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BA.5対応ワクチン接種後に死亡した事例

厚労省のサイトで、新型コロナワクチン接種後に死亡した事例の報告が公開されています。11月11日に、新たな報告が公開されました。その中から、新たに接種が始まったオミクロン株BA.5対応ワクチン接種後に死亡した2つの事例を取り上げます。


ファイザー2回→モデルナ→BA.5対応ワクチン接種後に死亡

今回、BA.5対応ワクチン接種後に死亡した事例は2つ報告されていましたが、そのうちの1例はファイザー製とモデルナ製の交互接種、さらに途中でコロナに罹患してラゲブリオ(モルヌピラビル)投与もあったと書かれています。

厚労省サイト ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)> 第88回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第18回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)11月11日資料

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00055.html

資料1-3-1-別添【事務局追加修正】 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.4-5) より

事例:1 87歳女性 4回目接種(交互接種あり) ロット番号:GJ1842
接種日: 2022年11月1日
死亡日:2022年11月4日

基礎疾患等:糖尿病、パーキンソン、脳梗塞後遺症、心房細動、認知症

既往:ADL全介助・胃瘻造設状態でインスリン使用しHbAlc:7.0前後で安定。
8/19にCOVID-19感染しラゲブリオ投薬で治癒。直近では病状は安定。

ワクチン接種当日夜間のバイタルは35.8°C、PR:72,SpO2:98%、接種翌日の午前9時時点で発熱はないが体温低下(BT:34.5°C、PR:66,SpO2:99%)、疎通はいつもどおり。同日午後9時(BT34.5°C、PR:58,SpO2:98%)湿性咳嗽あり。

接種2日後午前0時(BT:33.9°C、PR:70,SpO2:94%)、応答良、喀痰吸引やや増加。
同日午後9時(BT35.5°C、PR:63,SpO2:98%)、喀痰吸引は少量。
接種3日後午前2時(PR:74,SpO2:98%)、喀痰吸引多、応答良。
同日午前4時、呼吸停止状態で発見される。

1、2回目接種(ファイザー)時は副反応は認められず。
3回目接種(モデルナ)後に低体温を認め接種3日後に膵炎を発症し
た経過があったが、CT検査で胆石膵炎と診断しワクチンとは無関係と判断していた。
今回、血液検査や画像検査は行っていないが、低体温に陥った経過は3回目と同様であり、副反応の可能性がある。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/001011929.pdf

この情報だけでは何も判断できませんが、メーカーが他社ワクチンとの互換性のデータはないといっているのに行われている交互接種、市販直後調査で死亡の報告もあるラゲブリオ投与、マウスのデータだけで特例承認(一部変更承認)されたBA.5対応ワクチンの接種が行われているので、どれがどう作用したかは誰にもわからないのではないでしょうか。

この事例を見ていると、人体実験を行っているとしか思えません。


「アナフィラキシー疑い」から「その他の反応」に変更

2つめの事例は、おそらくテレビでも報道されている40代の方です。発症日や年齢、経過から、この事例だと思われます。

まず、読売新聞オンラインの記事を引用します。

ワクチン接種直後、血混じる嘔吐と呼吸停止…アナフィラキシー対処の注射打たぬまま死亡
2022/11/13 01:01 読売新聞オンライン

愛知県愛西市の女性(42)が新型コロナウイルスのワクチンを集団接種会場で打った直後に亡くなった問題で、県医師会は「重大事案」と位置づけ、女性に何が起きたのかや医師の対応について検証することを決めた。女性の夫(45)は読売新聞の取材に応じ、「適切な処置を受けたのかどうか知りたい」と訴えた。

死亡したのは、主婦の飯岡綾乃さん。市などによると、飯岡さんは5日、市が設置した集団接種会場で4回目を接種した。接種したのは「BA・5」と従来株に対応する米ファイザー製の2価ワクチンだった。
 飯岡さんは接種から5分後、会場での経過観察中に息苦しさを訴え、血が混じった 嘔吐(おうと) とともに一時呼吸が停止した。心臓マッサージを受けた後、救急搬送されたものの、接種から約1時間40分後、搬送先の医療機関で死亡が確認された。死因は急性心不全。飯岡さんには基礎疾患があった

