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HPVワクチンに関する2つの動画

熊本大学は、HPVワクチンのキャッチアップ集団接種に関するPR動画を公開しています。一方、くまもと県民テレビは、昨年6月にHPVワクチンを接種して重篤な症状で治療を続ける高校生について報じました。2つの動画を見て、気になったことを取り上げます。

熊本大学が公開している動画

熊本大学のサイトでは、9月11日にHPVワクチンのキャッチアップ集団接種を実施するというお知らせを公開しています。

そして10月10日には、Xで下記の動画についてポストしています。

動画(約6分)では、学生たちが熊本市内の婦人科に話を聞きに行っています。


https://youtu.be/f9_T7dMK4Q8?si=ROOSkFK9W3CcQ3L-

医師は副反応についても説明していますが、「きちんと最後まで治療するシステムができている」というのは誤解を与える表現だと思います。

接種後の健康被害で苦しむ方たちは、「元の体に戻りたい」のです。けれども、10年経っても戻ることができていないどころか、体調が悪化している方もいます。

HPV ワクチン薬害訴訟全国弁護団資料より

「原告の声」から

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000989620.pdf


動画で医師が取り上げた名古屋スタディについては、下記の記事で詳しく書きました。


「対象年齢を過ぎても接種の効果はありますか?」という質問に対して、医師は下記のように答えています。

https://youtu.be/f9_T7dMK4Q8?si=j9TuoGIrtbgtZOf9


https://youtu.be/f9_T7dMK4Q8?si=j9TuoGIrtbgtZOf9

この意味がよくわかりません。

以下、厚労省のサイトから引用です。

問1-9. ヒトパピローマウイルスに感染すると必ずがんになるのですか?
 ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しても、約90%の確率で、2年以内にウイルスは自然に排除されるとされています。しかし、ウイルスが自然に排除されず、数年から数十年にわたって持続的に感染した場合には、がんになることがあると報告されています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_qa.html

HPVに感染しても「約90%の確率で、2年以内にウイルスは自然に排除される」と書かれています。ワクチンを接種しなくても、多くの場合、ウイルスは自然に排除されるということです。

一方、HPVワクチンには、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果はありません。

ワクチンで予防できるとされている16型や18型などにすでに感染していたら、それをワクチンによって排除することはできないはずです。

それなのに、なぜ「若い人はウイルスを排除する力があるから、若いうちにワクチンを打っておこう」という話になるのでしょうか。「対象年齢を過ぎても接種の効果はありますか?」という質問の答えには、なっていないと思います。

下記の記事では、すでにHPVに感染していた人が「HPVワクチンの投与により二次性膜性腎症を引き起こした可能性がある」という事例を取り上げました。このような事例もあるので、キャッチアップ接種はよりリスクが高まるように思います。


2022年6月に接種した高校生

9月24日に熊本県天草市で行われた講演会で、天草市の高校生が自らの経験を話したことを「くまもと県民テレビ」が報じました。相原咲紀さんは、2022年6月にHPVワクチンを接種したあとに、重篤な症状が出たと語っています。


子宮頸がんワクチンを接種した後に重篤な症状 治療続ける高校生が自らの体験を講演 熊本 2023.10.05 19:20  KKTてれビタニュース

子宮頸がんワクチンを接種後に重篤な症状が出て、治療を続ける高校生が、自らの体験を講演しました。

9月24日に天草市で行われた講演会。自らの経験を話していたのは、天草市の高校生、相原咲紀さん(17)。子宮頸がんワクチンを接種したあとに、重篤な症状が出たといいます。子宮頸がんワクチンは子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐとされています。

国は、ワクチン接種後に体の痛みなど多様な症状の報告が相次いだため、積極的に接種を勧めることを控えていましたが、去年4月から、接種の有効性が副反応のリスクを上回るとして、再び接種の呼びかけを始めました。相原さんはこの国の方針転換を受けて、去年6月に接種したといいます。

■相原咲紀さん
「接種から24時間後、これまで経験したことのないくらいのハンマーで殴られたような激しい頭痛が私を襲いました。接種した産婦人科医院に行きました。すると新型コロナではないかと疑われ、帰されました

自己免疫性脳症による視覚異常や、関節の痛みなどに悩まされている相原さん。現在、治療のため鹿児島の病院に通い、学校も休んでいます。

厚労省の報告では、子宮頸がんワクチンの接種後に重篤な症状が出たのは1万人あたり「5人から7人」とされています。

■ 相原咲紀さん
ちゃんと私たち被害者を研究して、有効な治療法を見つけることが大事だと思います」

講演で相原さんは「接種後に症状が出た場合、速やかに適切な治療が全国一律で受けられるよう体制を整えてほしい」と訴えました。

https://www.kkt.jp/nnn/sp/news1008w8tbc5b7ihtl9l5.html

接種した産婦人科では、きちんと診察してもらえなかったのです。そして現在も、症状に苦しみ、鹿児島の病院で治療を続けています。このような状況でも、「きちんと最後まで治療するシステムができている」と言えるのでしょうか。

くまもと県民テレビの動画は、約2分です。


https://youtu.be/8a7o3j48NSs?si=sEixVXAuvx2b0tA8

HPVワクチンに関する記事は、下記のマガジンにまとめてあります。接種を検討している方に、ぜひ読んでいただきたいです。