うつを経験して~新しい自分に出会うために~
Work as Life
Work as Life.
仕事 = 人生
これまでの私は仕事=人生だと思っていた。
仕事を通じて、社会をより豊かにするためにエンジニアとしてモノづくりをすることが楽しかった。
1人ではできないけど会社のみんなの力を合わせて、社会を変えていく仕事をすることはとてもやりがいがあったし楽しかった。
様々な仕事を経験して自分のスキルも上がって、できることが増えるし、仕事のスピードも上がって成果がどんどん出せるようになり、その過程も楽しく仕事にどんどんのめりこんでいった。
平日は、朝早くから夜遅くまで仕事をしていた。
日付が変わるまで仕事をしていることもあったし、
徹夜でプログラミングすることを苦に感じてはいなかった。
私が担当していたプロジェクトはとても大きくて、私の一生の中でも、一度巡り合えるかどうかの面白さがあって社会的にもインパクトがとても大きいプロジェクトに、当時の私は取り組んでいた。
今のプロジェクトに対する世間の関心が高いことも自覚していて、仕事にとてもやりがいを感じていたので、人生をかけて今の仕事を全うしようとしていた。
土日も当たり前のように仕事をしていたし、食事以外の時間は仕事と仕事のための勉強にすべての時間を充てていたと言っても過言ではない。
でも、この生活は、そう長くはもたなかった。
いつからか、仕事の調子が落ちていった。
物忘れが多くなり、ついさっき聞いたことも忘れてしまうことが増えていた。
言いたいことがうまくまとまらず、プレゼンがスムーズにできなくなっている。
仕事のことを考えると胸がドキドキしていた。
私の身体に明らかに異変が起きていた。
激務が原因でうつ病になっていたのだった。
私の人生の中の二度とない瞬間
私は、食事や入浴などの生きるために最低限必要な時間を除く、ほとんどの時間を仕事に充てていた。
20代後半という体力がピークで、金銭的な余力がそこそこあって、家庭などのしがらみが少ない人生の中で二度とない大切な時間を私は仕事に充てていた。
でも、仕事に全力を注いではいたが、心のどこかでは「今このままの自分で良いのか?」という迷いがあった。
しかし、仕事の速度を緩めるのが怖くて、常にフルスピードで仕事に時間を注ぎ続けていた。
いったん足を止めて、自身の迷いについて自問自答する余裕もなかった。
迷ったところで、仕事や時間の使い方を変えるほどの大切な判断材料が、当時の自分には持ち合わせてはいなかった。
自分ファーストで良いんだ
これまで、「自分が生きた証を残したい」と思って仕事に取り組んでいた。(言葉にすると少し恥ずかしいが…)
でも、仕事をしていて、やりがいはあったけど、決して幸せだったとは言えない。
自分が生きた証と言うと聞こえが良いかもしれないが、誰かから認められたかった自分がいたんだと思う。
仕事の時は、他人の評価を気にしていたし、何かしらの見えない恐怖と戦って仕事をしていた感覚がある。
仕事に対してやりがい自体はあったが、仕事の過程で幸せを感じてはいなかった。
仕事では自分の心身を削って、自己犠牲をしている状態だった。
そんな状態で仕事をしても、自分はおろか、豊かな人生のために不可欠な製品を届けることはできないと思う。
だって、その製品を生み出している本人が幸せじゃないんだから。
自分の身体や生活や家族を大切にできないのに、”目の前にいない誰か” を幸せにできるのか?
そんな状態で誰かの役に立ったとしてもそれは仮初だ。
だったら、自分がまずは幸せになってもいいんじゃない?と思うようになった。
自分が幸せな状態でアウトプットした仕事が、世界の誰かしらの役に立っていたら、Win-Winでどちらも幸せな状態だったら最高じゃないか?
世界には本当にいろいろな人がいるから、自分が幸せで楽しくした仕事で、世界のどこかの誰かが幸せになってくれる可能性だって完全にゼロじゃない。
そう思うと、仕事に対する重圧が少し和らぎ、もっと自由に楽しく生きてもいいんだなと思えるようになった。
新しい世界と会うための時間を死守する
20代後半の今になっても、自身の人生に確信が持てているほど人生経験が豊かではない。
エンジニアとしても自分ができることの幅がまだまだ限られている。
遊びだって全然知らない。
海外のことも全然知らない。
もっといい生き方もあると思う。
できることも知っていることの幅も少ないし、より楽しい人生を歩むためにも、もっと知らない世界と出会いたい。
知らない世界と出会うためには行動と時間が必要だ。
これまでのようなWork as Lifeのような働き方では、新しい世界と出会うの時間が少なすぎる。
働いている時間についてはWork as Life で良い。なぜなら、今の仕事は社会をより豊かにしようと新しい社会の形を実装しようとしていて、とてもやりがいがあるし、自分の人生の時間をかけて取り組んでもいいと思っている。
今はWork for "the" Lifeのようにある"the"に向かって仕事をしている。でも正解は"the"だけではないはずだ。
だからこそ、新しい"the"との出会いを求めたい。
そのために、新しい世界と出会うための時間は死守していきたい。
より豊かな人生と出会えるように、時間を死守していきたい。
”Work for a new my Life” 新しい私の人生のために働いていきたい。
誤解してほしくないが、決して今が全く楽しくないというわけではない。
今もとても楽しく豊かな時間を送っていると思っている。
趣味もスポーツもいろいろ経験して、旅行で国内外いろいろな場所に行けてるし、これまでいろいろな経験をしてきて楽しい人生を送って来れたと思っている。
これまでに会ったことのない人や物など新しい世界と出会うことで、私の人生はより豊かに楽しくなってきた。
今日よりも明日がより楽しい日になることに確信を持っている。
だからこそ、”Work for a new my Life”としてまだ出会ったことのない新しい自分と出会うための時間を死守していきたいと思う。
もちろん、大前提で仕事で十分な成果を出したうえで。
まとめ
”Work for a new my Life”
これが私の働き方のテーマだ。
今の生活や仕事も楽しい。
でも、もっと楽しい明日がはある。
新しい自分に出会いに、今日も生きよう。
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最後まで読んでいたきありがとうございます!私はシミュレーション開発などをしている28歳エンジニアですが、激務でうつになり6月末から休職中です。 サポートもとても嬉しいですが、フォローやスキも私の励みになります! 今後も、うつの実情や改善方法の情報発信をしていきます!