言葉があるけど、みんなと違う自分をもっと肯定してほしい。違うところを自慢するくらいに(笑)
ゆう:るかちゃんを見てたら、みんな違ってみんないいっていう想いがすごく伝わってきます!でも中にはみんなと違うことってやっぱり恐い、って思う人もいると思うんですが…
るか:そうですよね…そういう人は知識を増やしてみてはどうでしょうか?
今の社会のジェンダー課題の中でも、知らないことは特に大きな問題だと思っています。
知識を得て、いろいろな生き方があるって知ることができたら人と違うことも怖くなくなると思う!
知識を得る手段の一つが映画。エンターテインメントだと見やすいし、オススメですよ!
【るかちゃんオススメの映画】
①Call Me By Your Name(君の名前で僕を呼んで):映画としても完成されてるし、本当に美しい恋愛の一つって感じ。
(AmazonDVD販売ページより引用)
1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会う。彼は大学教授の父の助手で、夏の間をエリオたち家族と暮らす。はじめは自信に満ちたオリヴァーの態度に反発を感じるエリオだったが、まるで不思議な磁石があるように、ふたりは引きつけあったり反発したり、いつしか近づいていく。やがて激しく恋に落ちるふたり。しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づく……。
(公式サイトより引用)
予告編はこちら
②Boys Don't Cry:トランスジェンダーのお話、悲しくなるけど考えさせられる映画。
(AmazonDVD販売ページより引用)
1999年に製作されたアメリカ映画。キンバリー・ピアース監督作品。ブランドン・ティーナとして知られる、ネブラスカ州で殺害された実在の人物の人生を描く。ネブラスカ州のリンカーンに住むブランドンは、トランスジェンダーで、身体的には女性ながら本人の性自認は男性である。軽犯罪を犯したために街を出る必要に迫られたブランドンは、フォールズタウンという街でジョンとトムという二人のならず者に出会う。ブランドンはジョンの愛人の娘のラナと恋に落ちるが、ある事件がきっかけでブランドンが身体的に女性であるということが明らかになってしまう。(Wikipediaより引用)
予告編はこちら
ゆう:私もすぐに見てみます!今日は楽しいお話ありがとうございました!!
取材を終えて…
まだまだ知らないことだらけだな…と自分を反省するとともに、るかちゃんのエネルギーに魅了されました!ジェンダーって誰にでも関係することだから生きていく上で考えるべきこと!
心に訴えたい、と思っているるかちゃんの話だからこんなに影響を受けたんだと思います…!
さて、エネルギー溢れるSELFですが、Instagramが超わかりやすいんです!ジェンダーの用語やオススメの映画、メンバーの学びなど勉強になることばかり!
私もこのInstagramでたくさん勉強できました(ありがたや!)もっと知識を得るためにも覗いてみてはどうでしょうか?
SELFのInstagramはこちら
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