整理整頓と相棒のペン立て
私の部屋は、部屋というよりどちらかというと研究室のような内装になっています。
と言っても、別に怪しい研究をしているわけではありません。
日本語教育の教材や、自作を含めた教材、また自身の語学学習に使ってきたテキストが所狭しと並んでいます。昨日ご紹介した小説なども本棚に入っています。
机の上も、普段は授業準備やらで使う教材が山のようになっていました。海外映画で見るような本の向こうに教授が見えるような感じ。
しかし、今回自宅からオンライン授業をするにあたり、これはちょっとまずい。
だって学生に部屋の内装見られちゃう
なるべく学生には生活感を見せたくないので(じゃないと後からいじってきてうるさいから。笑)、整理整頓。zoomはバーチャル背景にできますが、それもそれでどうなの?だし。
パソコンを置いている机からカメラを通してこちらを見た場合、後ろは特に何も置いてはいないのですが、古い家なので、壁がそもそもあまりきれいではない💦なのでそこを隠し隠し…
机も今までは私の横に本があるのではなく、本の中に私がいる感じだったので、それも整理整理…
しかしそうすると、今までパッと手に取れた頻出資料やテキストの行き場がない…本棚と机は距離があるので、いちいち取りに行くのか…(といっても3歩くらいです)机の上のブックスタンドは重要書類置いてあるから入れ替えたくないし…。
長年どうにかしなきゃと思っていた机の上が片付いて、それはよかったのですが、いっそのこと部屋全てを入れ替えないといけない勢いで、予想外の労働が待っていました(;´д`)トホホ
ちょっと話が変わるんですが、その私の仕事を支えてくれている相棒君がいます。それが上の写真のペン立てとそのペン立てが載っている下の机。
このペン立てとの付き合いは長く、なんと幼稚園の卒園式でもらったもの。〇十年のお付き合い。
ちなみに私の学習机は両親の考えにより「一生使えるものを」ということで、当時では珍しく飾り気の全くないのもので(当時は椅子の座るところにキャラクターが書いてあったり、時間割を張るところもキャラクターがいるものが主流でした)、今ではそれが仕事机になっています(当時は父のほうが気に入って「俺が使いたい」と何度も言ってたっけ(笑))。先を見越して買い与えてくれた両親に感謝。
そして、このペン立て、驚くのが当時すでに90歳を超えたおばあさんがチラシや新聞紙を編んでニスか何かで固めて作ってくださったという一点もの。もらったときからすでにこの渋めの茶色をしていて、多くの同級生が使わなかったんですが、私はこの時はまだペン立てを持っていなかったのと、母から
「これ、すごいものだから、絶対絶対大事にしなさい」
と言われてずっと持っていました。妹も同じ幼稚園に行っていたので同じものを持っています。妹のは少し赤め。
当時は机はキャラクターとか全然いないしペン立ても地味だしで全然かわいくないと思っていたんですが、今となると、正解ばかり。年齢が上がるにつれて机まわりと自分の好みが合わなくなることはありませんでした。むしろしっくりくる。
それに、そもそもどう考えても90歳過ぎてこんなものが作れるってすごいとあこがれる。
おばあさんはどんな思いで毎年卒園生分の作品を作ってくださっていたのか私にはわからないですが、これを見るたびに生きる力とか、おばあさんの思いのようなものを感じる私です。
来週からは両親の思いが詰まった机の上にPCを置いて、おばあさんのペン立てに見守られながら、自宅でクラス授業、頑張ります!
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