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食べもの屋さんとソーシャル、スマフォの蜜月な関係とは?(1)

スマートフォンはスマホではなくスマフォと書く派です。古い犬と呼んでください。

サンフランシスコ(US全部のサービスじゃないものも混じってると思われる)の食べもの屋さんとソーシャルメディア、スマフォの関係ですが、ここ1、2年さらなる変化かなーって思ってます。スマフォのappでオーダーできるお店が多数、ソーシャルメディア経由のカスタマーサービスの迅速さ、飲食店の上手なソーシャルメディア活用など。

Hootsuite の調査によると、USの人は平均で1日に2時間ちょっとはソーシャルメディアを使ってるそうなのでだんだん無視できなくなってきてますよね。で、最近のいくつかの例をご紹介。

1.  スマフォのappでオーダー

ライトミールを提供してて、さらにチェーンのお店だと、だいたいそれぞれのお店のappがあって、そこでオーダー、会計もすませて(Apple Pay とかクレジットカード、デビットカード)、お店には指定された時間に取りにいくだけとなります。私がよく使うのはサンフランシスコのサードウェーブコーヒーで有名なPhilz Coffee(フィルズ)のapp(日本に住んでる方はお店がないので多分ダウンロードできません、ごめんね)。めっちゃ使いやすいし、すごく細かく注文できます。ここは元々細かい注文を受けられることがウリなので、appでもそれが反映されてます。

上記の画面、左からappで指定していく順番なんですが、まずロゴが出て、次の画面。私の前のオーダーを覚えてて、「またTesora頼む?」って質問してきます。同じものを頼むなら "I'LL TAKE IT!" ですぐにオーダー。そうじゃない場合は、コーヒーの縁にちっちゃくあるEditボタンでEdit画面に行きます。

上記左のEdit画面にいくと私のいつものオーダーが出てきます(ちなみにこのオーダーはPhilz社長のオススメレシピ、おいしいよ)。それぞれの詳細がクリックできるようになってるので、変更したいところをクリックします。真ん中がミルクの好み、右が甘みの好みですね。選び終わると左の画面に戻って、ピピッとこれもすでに登録してある方法で決済、何分後に取りに行くかを決めればオーダー完了です。このappは本当にUIがよく出来ていて、複雑なところがゼロなのよね。

このPhilz Coffeeというお店はサンフランシスコではとても人気があり(FBのマーク・ザッカーバーグの結婚式に社長がコーヒー淹れに行ったとか、ベイエリアの宝とか、色々言われてます)、お客さんの好みに合わせていっこいっこ手で淹れるので(お店にエスプレッソマシーンがないのが自慢)、お店にチョクで行くと時間によってはすごい待つので、appは重宝しています。

2. ソーシャルメディア経由のカスタマーサービスが迅速

USにはYelpっていうアメリカ版の食べログみたいなサービスがあります。どの店も信用ならないので、みんなこのサービスを使いまくっており、飲食店に入る前にYelpでチェックするのは今や当たり前の儀式です。で、Yelpには "Yelp Elite(エリート)" という称号があって、私は2017と2018のエリートになっています。認定ユーザーみたいなものだと思ってください。ある程度公平な視点のレビューを書きつづけていると、Yelpから突然、ジャジャーン!きみはエリートになったよーって知らせてきます。エリートになるといろいろ特典があります。

まあそれは今回はおいといて、下記はサンフランシスコの "The Bird"っていうおいしいフライドチキンバーガー屋さんで、一年前にレビューを書いてて、ほとんどポジティブなんだけど、「昼時すごい混んでる」というのと、「スパイシーチキンバーガーは超おいしいけど、ふつうのはまあまあ」って書いたら、オーナーからふつうのチキンバーガー改良したからおいしくなったよ、昼時のオペレーションもよくなったからまた来てよーとコメントが(もう行った、そして改善されてたw)。

 一方、下記はこないだニューヨーク行ったときにグランドセントラルステーションに入ってるShake Shackに行ったときにレビュー書いてて、中に一個だけネガティブなこと(スタッフがダメ)が入ってたんだけど、Shake Shack オフィシャルからメッセージで「バーガーおごるからまた来てよープリペイドカード的なやつ送るからメルアド教えて」って来て、なんかソーシャルメディア時代のマーケだなあって改めて思いました。

