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愛することや生きること、人間の難しさに触れる本~四月になれば彼女は~2024年小説7冊

元々はウユニ塩湖のジャケットで買った小説。
読み始めは普通の恋愛小説か〜と思ったわけ
しかし、読み終わってみれば…
ふしぶしの文章にグサッとやられてしまった。

あ〜、人間の本質ついてくるなあと。
小説「傲慢と善良」が現代の社会学的な恋愛だとすると、
この小説はフロムの愛するということの哲学的な恋愛心理を描いてる様に感じた。

基本的に恋愛小説において、
主人公クラスが死んで、
泣かせようとするのは好みではないです。

ただこれは泣かせる本ではなく、
人間はいかに掴みどころがなく、
自分勝手で刹那的な感情しか持てないか…
恋愛における幸せとは?
って所をエグってくる感じ…

ライトノベルのつもり、
もとい、軽いジャケ買いのノリで読んだから、
予想を裏切られる重い話でした…

多くの人が忘れられない恋があるでしょう!
僕にもそれはあるわけです。
学生の時から長く付き合って
親に結婚の挨拶までして別れるという…w
その理由ってシンプルじゃないのよね。
周りに言うほど。

経済的な不安、親の問題、自分の感情、
仕事の状況、責任を持つことへの恐怖、
などなど色々と複雑に絡みあったなあ。
自分の中で結婚するとしたらその子!だった。
が…って話です。

このお話もね、
なぜ別れる?なぜ拗れる?
って感じなんだなあ。でも分かるなあ。

ちょっと考えさせられる作者の哲学的な文章…
何個かあったな〜刺さった言葉!
ちょっと紹介・・・
「人は憎んでる人より、そばで愛してくれてる人を容赦なく傷つける」
「ほとんどの人の目的は愛される事で、自分から愛する事ではない」
「他人の問題には的確にアドバイスできるけど自分の問題は解決できない」
「生きている実感は死に近づく事ではっきりしてくる」

想像よりも良かった恋愛小説でした。
しかも映画化されたみたいですね…
これ表現する役者は難しいかなあ。
心に残る昔の彼女も今の彼女も表現難易度高いはず

映画はこの本の中身を忘れた時に観てみたいな〜
余談ですが…
ウユニもプラハも僕は行ってるけど、
どちらも好きな所です。
ウユニは2回行ったけど、
プラハはまだ1回、また行きたいなあ〜
西欧より東欧は美しい!

この二つの国はオススメです!
インドはまた行きたいにはならないかなあ〜


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