市健康推進課の服部芳樹課長は、読売新聞の取材に「肺に何かが起きたと疑い、処置をしたとの説明を医師から受けた」と話している。
 夫の英治さんは、市内の自宅で読売新聞の取材に応じ、7日に市から説明を受けたことを明らかにした。

英治さんは接種後に生じる急性アレルギー反応「アナフィラキシー」の可能性を疑い、市側に対症療法の注射を行ったかどうか確認した。これに対し、市側は医師が看護師に注射を指示したものの、血管を見つけることができず、注射できなかったと説明したという。

県医師会は10日、対応を検証するための委員会を開催する方針を示した。厚生労働省も同日、アナフィラキシーが疑われる事例が報告されているとして、全国の自治体に通知した

https://www.yomiuri.co.jp/medical/20221112-OYT1T50226/

この記事からは、アナフィラキシーの対応ができなかったことが、死亡につながったように読み取れます。

次に、厚労省の報告を見てみます。

事例:2 42歳女性
接種日: 2022年11月5日
死亡日: 2022年11月5日

報告医1 第一報)アナフィラキシー疑いとして報告された事例
14:18頃ワクチン接種。本人は体調変わりなしと答えた。
14:20頃待機場所に歩いて移動。
14:25頃、咳が出始めたため看護師が声をかけ前方に歩いてくるも、途中で座り込んでしまう。看護師が車いすで介助し救護室に移送。その際に、「接種前から体調が悪かった」との訴えを看護師が聞いた。看護師より、「気分が悪い人がいる」と呼ばれて報告者である医師が救護室へ向かった。

14:28-29頃初診時、顔面蒼白・呼吸苦訴えあり。明らかな粘膜所見なし・皮膚所見なし・掻痒感なし。消化器症状訴えなし。聴診では明らかな喘鳴は聴取できず。意識はあるものの呼吸促迫しており、会話は単語程度を断続的にできるのみ。バイタルチェックを指示し、SpO2 60%台であったため再検を指示するとともに、酸素5L投与開始、救急要請。

14:30頃、バイタルチェック中に嘔気出現・泡沫状のピンク色の血痰を排出。次いで鼻腔からも血痰が溢れ、14:34頃意識レベルが低下したため臥位にすると呼吸停止・総頸動脈/鼠径動脈触れずbystander CPR開始。

14:35-36頃AED装着。ショックの必要なしで、CPR継続。エピネフリンを静脈内投与しようとするも静脈路確保できずCPR継続。

14:40頃、心拍再開・自発呼吸再開するも、あえぎ様呼吸であり、14:42頃再び心肺停止となりCPRを再開。ほぼ同時に救急隊接触し、14:55救急搬送となった。救急車内でもAsys継続・瞳孔散大対光反射なし。

15:15頃3次救急病院に到着し、引き継ぎとなった。

死因:不明(報告医から、発症経過からコロナワクチンによる電撃的なアナフィラキシー反応の印象があるが、最終的な診断は不詳である。と報告)
因果関係(報告医評価):関連あり

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/001011929.pdf

確かに、「エピネフリンを静脈内投与しようとするも静脈路確保できず」と書かれていますが、搬送先で引き継いだ報告医2の報告を見ると、アナフィラキシーではなかったようにも読み取れます。

報告医2
ワクチン接種当日15:15、隣接市の新型コロナウイルスワクチン接種会場から心肺蘇生患者の救急搬送を報告者の医療機関の救命救急センターにて受け入れた。
到着時、心肺停止状態で、心電図波形は心静止であった。心肺蘇生を継続し、ルート確保のうえ、アドレナリン1mgを投与し、挿管管理を実
施した。アドレナリン1mgを計8回投与するも反応はなく、同日15:58死亡確認となった。死亡時画像診断を実施し、高度肺うっ血像認めた。

