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なんだかんだ言って観てしまう綾瀬はるか×大泉洋の最強タッグ/ドラマ『元彼の遺言状』

始まる前、ものすごく楽しみにしていた。
このお二人はドラマ初共演なので、期待が高まっちゃって。

第2話まで観たら、「これって、もう犯人わかって捕まっちゃったけどいいの? ミステリー的な要素がなくなるけど、どうなるの?」と不安に駆られまくり、焦った。

第3話からは、二人がバディとなって事件を解決していく形となった。

なんだ、そういう物語だったのか。2話までは、そのための伏線だったのか。それなら最初からバディものでも良かったのに。

と、ひねくれ者の私は思っていた。

さて、二人を取り巻く人たちはというと、まず警察。主人公たちをウザがる警視庁捜査一課(内藤剛志さんも金田明夫さんもいないが)の刑事役が板についている勝村さん! 綾瀬はるかさん演じる敏腕弁護士・剣持麗子の元彼のいとこ・紗英には、ダー子が鍛えたコックリちゃん! 元上司の津々井を演じるのは、鎌倉殿では哀しい最期だった、じ様! 第3話で事件の当事者として登場し、そのまま関わることになるホスト・黒丑益也は望月歩くん。そして回想シーンでたびたび登場するのが、剣持の元彼・森川栄治(生田斗真さん)だ。

大泉洋さんが演じているのは、栄治の知り合いでミステリー作家志望の篠田敬太郎。実は謎の多い男で、誰もその過去を知らない。ただ、栄治が遺した暗号メッセージを読み解いた剣持は、篠田には何か裏があると勘づいていた。そしてとうとう先日の第7話ラストでは、彼の過去が明らかに。

「おいおい、3話からただのバディものになったぞ」と多少期待値が下がっていたら、篠田を通して伏線回収がまだまだずっと続いていたのだった。

4話あたりまでは「視聴続けようかどうしようか」と思っていたが、あれ? なんか段々おもしろくなってきてない?

日曜日の夜8時台では「#全部大泉のせい」と盛り上がるほど、冷たいというか小心者というか、人を信用しない源頼朝を見事に演じ(頼朝どんな死に方になるのか、今から怖い……)、月曜日の夜9時台では謎多き静かな男をサラリと演じている洋ちゃん。

今さらだけど素晴らしくない? もう「あのモジャモジャ」とか言えなくなってきた。勝ち気な大人かわいい剣持役の綾瀬はるかさんとのタッグは最強だ。

ただ、画面の前では「ジワジワおもしろくなってきている」と思っている私のような人間とそうでない人と、はっきり分かれていると思う。このドラマの楽しみは謎解きではなく、息の合った二人の演技と周囲の役柄の絡み。

来週の第8話、篠田にスポットが当てられながらまた別の事件が発生する模様。どうなるのか、篠田。そろそろラストスパートに入りそう。

そんなわけで、私個人は視聴し続けるつもりだ。

余談になるけど、剣持麗子の事務所「暮らしの法律事務所」に私も雇ってもらいたい(笑)。国登録有形文化財のような建て構えで、1階は古本屋、2階の法律事務所は寝泊まりだって料理だってできるようになっているんだもの。調べたら、ロケ地はどうやら浅草にある1934年築の建物らしい。ほほう。

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