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#36🎗️【日本人よ、 Dan Vasc を聴こう】 Heart Of Steel (ハート・オブ・スティール)

2016 年3月のこのカバーの冒頭、いつもは英語を使う  Dan Vasc  (ダン・ヴァスク) が、珍しく母国語のブラジルポルトガル語で話し始めた。



「友達を4人思い浮かべてほしい。
あなたを合わせた5人の内1人は、うつ病を発症しているか、発症したことがあるはずだ」

「うつ病は今日世界人口の 20 %を蝕んでいる病気で、毎年 2,100 万人が悲しみに屈して自ら命を絶とうとし、その内の 100 万人が実際に亡くなってしまう」

「このカバーは、圧倒的な苦しみをもたらすこの病気と闘いながら、来る日も来る日も長い1日を乗り越えている、
"heart of steel"   
(鋼の心) 
を持って生まれた真の戦士達を称えるものである」



#1 で伝えたように、ダン自身も 23〜25 歳の頃、ひどいうつ病に苦しんでいた。
「気分は最悪だ。だから俺の人生は最悪なんだ。だから最悪の気分になるんだ。だから俺の人生は … 」
と、負の思考のスパイラルだったらしい。

そんな中、専門家の助けを借りたり心理学などの本をたくさん読んだりして、とことんまで自分を内観した。
自分の人生がどうなったら嫌か、そうならないためにどういう行動を取るべきか … と徹底的に考え、うつ病の深い沼からやっと抜け出したという。

その結果、
「今振り返ると、その2年間は人生で最も大切なことの一つだったと思う」
と言えるようになった、現在のダン・ヴァスクがいる。

昔から大好きなアメリカのヘビーメタルバンド  Manowar   (マノウォー) が 2002 年に発表したこの曲も、苦しむダンをずっと勇気付けていたのだろう。

だからこそ、約1年前までの自分と同じようにうつ病と闘っているブラジル国内の人々に、そして世界中の人々にも、この曲のメッセージを伝えたかったのかもしれない。



Stand and fight
(立ち上がって闘え)
Live by your heart
(自分の心に従って生きるんだ)
Always one more try
("生きよう" と、いつでももう一度思ってみよう)
I'm not afraid to die
(死ぬのは怖くないんだから)

Stand and fight
(立ち上がって闘え)
Say what you feel
(感じていることを口に出せ)
Born with a heart of steel
(俺達は、鋼の心を持って生まれてきたんだ)



9月 10 日は、WHO (世界保健機関) が定める  World Suicide Prevention Day  (世界自殺予防デー) である。

また、ブラジルでは、9月を自殺予防月間として  Yellow September  (イエロー・セプテンバー) と呼んでいる。







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