ジャーナリズムとは汗かいて足使って取材するもの!権力と戦う作家〜殺人犯はそこにいる〜2023年48冊

この人の本2冊目です。
清水潔さん

凄いジャーナリズムを感じる。
桶川の本と今回の殺人犯はそこにいる
どちらも半端ない!

文才もあるから、
読んでいてストレスもない。

ノンフィクションだから臨場感が凄いですね〜
伊坂幸太郎のゴールデンスランバーって、
こういうノンフィクションを参考にしてる気がする

まず国家権力の警察と検察、裁判官
都合の悪いことを揉み消したいんだろうなと。
そう思う事件です。

北関東で幼女5人が殺された事件
逮捕された人が冤罪で17年後に釈放
自白の強要とDNA型鑑定の不正確さ。
それにより強引に犯罪者にされた人。
警察のプライド…
世間からの事件解決のプレッシャーもあり、
誰でも良いから犯罪者確保!
にしたかったんだろうな〜

DNA型鑑定の話で言うと、
科学とは何か?
情報の取り扱い含め考えさせられる。

警察の捜査方法も問題ありで、
いやそれやられたら、
気が弱くなくても楽になりたいから
やってなくても私がやりましたって言うだろ?
って思います。

人権とは何か
サイエンスとは何か
人を裁くとは何か
真実とは何か
メディアとは、ジャーナリズムとは?

色々考えさせられるけど、
この本を読むと、
ここに出てくる警察、検察、裁判官が嫌いになる。

もしこの冤罪になった人の立場に自分がなったら、
それを想像するとですよ、
過激ですけど復讐に行くかもです(笑)

ごめんなさいも言えない司法の人達
捜査の警察官
17年も無罪というか無実で刑務所生活
僕なら復讐を胸に生きる糧としそうです。

それぐらい誤認逮捕された人に同情しました。
と、同時にこの事件の警察だったら
検察だったら…
正直組織人としての気持ちも分かってしまう。

人間とは難しい…
社会とは難しい…

そう思える本でした。


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