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わらび餅のように、柔らかく在りたい

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わらび餅のように、柔らかく在りたい

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人にやさしくされたとき何を思う

人にやさしくされたとき、 嬉しさと、温かさと、喜びを感じる。 それと同時にどこか、 自身に対して 切なさとか少しの苦さも感じることがある。 MONGOL800さんの「あなたに」という曲中に、 という言葉が出てくる。 お気に入りの曲でよく聴いているんだけど この歌詞の部分は何度だって なんとも表現し難い気持ちになる。 たぶん、自身の性質の中で 特に気にしてるところだからかな。 先日、両親の元へ久しぶりに帰った。 コロナ禍ということもあって 中々タイミングが見つけられ

    • ソフトクリームの親子

      手帳にメモした、最近の心に残ったこと。 おもしろいこと、トキメキ、日常にけっこうあるものですね。 鍵のかかった化粧品 いつも使っている化粧品がなくなった。 ドラッグストアへ買いにいかなくちゃ。 入店してフラフラと歩きながら、お目当てを見つけた ここまではよかった。 「鍵が・・・かかっている・・・」 ドラッグストアの一部化粧品は鍵穴が付いた透明なボックスに入れられている。そこに私の欲しい化粧品があった。 店員さんに話しかけて、取り出してもらわないといけないじゃん… とっさに

      • 「そのうち水色になるよ」

        「いつものやつとどっちが美味しい?」 「こっち(ゴディバのドーナツ)かなぁ やわらかいよ」 「そっか、美味しくてよかったねぇ。このポンデリングっていうのはもちもちしてるんだね」 「練り方が違うんだろうなぁ 水分と小麦の配分だとかさ」 お隣から聞こえてきた会話。 小さなテーブルで向き合ってドーナツとコーヒーを楽しんでいる(おそらく)夫婦の会話。 ご年配のふたり、ドーナツについて会話のキャッチボールが続く。 なんて穏やかでしあわせな空間だろう。ほっこり気分を勝手にわけても

        • 願い

          どうか寒い思いをしていませんように。 ご飯と毛布が行き届きますように。 感情がなくなってしまいませんように。 なんでもない日のみんなの談笑、ひとつのテーブルを囲んでみんなで食べるご飯、特別じゃないその日常がどれだけ尊いものか、考えるたび涙が出る。 なんと言葉にしたら、なんと文字にしたら、考えてもわからなかった。 悲しみや苦しさに対してどんな言葉を選んでも、当人しかわからない悲しみや苦しさがあると思うから。 だから遠くからこころをずっと寄せています。 8年前、13年前、2

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        人にやさしくされたとき何を思う

          やめてみた、やってみた

          子どもの頃は好奇心旺盛にいろんなことに純粋な疑問を感じて、面白がって不思議がっていたなぁと思う。 自分を偽る必要を感じなかったし、そのままでたくさん遊び学んでいたなと思う。 大人になった今でも時々疑問を抱くけど、はたしてそれが純粋無垢なものなのかと問われたら、なんか違うなと思う。 世の中で起きていることだとか、今あるよくわからない仕組みだとか、みんなが知らず知らずのうちに意識している”普通”だとか。 なんというか、そういう不満の感情を抱くようなことに直面したとき、同時に疑問

          やめてみた、やってみた

          宝くじは買わない

          今年の漢字は「税」だった。 夫とそのニュースを見て、「なんだかねぇ」「なんとも言えない気持ちだねぇ」なんて言い合った。 その後、夫に「今年を漢字一字で!」と投げかけたら、 彼は「変」と言った。 「なんで、変?」と私が聞くと、 「変化の一年だったから」と答えた。 結婚式に始まり、お互い久しぶりの海外旅行で渡フィン、最後は居住地を大きく変えた。細かく書かないけれどたくさんの場所に足を運んで、そのときどきで人と出会った。 「振り返るとたくさん動いたよね」と、この一年をゆっく

          宝くじは買わない

          ショートコント「人生」

          ショートコント「社会人」 満員電車に揺られているとき(特に退勤のとき、窓ガラスに映る自分の顔は言葉にできない…) 会社のゲートに社員証をかざす直前(出社自体がしんどい期間があった) 理不尽な上司とのやりとり(気疲れが半端じゃなかったなぁ) そんな場面に遭遇したとき、こころの中で言っていた台詞。 しんどさが少しだけ楽になるような気がしていた。 大人になったらもっとコミュニケーションが楽しくなると思っていた。 いや、表現が違うかな。 相手の話を聞き、自分の意見も伝える、

          ショートコント「人生」

          試しに、背中あわせで話すってのはどう?

          真正面から向き合うって、すごく大変だ。緊張するし疲れるから。 正直のらりくらりと避けていきたいものである。 だけど、向き合いおわってみると新たな発見があったり、気持ちがスッキリしたり、いつもの景色が違って見えたりするから、なんだか憎らしい。 まぁ、私のこの人生で誰とも何事とも向き合う事なく生きていくのは、私が吉岡里帆に変身するらい無理だってこともわかっている。 向き合う相手はいろいろだ。 家族や恋人友人などと呼ばれる「人」や、操作方法がわからない機会のような「(物理的な)

          試しに、背中あわせで話すってのはどう?