病理解剖は実施せず。救急隊から、推定体重110kgとの情報があった。以前のかかりつけ医からの情報で、既往として高血圧症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群があった。救急搬送時の所見としては、高度肥満があり、皮膚および粘膜病変は認めなかった。接種会場での状況につい
て、ワクチン接種前から呼吸苦があったとの情報と急変時に泡沫状血痰があったとの情報があり、急性心不全を死因とした
死因:急性心不全 、心肺停止
因果関係(報告医評価):評価不能

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/001011929.pdf

下記は、報告医1による第二報です。「アナフィラキシー疑いとして報告されたが、第二報としてその他の反応として報告された」とのことで、太字部分が追記・修正されています。

報告医1 第二報第一報で報告基準に該当するものとして、アナフィラキシー疑いとして報告されたが、第二報としてその他の反応として報告された。
14:18頃ワクチン接種。本人は体調変わりなしと答えた。
14:20頃待機場所に歩いて移動。
14:25頃、咳が出始めたため看護師が声をかけ前方に歩いてくるも、途中で座り込んでしまう。看護師が車いすで介助し救護室に移送。その際に、「接種前から体調が悪かった」との訴えを看護師が聞いた。看護師より、「気分が悪い人がいる」と呼ばれて報告者である医師が救護室へ向かった。

14:28-29頃初診時、顔面蒼白・呼吸苦訴えあり。明らかな粘膜所見なし・皮膚所見なし・掻痒感なし。消化器症状訴えなし。聴診では明らかな喘鳴は聴取できず。意識はあるものの呼吸促迫しており、会話は単語程度を断続的にできるのみ。バイタルチェックを指示し、SpO2 60%台と判明したため酸素5L投与開始、救急要請、血圧などその他のバイタルチェックを継続。

14:30頃、バイタルチェック中に泡沫状のピンク色の血痰を大量に排出。次いで鼻腔からも血痰が溢れ、意識レベルが低下したため臥位にする。14:34頃呼吸停止・総頸動脈/鼠径動脈触れずCPR開始。

14:35-36頃AED装着。ショックの必要なしで、CPR継続。エピネフリンを静脈内投与しようとするも静脈路確保できずCPR継続。

14:40頃、心拍再開・自発呼吸再開するも、あえぎ様呼吸であり、14:42頃再び心肺停止となりCPRを再開。ほぼ同時に救急隊接触し、14:55救急車に同乗し搬送。救急車内でもCPR継続するが心静止状態で瞳孔散大、対光反射なし。

15:15頃3次救急病院に到着し、引き継ぎとなった。

予診票上の留意点として、糖尿病を記載。
死因:不明(報告医から、死亡診断書では急性心不全と記載されたと聞いているが、最終的な診断は不詳である。と報告)
因果関係(報告医評価):評価不能

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/001011929.pdf

因果関係は「関連あり」から、「評価不能」に変わっています。

わざわざ糖尿病を追記したということは、接種と基礎疾患が死亡に関係していると考えたからでしょう。テレビに出ている医師や専門家と呼ばれる人たちは、「基礎疾患がある人はぜひ接種しましょう」と言っていますが、ワクチン接種が基礎疾患の悪化につながっている事例はこれまでにも多数報告されています。

予診票上の留意点として糖尿病があったとのことですが、どのような基準で「接種しても大丈夫」と判断したのでしょうか。これまでも、糖尿病の方は多数接種していますが、何を留意するための記載なのでしょうか。「留意点」として書いても接種OKとなっているなら、接種後にデータを集めたりはしているのでしょうか。

また、救護室に移送する際に、「接種前から体調が悪かった」との訴えを看護師が聞いた、とあります。体調が悪いけれど、無理をして接種してしまったということなのでしょうか。「第8波が来る」とあおり、基礎疾患がある人への接種を促す報道が、そのような気持ちに影響した可能性はないのでしょうか。

BA.5対応ワクチンは、マウスのデータだけで申請されて特例承認(一部変更承認)され、ヒトのデータはまだ試験の途中です。データもないのに、なぜテレビに出ている人たちは、あんなに自信を持って接種を推奨できるのでしょうか。


コロナワクチン接種後の血圧上昇については、以前の記事で取り上げました。基礎疾患がある方は、より注意が必要だと思います。