前回の記事で、2020年9月にはコロナワクチンに対して慎重な意見を、NHKニュースでも取り上げていたことがわかりました。では、いつから取り上げなくなったのでしょうか。ワクチン関連のニュースをさかのぼって、流れが変わった時期を調べてみました。
NHKニュースの流れが変わった時期
前回の記事で取り上げたNHKニュースは、今とはまったく方向性が違う内容でした。
2020年11月も、まだ慎重派の意見が取り上げられています。以下、一部を引用。
上記の教授は、12月18日、2月16日にも登場します。
そして12月には、イギリスで接種が始まりました。この時点でも、まだ慎重な意見が取り上げられています。
続いて、アメリカでも緊急使用許可が決まりました。
すると、Twitter社がコロナワクチンに関するうそや誤解を招く投稿の削除をし始めました。
日本では、2月に接種が開始されることが報じられました。この記事では、前述の教授が再登場。
11月10日に、「一方で、安全性を軽んじてはいけないので、慌てず急がず、冷静に開発と研究を見守るべきだ」と言っていた教授が、12月18日には「1年以内にこれだけの規模でしっかりとした臨床試験が行われて、ワクチンがみなさんの手に届くのは、現代の科学の成果で、歴史に残る偉業だ」と評価しています。
それでも、12月はまだ、慎重な意見があります。
ところが、この人が登場してガラリと変わったと感じました。「ワクチンの有効性と安全性に絶大な信頼を持っている」と。その後、慎重な意見は消えていきます。
日本でファイザー製ワクチンが申請されたのは2020年12 月18日。まだ審査が始まったばかりなのに、厚労省は12月25日には優先接種の対象などを決めていました。一方で、この時点では妊婦さんは対象外。
下記のサイトで、承認審査の報告書を見ることができます。
2021年2月12日に出された審査報告書には、長期の安全性については十分なデータが得られていないので、製造販売後に基礎疾患を有する被接種者の情報収集を行う必要があると書かれています。
2020年12月25日にはまだこのような結果はだされていなかったのに、がんや慢性の心臓病などの基礎疾患がある人を優先接種の対象とすると決めていたのです。
2021年1月になると、打て打てキャンペーンが加速していきます。
「妊娠している女性にどのような影響を与えるのかどうかに関してはデータはありません」と言っているのに、「これらのワクチンが妊婦や胎児に有害かもしれないということを信じる理由はない」と言っています。こんな意見をよく取り上げたものです。
そして、接種開始から副反応疑いの報告を見ていると「心臓や肺の病気を抱えている人、糖尿病の人や肥満の人」は接種後に亡くなったり、健康被害が出ているケースが多いです。ということは、やはり安全性に関するデータは十分ではなかったということではないのでしょうか。
例えば、BA.5対応ワクチン接種直後に亡くなり、テレビでも取り上げられた愛知県の40代女性は、糖尿病、推定体重110kgとの情報があったと厚労省の報告に書かれています(下記参照)。
後からこのようなことがわかってくる可能性はあったのに、WHOの予防接種部門統括は、リスクを説明することなく接種を勧めています。そんな意見ばかりを取り上げているNHKは、2020年9月のあの記事をどう思っているのでしょうか。
2021年1月22日には、すでに自称「運び屋」が取り上げられていました! しかも、「令和の運び屋」と呼ばれたかったようです。
そしてこのあたりから、「みんなのために接種」という流れが作られてきました。
集団免疫の効果が得られるかわかっていないのに、期待させるような記事です。さらに、まだ接種が始まっていないのに救済制度がすでに取り上げられています。
そしていよいよ、医療従事者への接種開始。この記事では、妊婦さんにも「躊躇(ちゅうちょ)なく接種してほしい」と打て打てキャンペーンです。
11月10日、12月18日に登場した教授、ここでは「ワクチン研究の第一人者」として紹介され、「いずれも透明性のあるデータで有効性と安全性が裏付けられていて、おそらく問題のない水準だ。あまりにも開発スピードが速いため心配していた面もあるが、臨床試験では参加した人数や精度も全く問題ない」と語っています。その後に「長期にわたる副作用がないとは言い切れず数年たって出てくる影響はまだ分かっていないが」と言っているのに、「問題ない」なんてなぜ言えるのでしょうか。
さらに、「科学的に申し上げると」という根拠がよくわかりません。最終的には、「自分だけでなく家族や周囲への影響も考えて自分自身で判断してほしい」と、効果を誤解させる表現で締めくくっています。
まだ続きますが、非常に長くなってしまったので、一度ここで切ります。