          「後悔しないで生きる」って、きっと

          後悔しないで生きるってきっと無理! 生まれ落ちて29年の私はそう思う。 歳を重ねている先輩方の意見はまた違うものなのだろうか。 気合いを入れて頑張ったことがうまくいかない…ということはざらにあって、そこで自分の行いを振り返ろうもんなら、後悔したくなることが浮かんできて「ん゛あ゛〜〜〜〜ッ」と頭を掻きむしりたくなる。 つい最近私自身にそういうことがあって、現在進行形で少し凹んでいる。 「後悔の多い人生だなぁ。いや、後悔ばかりの人生だなぁ。」 なんて、大袈裟に変換した言葉を口

          「後悔しないで生きる」って、きっと

          母と見上げた冬の空

          いつからだろう、空を好きになったのは。 いろんな「空」があるけど、星が出ている空が無性に好きだと気づいたのは。 特に冬の空が大好きで、寒い寒いと震えながら空を見つめるというのが毎冬のイベントのひとつでもある。 きっと母との思い出が私を冬の星空愛好家にさせたのだと思う。 中学・高校生時代、ときどき帰省していた大学生時代、 いわゆる学生と呼ばれる期間 真夜中に玄関を出て、家の前の道路で母と一緒に星空を見上げていた。 私「あそこにオリオン座」 母「あ!ほんとだね!」 私「あそ

          母と見上げた冬の空

          足るを知りたいと思った

          29年間生きてきた。 ある人からしたら、たった29年。 ある人からしたら、もう29年。 私自身の感覚は前者。 ”たった”と思うことができている今の自分は割と好きだ。 数年前の私は毎年当たり前にひとつずつ重なっていく年齢に対して、どこか嫌悪感のようなものがあった。 「⚪︎⚪︎歳が〜の適齢期」とか、「⚪︎⚪︎歳だと〜は難しい」や「⚪︎⚪︎歳なのに〜?!」のような勝手に決められた”前提”や多数派の”当たり前”が溢れている。 目耳にしたくなくても、何らかの人間関係や媒体を通し

          足るを知りたいと思った

          〜夫の記録2023〜

          大好きなお皿と肉じゃがの夜 9時間強ぐったり寝た夜があった。 大好きなお皿にひびがはいってしまったことに思いの外ショックを受けた。 私たちが引越したときかな、妹がお祝いにと送ってくれたもので、 忙しない日々の中であれやこれやと考えて選んでくれたのかと思うと、心が温かくなってとても嬉しかった思い出のお皿だったから。 お皿が割れたのは夫がお皿を拭いてくれているときだった。 その瞬間は見ていなかったけど、お皿がドミノのように倒れてしまって その衝撃でお皿にひびが入ってしま

          〜夫の記録2023〜

          ドキドキするのは好きな人と会う前だけがいい

          どのタイミングで苦手になってしまったのか。 あからさまに心臓がドキドキドキと波打つ瞬間 胸に手を当てなくても、どんな鼓動かわかるようなそんな瞬間 私には3つある。 1.血圧測定と採血 お察しのとおり、血圧や採血が苦手なのだ。 ここでまず不思議なのが、ワクチンだとか、注射はその瞬間を見ていられるくらい平気。 う〜ん、謎が深い。 どうやら、「痛い」とかそういう問題ではないらしい。 グゥ〜〜っと腕を圧迫されて暫くその状態でいなければならない血圧測定。 (血圧測定とはそう

          ドキドキするのは好きな人と会う前だけがいい

          うれしい日記〜フィンランド🇫🇮の思い出話を添えて〜

          10月25日 水曜日 ドラッグストアにて日用品の買い物をしたときのこと。 店員さんが買い物カゴを荷詰台へ運んでくださった。 さほど購入品はなかったのだが、会計でもたもたしがちな私は助けてもらった気分である。 「あっ!ありがとうございま〜す!」と私が言うと、 「こちらこそ。ありがとうございます」と優しく返してくれた店員さん。 私は何もしていないのに、こちらこそってお礼を伝えてもらった。 すごいな、と思った。 と、同時にほっこり、心が喜んでいた。 私もこういう人になりたいと思

          うれしい日記〜フィンランド🇫🇮の思い出話を添えて〜

          秋の空を泳ぎたい

          秋の空はやさしい。 どこまでも広がる淡い青空に、 ちぎって薄くのばしたような柔らかそうな綿雲。 見飽きない優しい色合いと、どこからか香ってくる金木犀の香りも相まって 上を見上げながら、どこまでだって歩けそう(道路は危ない) 歩ける道、歩ける距離ならどんどん歩きたい! そんな私は最近やっとトレッキングシューズを購入。 試着して気に入っていたサロモンのシューズが欲しくて探していたけれど、 なんとなく立ち寄ったお店でお得にゲットできたそれは別のメーカーのもの。 嬉しくてさっ

          秋の空を泳ぎたい

          ありのままに

          今回は「ありのまま」について書いてみたいと思う。 「自分のことなんて好きになりきれないよ」 そんなふうに思っているひとに届けばいいなと願いながら、 過去の自分にも読ませてあげたいと思うことをぽろぽろと。 ありのままという言葉 まずはじめに、「ありのまま 意味」と調べてみると、 と一番上に出てきた。 自分という存在やその在り方を繕わないで肯定する それが難しいんだよなぁ…と、ぼんやりした頭で改めて意味を考える。 ありのままでいることが難しかった 私がありのままの自

          ありのままに