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1150年の光…法脈を継ぐ 壁瀬宥雅・醍醐寺座主に聞く

※文化時報2024年6月28日号の掲載記事です。

 青葉の色が増す5月30日、真言宗醍醐派総本山醍醐寺(京都市伏見区)で晋山奉告法要を終えた壁瀬宥雅第104世座主。塔頭理性院で生まれ、醍醐の法流を一身に感じながら育たれた壁瀬座主は「開かれた寺院への流れを引き継いでいきたい」と話す。今年11月に控える開創1150年慶讃大法要や今後の醍醐寺の在り方を尋ねた。(松井里歩)

伝統のためでなく

――奉告法要を無事に終えられた率直なご感想をお願いします。

 「各山の管長猊下や関連寺院の皆さんに来ていただいたことに感謝するとともに、滞りなく終えられほっとしています」

法要を終えて還列する壁瀬座主

――法要で奏上された表白文には、開創1150年の正当年での就任に重責を感じておられる部分もありました。

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