見出し画像

【土讃線】往復サンライズ、お気楽高知旅【前編】

・・・ゴトン・・・ゴトン
「ねえ、起きなよ。いい朝だよ」
列車の揺れにそうささやかれ、揺り起こされた気がしました。
窓のシェードをあげると、生まれたばかりの朝の光と、まだ寝静まった街の光景が飛び込んできます。
深く伸びをすると、今日の旅程に想いを馳せます。

画像1

ども、ゆさっちです。
今回は、たまたま往復でサンライズ瀬戸のA個室、シングルデラックスが取れてしまったので、大好きな四国を目指しています。

時刻はもうすぐ5時、あと30分くらいで姫路に着くはずです。
サンライズに乗るといつもこの辺りで目が覚めます。
まずは朝のシャワータイム。
熱いシャワーで眠気を吹き飛ばして、さっぱりです。

一通り身支度を調えると、6時過ぎに車掌さんの「おはよう放送」が始まります。
列車は定刻で走行中とのこと。
なによりなにより。

そして、「まもなく、岡山」との放送、長い長い乗り継ぎ列車の案内。
毎度、これを聴くと岡山が交通の要衝だと感じます。
さて岡山駅では朝食を調達します。

画像2

当初の予定は終点の高松到着後、栗林公園(りつりんこうえん)内の茶店で朝がゆをいただき、園内を和船に乗ったりして散策し、ことでん(高松琴平電気鉄道)で琴平に向かう予定でした。

ところが直前になって、例の件で状況が悪化し、栗林公園がクローズになったとのことで予約のキャンセルの連絡がありました。

てな訳で、香川県の予定をスキップ、岡山の次の停車駅児島(こじま)駅でサンライズを降ります。

画像3

ここで高知行の「南風(なんぷう)1号」に乗り継ぎます。

画像4

ちょっとマニアックな話になりますが、この特急に使われている2700系という気動車、2019年にデビューしたばかりの最新鋭車輌なのです。
もちろん乗車初体験、乗ってみたかったんです。
わくわくです。✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。

せっかくなのでグリーン車に乗車してみました。
中はこんな感じですよ。
最新鋭だけあってシートの座り心地も最高です。(*´∀`*)

画像5

列車は児島発車後ほどなく瀬戸大橋にさしかかります。
瀬戸内に浮かぶ島々を眺めながら、岡山で買ったお弁当をいただきます。
贅沢なひととき。(*´ω`*)

画像6

画像43

四国上陸です。

画像7

四国に上陸すると列車は土讃線に入り、カーブを伴う山あいの路線になります。

画像8

ここで、この2700系の本領が発揮されます。
この車輌は振り子式といって、カーブの時に車体がバンク(傾く)するんです。
バイク乗りやスキーヤーがハイスピードでカーブするとき、身体を傾けますよね。
これと同じ理屈で車体を傾けることで、高速でカーブを駆け抜けるのです。
振り子式はかなり昔からあるのですが、昔は乗り心地に難ありで、座席にエチケット袋が常備されていました。(います。)

2700系は最新鋭だけあって、傾斜させる制御がバッチリで小気味よくカーブを駆け抜けていきます。

「お、このカーブにこのスピードで進入しちゃうんだ」
その姿はハングオンでコーナーを攻めるライダーのよう。
カーブごとに「カメッ!」と心の中でささやく、ゆさっち。(この意味が分かる方は、ゆさっちと同世代、40年前の男の子)

画像10

列車は吉野川に沿って快走します。
新緑と渓流の水面の緑が美しいです。

画像9

山深い渓流の景色が途切れ、いきなり街の光景が車窓に広がればまもなく高知です。

画像11

高知駅に到着しました。

画像12

まずは路面電車に乗ってひろめ市場を目指します。

画像13

車内もレトロチック。

画像14

やってまいりました。
ここでカツオのたたきをいただくのが高知に来たときのデフォルトです。

画像15

まだお店は開いていなかったので・・・。

画像16

ビールをいただきながら待つことに。

画像17

開店と同時にオーダー。

画像18

藁を燃やした炎で、香ばしく仕上げていきます。

画像19

うっほっほ。(*´ω`*)
タタキは味付けがタレと塩から選べます。
どちらもおいしいけど、ここならではの塩が個人的にはお勧めです。
両方半分ずつってオーダーもできますよ。

画像20

初鰹の季節。
脂ののりは戻り鰹の季節に譲るかもしれませんが、この季節ならではの爽やかな食感もたまりませんよ。(*´∀`*)
ごちそうさまでした。

高知駅に戻る電停でゆさっちの敬愛する西原理恵子先生のイラストが。
高知のご出身なんですよね。

画像21

現代的なデザインのノンステップタイプの電車も走っています。
高知駅に戻りましょう。

画像22

高知からは土讃線の窪川(くぼかわ)行の普通列車に乗ります。

画像23

乗ること約50分、安和(あわ)駅という無人駅でふらっと降りてみます。

画像24

前にこの駅をとおりかかったとき、車窓に広がる青い海が印象に残ってました。
今日はあいにくの天気、真っ青な海の眺望は臨めないのは、判っていました。
判っていましたが、おりちゃいました。(´∀`; )

この後の予定もあり、20分後に来る高知行の各停で須崎まで戻らなければなりません。
それまでの間、この風景を独りじめです。

画像25

画像26

列車が来ました。
スイッチバックの要領で、いったん須崎(すさき)までバックします。

画像27

画像28

そして須崎からは「あしずり5号」で本日の目的地窪川を目指します。

画像29

窪川に到着しました。

画像30

窪川は土讃線の終点、そして土佐くろしお鉄道中村線の起点、また一つ先の若井駅が起点となっている予土線の列車もここまで乗り入れてくる一大ジャンクションです。
構内は一体となっていますが、駅舎はJRと土佐くろしお鉄道それぞれのものがあります。

画像31

画像32

今日のお宿へはここからバスで30分ほど。
土佐くろしお鉄道の駅舎前から出るようです。

左側の青いバスが宿まで連れて行ってくれます。

画像33

結果的に宿に着くまで、乗客は自分ひとりでした。
運賃620円、これがこの便の総収入です。
地方交通の現状は厳しいですね。

さあ、着きました。

画像34

このとき雨のそぼ降る南国高知の気温は14℃、寒かったぁ(´-﹏-`;)
温泉であったまって、一杯やりながら、ごちそうをいただきましょう。
東北ではあまり聞かない、地のものを活かした料理でした。
美味しかったです。(*´∀`*)
このお宿、これでお代は結構リーズナブルなんですよ。

画像35

画像36

画像37

画像38

画像39

画像40

画像41

画像42

今日は揺れのないベッドでぐっすり。
明日への英気を養います。
明日は、土讃線にある個性的な無人駅を巡りますよ。

よろしければ、またご一緒に。ヾ(*´∀`*)ノ
(続きます。)
---

♥️スキ!ボタンは、誰でも押せます!
noteにユーザー登録してなくてもOKなんです。このページの「ハートのボタン」をポチッとして頂けると、筆者はとても喜びます!どうぞよろしくおねがいします♬



この記事が参加している募集

ご当地グルメ

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?