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曹洞宗僧侶目指す子弟、7割強が「将来不安」

※文化時報2024年6月28日号の掲載記事です。

 曹洞宗宗務庁人事部運営企画室が10~20代の宗門子弟や出家者に意識調査を行ったところ、僧侶として活動することを希望する人の77%が将来に不安を持っていると回答したことが分かった。宗内からは調査を実施したこと自体を評価する見方がある一方、若手僧侶の教育の仕組みを抜本的に見直すよう求める声が上がった。(山根陽一)

 運営企画室は2023年に「若手僧侶に関する動向調査」を行い、得度する人や若手僧侶の減少が国の人口減少速度を上回っていると報告。そうした深刻な事態を踏まえ、24年4〜5月に僧侶を目指す修行未経験の大学生らに、どんな考えを持っているかを聞いた。

 回答者234人のうち、「将来、僧侶として活動したいか」との問いに「はい」と答えたのは102人(43.6%)。「いいえ」は46人(19.7%)、「わからない」は86人(36.8%)だった。

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