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031. やる気(モチベーション)について(Vol.1)

  やる気(モチベーション)が出ないと悩む人は多いと思う。

その解決法を6つ紹介する。

・1つ目は、やることをやってからなぜやる気が出ないのかを考えること。これは、本当に元も子もない考えかもしれない。やる気がないことを言い訳にしないということ。作業興奮を起こすこと。

・次に、ゴール設定を見直すこと。これは、創造的回避(クリエイティブアボイダンス)と関係する。やる気が出ないのは、やりたくないからで、やりたくないことをしないための言い訳に「やる気」が使われている。ゴール設定が正しく設定されていればホメオスタシスのように自然に無意識が働くようになる。これがコーチングのからくりである。また、脳は確実性と不確実性のバランスを欲するので、「偶有性(contingency)」をうまく感じるためには、ゴール設定が有効である。

・3つ目は、コンプレックスを言葉にしてみること。「フォーカシング」という心理療法である。

・4つ目は、ブドウ糖を摂取すること。ブドウ糖は、血液で脳に運ばれる。血糖値が低くなると、脳に運ばれるブドウ糖も少なくなり、やる気が起きなくなる。空腹時は、血糖値が下がっているので、やる気も出ない。

・5つ目は、記録し続けるということ。記録による「見える化」によって「やる気」が継続しやすくなる。「メタ認知」を働かせることができる。

・最後に、強制や命令に対しては「ゲーミフィケーション」によって他人の課題を自分の課題に捉え直し、ゲーム化して楽しむという方法。

  脳科学の理論では、「やる気」という言葉はふたつの意味で捉えられている。

  ひとつは、やらないことの言い訳に使われているということ。
  そしてもうひとつは、勝手な自分の思い込み。

  パフォーマンスを上げるために"やる気"はいっさい必要ないというのが、脳科学者である茂木健一郎さんの仮説である。(『いつもパフォーマンスが高い人の脳を自在に操る習慣』, p.15)

「やる気」が作られるのは、脳の前頭葉にある側坐核と呼ばれる部分。この側坐核は何かをやり始めたときに刺激され、"作業興奮" と呼ばれるやる気を生み出す。 

脳には "自己報酬神経群" という、その名の通り「自分への報酬」をモチベーションに動く部位がある。報酬を意識したときに脳内に分泌されるドーパミンは、やる気だけでなく思考力や決断力もアップさせてくれるので、報酬を用意するのは非常に有効な方法だ。

  普段から頭を使って何かを考えることが多いビジネスパーソンの場合は特に、言語知能などの「思考系」の脳領域ばかりを使う傾向にある。すると "前頭連合野" と呼ばれる「やる気を生み出す」脳の器官が弱体化してしまうらしい。これを防ぐには「思考系」と対にある「感情系」の脳領域を積極的に使うことが必要。要は気分転換である。 (http://studyhacker.net/columns/study-motivation-up)

※脳がやる気をなくす原因は主に5つ
①コンプレックス(慢性的なストレス, 現実と理想のギャップ、葛藤etc)
②単調さ
③強制・命令
④運動不足
⑤燃え尽き症候群

やる気は贅沢品なのかもしれない。やる気を言い訳にしないたんたんとやる習慣(グリット)が最強の習慣なのでしょう。

「疲れた、仕事したくない、やる気が出ない」からの脱却法

圧倒的にやる気を引き出す方法【精神科医・樺沢紫苑】

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