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副作用でコロナになるコロナ治療薬!?

赤いカプセルの新型コロナ治療薬「ラゲブリオ」(モルヌピラビル)が、9月16日から一般流通するそうです。「薬の生産体制が整い、安定供給できる見通しが立った」からということですが、市販直後調査で集まった副作用の情報について、大手メディアはなぜ報じないのでしょうか。

「ラゲブリオ」を一般流通させてよいのか?

以下、毎日新聞の記事から引用します。

コロナ飲み薬、16日から一般流通 米メルク製、軽・中等症対象
毎日新聞 2022/9/8 19:36(最終更新 9/8 22:06)

米製薬大手メルクの日本法人MSDは8日、新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ラゲブリオ」(一般名・モルヌピラビル)について、16日から一般流通を始めると発表した。
ラゲブリオは重症化リスクのある軽症、中等症の患者らが対象の治療薬。2021年12月、軽症者用の飲み薬として初めて特例承認された。これまでに43万人以上に投与された。
 従来は供給量が限られていたことから必要とする医療機関などに国が無償で配布してきた一般流通の開始は、薬の生産体制が整い、安定供給できる見通しが立ったため、という
1カプセル(200ミリグラム)当たりの薬価は約2357円。18歳以上で4カプセルを1日2回、5日間服用するため、1日の薬価は約1万8862円となる。ただし、引き続き公費負担の対象で、患者の自己負担は生じない。同社によると、対象患者は22年度で約15万人、販売額は138億円と予測している。

https://mainichi.jp/articles/20220908/k00/00m/040/305000c

一般流通が始まれば、これまでより処方されやすくなるでしょう。モルヌピラビルの添付文書などは、下記のページで確認できます。

添付文書を確認したら、この薬も有効期間が延長されていました!!!

添付文書(第1版)より


添付文書(第4版)より

24箇月から30箇月になっています。

ラゲブリオの問題点については、4月にも取り上げました。

薬害オンブズパースン会議のサイトで、「ラゲブリオ(モルヌピラビル)の使用一時中止を求める要望書」が公開されています。

https://www.yakugai.gr.jp/topics/file/Molnupiravir_shiyou_ichijichuusi_motomeru_youbousho2.pdf

ここに書かれている資料5として、「市販後直後調査」結果のPDFが書かれています。今これを見ると、4月のではなく、最終報告がでてくるので上書きされたのかもしれません。

以下、調査結果のほんの一部です。

市販直後調査 より

副作用として「COVID-19」というのは、飲んだら逆に重症化したということではないのでしょうか。この調査結果はとても重要だと思いますが、テレビで取り上げているのを見たことがありません。

市販直後調査 より

「死亡」が31人もいます。

市販直後調査 より

*がついている症状は、「使用上の注意から予測できない副作用」と書かれています。予測できない副作用が3584件って、普通に考えて怖いです。

そのほか、様々な症状が書かれているので、ぜひ下記のPDFでご確認ください。
https://www.msdconnect.jp/wp-content/uploads/sites/5/2022/04/lagevrio-list-side-effects.pdf

この薬を処方される際には、同意書にサインする必要があります。

同意書はPMDAのサイトでも公開されています。

以下、同意書の一部です。

同意書より

「市販直後調査」では、流産の事例が1件ありました。妊娠の可能性があったのに服用してしまったのでしょうか? 医師はきちんと説明したのでしょうか?

・本剤に関して得られている情報は限られており、まだ知られていない副作用やリスクがあるかもしれないこと

同意書より

「あるかもしれない」というか、すでに市販直後調査で出てきています。

同意説明文書より
同意説明文書より

同意説明文書に書かれている副作用は、これだけです。けれども、市販直後調査では、「使用上の注意から予測できない副作用」が3584件も報告されています。処方される前にそれについても、ちゃんと説明してくれるのでしょうか?

細かく説明されないケースもあると思います。そのような場面になってからでは、じっくり資料に目を通す余裕はないでしょう。今のうちに、関連資料に目を通しておくことをお勧めします。