マガジンのカバー画像

本棚

52
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

詩 「存在」

1. 生まれなかった息子よ 今どこで何してる 顔も知らぬ娘よ 苺味の飴をあげる 広い宇宙のど…

ms11
4か月前
44

病室の蛍

 いま「信号」について考えていますが、それにはわけがあります。いろいろありますが、ある出…

星野廉
4か月前
80

「花火」【短編小説】

 毎年、学校が夏休みに入ると、近所の邸に一人で住んでいる足の悪いあばあさんのところに、勉…

木の下に日が沈み、長い夜がはじまる

 本日、二月十八日は古井由吉(1937-2020)の命日です。  樹の下に陽が沈み、長い夜がはじ…

星野廉
4か月前
78

星と金属

冬の季節風がかき集めた 記憶の中から 端がまくれ上がった手記を 一冊見つけた 葉を落とした…

西岡泉
4か月前
273

春侯爵詩片

今 私の懐中には 使いこまれた 古い刀がある 一瞥さえも 許さず 秋霜苛烈に 愛の気配を 断ち…

早瀬野卑
4か月前
12

No.1139 独り言ちてみました。

先日、国語科新年会が行われました。コロナ禍にあって沙汰止みになっていた飲食会ですが、ここへきて息を吹き返したように会場となったイタリア料理店は繁盛していました。画像は、その時の肉料理です。シェフの腕前がビンビン、ガンガン伝わって来ました。 今年3月で還暦を迎えられたI先生のお祝いと、離任する若いS先生のお別れの会でもありました。I先生は、引き続き大学進学のご指導に携わって下さるということで、心強い発言でした。「今が一番よく教えられる気がします。」と言われました。 チャ