文化時報社

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新聞社です。宗教専門紙『文化時報』を週2回発行しています。社会と宗教をつなぐことを目指します。 ▶『福祉仏教 for believe』https://fukushibukkyo.com/▶文化時報100周年:https://note.com/100th_bunkajiho/

マガジン

  • 文化時報セレクション

    宗教専門紙「文化時報」に掲載された記事の中から、反響のあったものを厳選してお届けするマガジンです。記事は全て有料です。

  • 令和6年能登半島地震

    宗教専門紙「文化時報」に掲載する令和6年能登半島地震の関連記事を、無料で公開いたします。 新聞掲載より早かったり、遅れたりといったタイムラグがあります。またウェブで読みやすくするよう、体裁を整える場合があります。ご了承ください。

  • 福祉仏教の現場から

    「文化時報 福祉仏教入門講座」の講師陣が、福祉仏教の現場で感じたこと、考えたことをつづる人気コラムです。宗教専門紙「文化時報」の紙面に掲載されたものを転載します。

  • あそかビハーラ病院 西本願寺撤退問題

    「お坊さんのいる病院」として知られる独立型緩和ケア病棟「あそかビハーラ病院」(京都府城陽市)の運営から、浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺)が撤退することを決めました。この問題を巡り、宗教専門紙「文化時報」に掲載された記事をまとめ、終末期医療に宗教者がどう関わっていけばいいのかを考えます。(写真は『お坊さんのいる病院―あそかビハーラ病院の緩和ケア』自照社出版)

  • コロナを越えて

    宗教専門紙では異色の経済面で連載中のインタビュー記事「コロナを越えて」を、マガジンにまとめました。

最近の記事

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宗教離れを超える僧侶へ 福祉仏教入門講座6月開講

 文化時報社は6月から、社会活動に取り組む僧侶のための「文化時報 福祉仏教入門講座」の第6期を、オンラインで開講します。「葬式仏教から福祉仏教へ」をキャッチフレーズに、宗教者と医療・福祉の専門職ら計約140人が受講した人気の講座です。  宗教離れが叫ばれる昨今、「寺院消滅」は現実のものとなりつつあります。看取(みと)りから弔いまで、人生をトータルに支えることで、檀家・門徒・信者や地域住民から真に必要とされる僧侶・お寺となり、難局を乗り切る方法を共に考えます。  講座は全7

    • 元IT企業役員が一念発起「メタバース寺院つくる」

      ※文化時報2024年4月26日号の掲載記事です。  証券会社やIT企業を経て50代で仏門に入り、茨城県神栖市の宝瑞院(杉浦英雄住職)で副住職を務める沼田榮昭さん(59)は、主にひきこもりの人たちがインターネット上の仮想空間で参拝し仏教を学べる「メタバース寺院」の設立を目指す。仕事や生活、恋愛などに悩む全ての人々に役立つのが仏教の教えであり、世界に大きな影響を与えると考えている。(山根陽一)  宝瑞院は浄土宗大本山増上寺(東京都港区)の塔頭(たっちゅう)寺院だったが、現在は

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      • 【能登半島地震】總持寺祖院、仏事復活へ調整 5月12日に花まつり

        ※文化時報2024年4月26日号の掲載記事です。  元日の能登半島地震で甚大な被害を受けた曹洞宗大本山總持寺祖院(石川県輪島市)は、5月12日にも仏事復活と位置付ける花まつりを開く方向で調整している。すでに宗侶らを対象にしたボランティアセンターを設置しており、復旧作業が急ピッチで進む。祖院の根幹をなす専門僧堂として、雲衲(うんのう)が参じる坐禅堂修復のクラウドファンディング(CF)を行うなど、復興を目指す取り組みも始まっている。(高田京介)  總持寺祖院の花まつりは毎年、

        • 【能登半島地震】宗派超え支援金 臨済宗妙心寺派から曹洞宗大本山總持寺へ

          ※文化時報2024年4月30日号の掲載記事を一部編集しました。  日頃から曹洞宗と学術・布教交流を行う臨済宗妙心寺派の野口善敬宗務総長は21日、花園会本部で集めた能登半島地震の募金から、500万円を「能登祖院復興支援金」として曹洞宗大本山總持寺(石附周行貫首、横浜市鶴見区)に渡した。  總持寺の開山・瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師700回大遠忌の本法要に合わせて目録を持参した。野口宗務総長は「被災地に妙心寺派の寺院はなく、親交の深い曹洞宗の寺院復興に役立ててほしい。厳