ちなみにここの Shake Shack はグランドセントラルステーションの中なので、オペレーションが早くて Grab and Go な感じのときにはオススメです。

ここで書いてる2例は最近ではそんなにめずらしくありません。USだとYelpの強敵は Google Local Guide で、そっちもよくお店からコメントが入っています。Google Local Guide は当然のごとくGoogle Mapsと連携してるので強いんですが、ローンチしたのが遅くてYelpがすでに浸透してたので、苦戦を強いられていて、最近やっと好調になってきた感じ。ふたつのサービスはけっこう違いもあります。

しかしお店側も頑張ってるなー。レビューを書き直してもらうために、みなさんグラスルーツの努力してるなと感じます。あと私がUSのお店側の対応で好きなのが粘着質ではないこと、パーフェクトでない自分たちへの肯定感、でも改善したら認めて欲しい感なんですよね。ダメなとこを書かれる → あーそうね → 改善するわ → 改善 → 改善したよと報告、みたいな流れがなんかシンプルでいいなって感じます。日本だと色々ねじれちゃって、そこがうまくいってない気がします。最近はYelpをソーシャルメディアにカウントするとこもあるぐらいにその中でのコミュニケーションは活発で、何よりもお店を選ぶためにはなくてはならない良いサービスなので、日本でも頑張って欲しいなと思います。

3. 飲食店の上手なソーシャルメディア活用

 昨日、10月16日はラーメンの一風堂さんの33周年でした。なので、サンフランシスコのダウンタウンにある一風堂さんでは、その日に限って、彼らのオリジナルの the Ramen Zero 1985 を$3.30で提供というのを企画されていました。私はそれを当日に SF GATE っていう地元のことを紹介するメディアで見つけました。下記がその記事です。

で、この記事をサンフランにいる友人たちに知らせようと、記事を画面キャプチャしてインスタのストーリーにアップしました。

で、このときに #IPPUDOSF のタグを付けていたため、一風堂さんが気が付いたみたいで、このストーリーの画面が一風堂さんのインスタのストーリーで利用されてました。

一風堂さんは、私の他にも同じように一風堂の33周年についてストーリーを使ったり、写真をインスタにアップしている人のをいくつかスナップショットにして彼らのストーリーに使ってました。

ソーシャルメディアマーケティングの世界では、コンテンツはARTを満たすことが大事と言われています。A (Authentic)、 R (Relevant)、T (Timely) ですね。当たり前のことなんだけど、意識してないといっこくらい抜けますw 今回の一風堂さんのストーリーはこの全てを満たしてるんですよね。素晴らしいなと思います。

で、私は友人と遅いランチタイムに一風堂さんをのぞきに行って、$3.30 でおいしいラーメンをいただきました。

博多風大好き❤️

上記が一風堂アカウントが私のインスタにくれたコメント(お店がコメントしてくることはよくあります)なんだけど、写真をアップしてから30分くらいのコメントで、こんな忙しい日にすみません的な気持ちと、あーちゃんとソーシャルメディア対応されてるんだなーというのの両方を感じました。

私のストーリーの画面写真をみてもわかるように、通常インスタユーザーはストーリーだと一日で消えるので画質とか気にしてなくて、今起こってることとかみんなにアテンションしてもらいたいことをアップします。なのでそれを使った一風堂さんのストーリーもいいクオリティではなかったわけですが、やはりコンテンツに関してタイムリーであることは本当に大切だと改めて思いました。

あとどうでもいい話ですが、1個目で紹介したPriority Pick Up というシステムはある意味性善説の元に成り立っています(そこで身元の確認とかしないから)。昨日の朝、いつも朝ごはんを食べてるコーヒーショップでその点をつかれ、頼んでおいた私のターキーサンド(下記)がかっぱらわれました(笑)

お昼だとこの写真の棚にたくさん入ってるからみつかりにくいんでしょうが、朝でまさにこの一個だけある状態だったので、私が「あー!」って言って、お店のおにいちゃんがお魚くわえたどら猫を追っかけるサザエさんみたいになりました。

他にもご飯屋さんとソーシャルメディアでへーって思うことはあるんですが、それはまたいつか。

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