コロナワクチンに対して慎重な考えを述べるだけで、「反ワク」「デマ」と言われるようになったのは、いつ頃からでしょうか。2020年9月にはNHKのニュースでも、今では「反ワク」と呼ばれるような意見が普通に取り上げられていたのです。
「接種を急ぎすぎると有害な事象を見逃すことがある」
前回の記事(下記参照)に関することを調べている中で、2020年の貴重な記事を見つけました。
読んでみると、多くの専門家がコロナワクチン接種に対して慎重に考えていたことがわかります。接種が始まる前は、WHOでさえ「接種を急ぎすぎると有害な事象を見逃すことがある」と言っていたのです。
以下、記事から一部引用です。時間のある方は、ぜひ元記事から全文を読んでみてください。
この時点では、緊急使用に対して慎重に考えていたのに、結局、アメリカではコロナワクチンに緊急使用許可が出されました(下記参照)。その後は、まるで正式承認と同じぐらい安全性が確認されたかのように、どんどん接種が勧められるようになったのです。
「少ない人数では得られない有害な事象を見逃すことがある」「専門家の多くは安全性や効果の検証が不十分なまま、性急な使用が行われることにならないか、懸念を示しています」と書かれていますが、接種が始まるころには、このように言う専門家はテレビなどのメディアでは見られなくなりました。
「より厳格に安全性を確かめる必要がある」
日本の対応については、下記のように書かれています。
コロナワクチンは特例承認です。「より厳格に安全性を確かめる必要がある」と言っていたのに、確かめられていないまま接種が始まりました。そして、様々な健康被害が出ているのに、検証しないまま追加接種まで行われています。
「どのような副反応が起きるか予期できない」
副反応に関しては、下記のように書かれています。
「ワクチンが承認されるには、安全性に問題はないかや、感染や重症化を防ぐ効果があるか、実際に人に投与して3段階の臨床試験で確認する必要があります」とありますが、オミクロン株BA.5対応ワクチンは、マウスのデータだけで申請され、特例承認(承認事項の一部変更を特例承認)されました。この時点で、そんなことが通ると思っていた専門家はいたのでしょうか。
「これまで世界のどこでも使用されたことがなく、多くの人に接種するとどのような副反応が起きるか予期できない」「こうしたワクチンを十分な審査を経ずに、そのまま国内で使用すると、生活習慣や遺伝的な背景の違いなどから予期しない影響が出るおそれもあるため、多くの専門家は慎重な対応を求めています」と書かれているのに、慎重な対応をした医師は「反ワク」などのレッテルを貼られてしまいました。
そして現実に、臨床試験では出なかった健康被害が多数出ています。この時点で言われていたような安全性の確認が、十分に行われないまま接種が始まったからではないのでしょうか。
「安全性を確認するだけでも最低1年間は必要」
安全性の確認について、さらに下記のように続いています。
「通常は安全性を確認するだけでも最低1年間は必要だと考えられ、来年(2021年)前半に国民全員に接種するというのは難しいのではないか」と言われていたのに、医療従事者、高齢者などに続き、6月には職域接種が始まりました。国民全員ではありませんが、2021年前半でもかなりの人が接種しています。
接種が始まる前は、メディアでもこのような意見を言うことができたのに、いつからできなくなったのでしょうか。私はテレビでも、専門家がこのような意見を言っているのを見た記憶があります。そして、このような意見を聞いていたから、ワクチンに対しては最初から慎重に考えていました。
この頃までは、このような考え方がスタンダードだったのに、接種が始まってからこのような意見を述べる人たちは、なぜ「反ワク」などと呼ばれるようになってしまったのでしょうか。
自称「運び屋」の元ワクチン担当大臣は、2020年9月でもこの記事にあるような意見を「反ワク」だと言っていたのでしょうか。