サキュバスと聖職者-10
獣魔を無事倒して司祭様と別れてからほどなく、東の空が白んできて夜が明けた。
翼が消失する前に、私はハジノ村近くの街道の端になんとか降りたって人の姿へと再び転身した。
ここからハジノ村まで、ゆっくり歩いたらどのくらいだろうか。空を飛ぶと思った以上に速く進んでしまうから徒歩による距離感の把握が難しかった。
村の人たちの朝は早そうだし、朝一番でもそんなに迷惑にはならないかな?でも不審に思われるかもしれない?そんなことをつらつらと考えながらも私の足は村の方へと進んでいった。
太陽の