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夏の記憶

梅雨の合間、晴日。
朝から気温がぐんぐん上がり、肌に感じる暑さと
額にくっついている小粒な汗が夏を思わせる。

ちいさな頃から夏という季節に
どうも苦手意識を持っていた。
虫(特に蝉が大の苦手)が活発だから
汗っかきだから
すぐにバテてしまうから
食欲がなくなるから…エトセトラ
と、まぁ理由は色々ある。

そんな私ですが、年を重ねてみたら
なんだか考えも変わってきたようです。
なんというか、夏っていう季節は四季の中で
最も儚くて、淡くて、切ない、貴重な時間では?
と思い始めているから面白い。

思い返せば嫌いだった夏にも
甘い記憶がたくさんあるではないか!

たとえば、中学時代
恐らく人生で初めてちゃんと告白してもらった
ひとつ年下の男の子

スマホがまだなかった時代。
当時私はガラケーすらまだ持っていなかったから、
下駄箱の中に手紙(メモ)を入れて
一緒に帰る約束とか、そういうことをしていた。

これから先もうそういう機会はないだろうし、
とてつもなく可愛らしい貴重な経験だったのかも。

手も繋がないまま、
もどかしい距離間で帰った緑道のみどり
キラキラして見えたなぁとか。

たとえば、高校時代
文化祭準備中、
あまり話したことのない男の子から廊下に呼ばれ
「授業中うとうとしてる横顔が好き」
って言われたあの日のこととか、
ほぼ3年間好きだった野球部男子は
気づけば友達と付き合っていたこととか。

たとえば、大学時代
地元の花火大会、先輩と花火大会へ行ったとき
至極普通な格好をしている私をみた瞬間
「う~浴衣姿見たかったのに…」
って言われたときのドキッと感とか。

恋愛に興味がない日々を過ごしながらも
こんなにつらつらと書けるような甘酸っぱい
恥ずかしい思い出があったんだなあ。

恋の云々はさておき、この頃強く思い出すのは
よく行った川(この記事最初の写真がそこ)だとか、
小学生時代のラジオ体操に通ったちいさな公園、
風が吹くと砂ぼこりがたつ学校のグラウンド、
とかそういう景色。

こういった忘れない景色や、そのときの匂い、
感情はいつまでも大切にしまっておきたい。
どれも今の自分をかたちづくってくれた
大切な記憶だからね。

わたしの知らない誰かの四季折々の思い出話、
そういうのゆっくり聞いてみたいなぁ


次回は何について書こうかな~
書くことが楽しくて、書けることが嬉しい。
ありがとう、note。


追伸.
彼、今夏もステテコはじめました。

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