HPVワクチンに関する2つの動画
熊本大学は、HPVワクチンのキャッチアップ集団接種に関するPR動画を公開しています。一方、くまもと県民テレビは、昨年6月にHPVワクチンを接種して重篤な症状で治療を続ける高校生について報じました。2つの動画を見て、気になったことを取り上げます。
熊本大学が公開している動画
熊本大学のサイトでは、9月11日にHPVワクチンのキャッチアップ集団接種を実施するというお知らせを公開しています。
そして10月10日には、Xで下記の動画についてポストしています。
動画(約6分)では、学生たちが熊本市内の婦人科に話を聞きに行っています。
医師は副反応についても説明していますが、「きちんと最後まで治療するシステムができている」というのは誤解を与える表現だと思います。
接種後の健康被害で苦しむ方たちは、「元の体に戻りたい」のです。けれども、10年経っても戻ることができていないどころか、体調が悪化している方もいます。
「原告の声」から
動画で医師が取り上げた名古屋スタディについては、下記の記事で詳しく書きました。
「対象年齢を過ぎても接種の効果はありますか?」という質問に対して、医師は下記のように答えています。
この意味がよくわかりません。
以下、厚労省のサイトから引用です。
HPVに感染しても「約90%の確率で、2年以内にウイルスは自然に排除される」と書かれています。ワクチンを接種しなくても、多くの場合、ウイルスは自然に排除されるということです。
一方、HPVワクチンには、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果はありません。
ワクチンで予防できるとされている16型や18型などにすでに感染していたら、それをワクチンによって排除することはできないはずです。
それなのに、なぜ「若い人はウイルスを排除する力があるから、若いうちにワクチンを打っておこう」という話になるのでしょうか。「対象年齢を過ぎても接種の効果はありますか?」という質問の答えには、なっていないと思います。
下記の記事では、すでにHPVに感染していた人が「HPVワクチンの投与により二次性膜性腎症を引き起こした可能性がある」という事例を取り上げました。このような事例もあるので、キャッチアップ接種はよりリスクが高まるように思います。
2022年6月に接種した高校生
9月24日に熊本県天草市で行われた講演会で、天草市の高校生が自らの経験を話したことを「くまもと県民テレビ」が報じました。相原咲紀さんは、2022年6月にHPVワクチンを接種したあとに、重篤な症状が出たと語っています。
接種した産婦人科では、きちんと診察してもらえなかったのです。そして現在も、症状に苦しみ、鹿児島の病院で治療を続けています。このような状況でも、「きちんと最後まで治療するシステムができている」と言えるのでしょうか。
くまもと県民テレビの動画は、約2分です。
HPVワクチンに関する記事は、下記のマガジンにまとめてあります。接種を検討している方に、ぜひ読んでいただきたいです。