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          【能登半島地震】復興祈願のいけばなも 嵯峨天皇奉献華道祭

          ※文化時報2024年4月26日号の掲載記事です。  真言宗大覚寺派大本山大覚寺(山川龍舟門跡、京都市右京区)で12~14日、「嵯峨天皇奉献華道祭」が開かれた。「シン・日本をいける」をテーマに、いけばな嵯峨御流華道総司所が主催。2026年の大覚寺寺号勅許(開創)1150年に向けて機運を高めた。  14日には嵯峨天皇奉献華法会と、華供養写経奉納が行われた。大導師の山川門跡を中心に、境内で華やかなお練りが繰り広げられ、伊勢俊雄執行長はじめ本山役職員、辻井ミカ華務長や華道師範らが

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          空海ゆかりの大日如来像 公開禁止を地裁決定

          ※文化時報2024年4月26日号の掲載記事です。画像は讃岐国分寺提供。  弘法大師空海ゆかりの「幻の大日如来像」=用語解説=の再現プロジェクトを巡り、発願した真言宗御室派別格本山讃岐国分寺(大塚純司住職、高松市)と制作した彫刻家がトラブルになっている問題で、彫刻家が大日如来像の公開禁止を求める仮処分を高松地裁に申し立て、認められていたことが分かった。寺側は異議を申し立てており、「一刻も早く公開できるよう最善の努力をする」としている。

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          空海ゆかりの大日如来像 公開禁止を地裁決定

          【台湾東部沖地震】台湾からも仏弟子に 高野山無量光院

          ※文化時報2024年4月23日号の掲載記事です。  高野山真言宗総本山金剛峯寺の塔頭(たっちゅう)で準別格本山の無量光院(土生川正道住職、和歌山県高野町)は8日、恒例の得度式を行った。日本人13人をはじめ8カ国・地域の45人が仏弟子となり、同伴者を含め多様なルーツを持つ人々が厳かな儀式を見守った。  45人の出身国・地域は日本、台湾、中国、マレーシア、米国、ニュージーランドなど。別座で剃髪(ていはつ)を終えて入堂すると、金剛峯寺前官でもある正道住職臨席の下、戒阿闍梨(あじ

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          中東和平は亀岡から ハマス襲撃半年で講演会

          ※文化時報2024年4月19日号の掲載記事です。  イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が続くパレスチナ問題について知ろうと、宗派や教団を超えた宗教者らでつくる「かめおか宗教懇話会」(京都府亀岡市)とNPO法人大本イスラエル・パレスチナ平和研究所は7日、大本本部みろく会館(同市)で「中東和平を考える講演会」を開いた。昨年10月の戦闘開始から半年となった当日とあって市民の関心は高く、約80人が参加。日本にできることは何かを考えた。 紛争遺族ら日本で交流  亀岡市では昨年4

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          【支援の視点―能登と東北】➄宗教者「つなぐ」存在に

          ※文化時報2024年4月19日号の掲載記事です。  「将来なんて考えている場合ではない」「まだ早いでしょう」  能登半島地震から1カ月余りたった2月22日、須須(すず)神社(石川県珠洲市)の猿女(さるめ)貞信宮司は、周辺4地区の区長からそうした言葉を投げ掛けられた。復興について共に考えようと、区長らに集まってもらった際の出来事だ。  協議を始めようとしたのは、珠洲市出身の大学生2人が2月18日、須須神社で復興を考えるイベントを開いたのがきっかけだった。女川町の再生に携わ

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          【支援の視点―能登と東北】④住民が決める復興計画

          ※文化時報2024年4月19日号の掲載記事です。画像は女川町役場提供。  東日本大震災で津波被害を受けた宮城県女川町は、防潮堤を設けることなく、海辺の町としての姿を再生させた。住民主導で復興計画をまとめ、「復興のトップランナー」と称された取り組みは、昨年ようやく完了した。一方、能登半島地震で被害の大きかった石川県珠洲市でも、須須(すず)神社の猿女(さるめ)貞信宮司が、住民と共に復興を考えようとしている。信仰心のあついといわれる奥能登で、宗教者はどのように行動すべきだろうか。

