【能登半島地震半年】即興の神楽 香風舎がチャリティー公演
※文化時報2024年7月12日号の掲載記事です。
雅楽や神楽を通じて日本古来の伝統文化を伝える香風舎(宇佐見仁代表、埼玉県北本市)は6月30日、氷川の杜文化会館(さいたま市大宮区)で能登半島地震チャリティー公演「祓風祈風―はらいかぜ、いのりかぜ」を行った。
半年間の罪やけがれをはらう「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」に合わせた公演。歌舞、剣舞、和琴、横笛を用いた全編即興の舞台で、宇佐美代表と妻の中村香奈子氏が約1時間、舞い、奏で続けた。
観客からは「この世のけがれや魔がはらわれた感じがする」「聖と俗が地続きの舞台に感銘を受けた」などの感想が聞かれた。神職の資格を持つ宇佐見代表は「日本独自の音楽と精神性は、人々の心を豊かにすると同時に、社会の理不尽さを訴える表現の一つ。世界へ発信できる文化だ」と話した。
収益は、建築家や技術者が集う「新建築家技術者集団」の能登半島地震復興支援会議に寄付された。
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