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こうたいごうたい、の謎

今朝、オンラインで会話レッスンをしていた時のこと。

今日のトピックは『料理』。鉄板ネタですね。

すしが好き、タコスが好きなどなど一般的な話から、

「すしネタでは何が好き?」

「タコスの具材は?どう?」→「タコスの場合はなぜ”ネタ”と言いませんか?」と聞かれましたが、確かになんでだ?

「タコスのトルティーヤって作るの難しそうだけど、どうやって作るの?」

と話を広げていきました。

「Tacos al pastorが好きです!おいしいですよ~」

と言った生徒。Pastor =牧師としか知らなかった私は、違うと知りながらも

「え?このおじさんを食べるの?」と言いながらネットで引っ張ってきた牧師のおっちゃんの写真を見せてボケてみるなど、和やかな雰囲気。(tacos al pastor とは、牛豚合いびき肉を固まりにして焼いた、ケバブのような感じの肉のタコス)

そして、最後に、

日本料理の特徴は___________ことです。

メキシコ料理の特徴は_________ことです。

とお互いの特徴を考える時間。

外国の人に言われるまで私は気づきませんでしたが、和食は一般的にあちらの人には『甘い』と感じるそう。世界的に見ても珍しいけれど、料理に砂糖を使うからかな。

反対に、メキシコは『チリソース』『サルサソース』に代表されるように辛い!マジで火を吹くレベルが特徴。私がメキシコのレストランでまず覚えたのは” no necesito chile ni salsa (チリとソースは要らないです) “ と “ sin coriandro, por favor (パクチー抜きでお願いします)”でした。 どれも食べられないことはないけど、無くてもいい派なので。

そのとき一人が、「メキシコ料理は辛いのが特徴ですが、お菓子はとても甘いです。メキシコ人は辛い料理に飽きたら、甘いお菓子を食べます。でも甘いお菓子も飽きますから、また辛い料理を食べます。」と言いました。

確かに。それは私もやる。ピリ辛のおかきを食べたあとにケーキを食べて、またおかきに戻ったり。

ということで、

「確かにね~。こういうのを

こうたいごうたい とか 代わりばんこ

っていうんですよ。交代は代わる、もう一回代わるからこうたいごうたい。」

と紹介しました。

みんなも、なるほど~と言ってタイムオーバー、また来週。Adiós! 

レッスン後、私はレッスン中に出てきた新しい言葉や表現をメモしているので、それを簡単にWordにまとめて生徒に配信しています。

もちろんこうたいごうたいも紹介。

しかし

ここから問題発生です。

こうたいごうたいって漢字で書くとどうなるの?笑


交代交代?交代々々?

変換してみる。

なんと出てこない!

皇太后隊や交替剛体などと変換される。笑 とりあえずどっちも強そう!

でもそんなことは言ってられず。

辞書も見てみる。

出てこない!

え、これってまさか方言????←自分の日本語に自信がないので。

ググる。同じくさまよっている方々が何人かいる。笑

wikipediaにもなんか書いてあるけどよくわからない。。。

これって方言なんですか?ただの話し言葉?全国的に使ってるよね?

わからーん。

ちなみに、代わりばんこはスペイン語の辞書にも出てきました。por turnoというそうです。知らんかったー。英語のby turns(順番に)と一緒やんか。

交代交代、『こうたいごうたい』なのか『こうたいこうたい』なのかさえよくわからなくなってきましたが、意外なところに落とし穴発見です。

同じ言葉を繰り返すことで強調したいだけなの?

よく考えたら、こういう場合って「交互に食べる」「代わる代わる食べる」が正しいのかな?

変なところで語学マニアの血が騒ぎ始めました。

正解はよくわからないけど、とりあえず生徒には『交代交代 ※これは話し言葉です』で教えました。


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