          【支援の視点―能登と東北】④住民が決める復興計画

          【支援の視点―能登と東北】③生活再建に潜む苦痛

          ※文化時報2024年4月16日号の掲載記事です。  東日本大震災の被災地では、発生から1カ月ほどで仮設住宅への入居が始まった。支援に当たった宗教者たちは、がれきの撤去などに取り組む傍ら、お茶会などのサロン活動を始めた。一方、能登半島地震は発生3カ月が経過し、上水道が復旧した地域では避難所が閉鎖。ライフラインが整わない奥能登地域でも仮設住宅の建設が進んでおり、入居を済ませた住民もいる。この先、生活再建へと向かう人々にはどのような苦痛が潜み、宗教者はいかに応じるべきなのか。

          【支援の視点―能登と東北】③生活再建に潜む苦痛

          【支援の視点―能登と東北】②身勝手な支援 被災地困惑

          ※文化時報2024年4月12日号の掲載記事です。  東日本大震災では地震発生から1週間ほどで多くの宗教者が食料や日用品などの支援物資を現地に運び込み、がれきの撤去や泥出しを手伝った。一方で、被災地では身勝手な支援に困惑したケースもあったという。主要幹線道路が寸断され、ボランティアの現地入りが困難な状況が続いた能登半島地震でも、今後は注意が必要だ。 住民押しのけ酒盛り  「現地調達できる物は不要との声も聞くが、問題点はあったか」  東日本大震災の被災地支援に当たる超宗派

          【支援の視点―能登と東北】②身勝手な支援 被災地困惑

          【支援の視点―能登と東北】①共に乗り越え 信頼深める

          ※文化時報2024年4月12日号の掲載記事です。  能登半島地震の発生から3カ月が経過し、一部地域で復興の芽生えが見られる一方、石川県珠洲市や輪島市ではいまだ避難所生活を余儀なくされる人々がいる。これまでさまざまな宗教者が支援活動に取り組んできたが、現在の支援は未来に何をもたらすのだろうか。被災から13年が経過した東日本大震災での宗教者による支援活動を振り返りながら、能登半島地震の被災地を見つめたい。 「手を合わせる場」守る  ずぶぬれになった人々が、高台にあるお寺に逃

          【支援の視点―能登と東北】①共に乗り越え 信頼深める

          【能登半島地震】蓮如上人像を撤去 建造92年、地震で倒壊

          ※文化時報2024年4月16日号の掲載記事です。写真は真宗大谷派金沢別院提供。  真宗大谷派金沢別院(髙桒敬和輪番、金沢市)は、飛び地境内の東山蓮如堂で、能登半島地震で倒壊した蓮如上人像を撤去する法要を営んだ。92年前に建造されたが、地震で胴体が二つに割れ、危険だったことから撤去に踏み切った。新たに像を作る予定はないという。  金沢別院の蓮如堂は、市街地に近い東山蓮如堂と市西部・大乗寺山の西山蓮如堂の2カ所。東山蓮如堂の行事は、毎年4月25日の蓮如上人の御忌法要と10月2

          【能登半島地震】蓮如上人像を撤去 建造92年、地震で倒壊

          【能登半島地震】「總持寺祖院、復興の象徴に」石附貫首、門前町見舞う

          ※文化時報2024年4月16日号の掲載記事です。  曹洞宗大本山總持寺(横浜市鶴見区)の石附周行貫首は3月22日、能登半島地震で甚大な被害を受けた總持寺祖院が所在する石川県輪島市門前町を訪れた。石附貫首は地元住民らに「復興の象徴になるよう修復したい」と述べ、再建への意欲を伝えた。祖院の将来に対する不安を打ち消す意味を持つ訪問となった。  関係者によると、石附貫首は地震発生直後から現地入りを希望。2月ごろに祖院へ意向を伝えていたが、大本山總持寺では4月1~21日の太祖・瑩山

          【能登半島地震】「總持寺祖院、復興の象徴に」石附貫首、門前町見舞う

          【能登半島地震】〈社説〉復興とは何かを問え

          ※文化時報2024年4月12日号の掲載記事です。  能登半島地震の発生から3カ月というタイミングで、被災した石川県が「創造的復興プラン(仮称)」の骨子案を公表した。馳浩知事が音頭を取り、約2カ月という短期間でまとめ上げたとはいえ、各部署が所管事項の範疇(はんちゅう)でメニューを積み上げた典型的な行政の復興計画である。これを金科玉条とするのでなく、復興とは何かという根源的な問いを立てるところから始めなければならない。  骨子案は「創造的復興」について、単なる復旧にとどめず、

          【能登半島地震】〈社説〉復興とは何かを問え