厚労省のサイトで公開されている「新型コロナワクチン接種後の副反応疑い報告」の中から、気になる事例を取り上げます。
3回目接種後に自己免疫性脳炎の疑いで2度入院
報告者の意見として、「基礎疾患はなく、健康体であり、ワクチン起因としか考えられない」と書かれている事例です。
資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) より
紹介する報告は、重複している部分などは編集してあります。BNT162b2は、コミナティ筋注(ファイザー製)のことです。時系列で追えるように、順番を入れ替えたりしています。※はこちらで補足しました。
「本報告は規制当局経由で連絡可能な報告者(看護師)から入手した自発報告である」とありますが、報告を読んでいるとお母さんが報告者(看護師)のような気がします。
この事例では、完治はしていませんが、ステロイドによる治療で症状が軽減されています。けれども、コロナワクチン接種後に、自己免疫性脳炎を発症していても、精神科や心療内科を受診している人がいるかもしれません。HPVワクチン接種後に、そのような事例があります。
HPVワクチンと自己免疫性脳炎の因果関係
自己免疫性脳炎はHPVワクチン接種後にも発症している例があり、頭部MRIで異常所見を認めない例も多く、統合失調症などと誤診されることもあるそうです。
「日本内科学会雑誌 106 巻 8 号」より
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/8/106_1542/_pdf
「自己免疫性脳症を見極めるための神経徴候」〔日内会誌 106:1542~1549,2017〕から一部引用
筆者の1人、髙嶋 博氏(鹿児島大医歯学総合研究科神経病学講座教授)は下記の記事でも、HPVワクチン接種後に起きた体の脱力や不随意運動などの運動障害、激しい疲労感、記憶障害や学習障害といった症状が、脳炎の治療に準じて免疫の暴走を抑えるいくつかの治療を試みることで、症状がよくなることが少なくないと語っています。
HPVワクチン接種後の健康被害については、「心の問題だ」「思春期にはよくあること」などと言って接種を勧める医師も多いです。けれども、下記の記事には、アメリカの裁判で、HPVワクチン(ガーダシル)接種後に発症した自己免疫性脳炎が副作用として認められた事例が取り上げられています。
12歳の女児が2回目のHPVワクチン接種から5週間後に発熱、咽頭痛、難治性の発作を発症。補償を求めた裁判では、自己免疫性脳炎(ALE)とその結果として引き起こされた発作が、ガーダシル(HPV)ワクチンと関連があることが認められました。
裁判の資料から、結論を引用します。
In the United States Court of Federal Claims
OFFICE OF SPECIAL MASTERS No. 09-293V
Filed: May 22, 2015
https://ecf.cofc.uscourts.gov/cgi-bin/show_public_doc?2009vv0293-137-0
2人の医師は、ガーダシルと接種後に起きた自己免疫性脳炎などの症状との因果関係を証明するのに十分な証拠を提出したと結論付けています。
このような事例もあるのに、HPVワクチンは2022年4月から再び積極的勧奨が再開しています。
子宮頸がんを防ぐために、できることはワクチン以外にもあります(下記参照)。まず先にそれをやろうとしないのは、なぜなのでしょうか。
自分や家族の身を守るためには、医師や厚労省の言葉をそのまま信じるのではなく、自分で調べるしかないのだと改めて思いました。
コロナワクチンでも、同じことが起きています。もし追加接種やお子さんへの接種を迷っているなら、HPVワクチン被害者の声にも耳を傾けてください。